見出し画像

2021年のマイベストゲーム Top5

毎年恒例、僕が2021年にプレイした数々のゲームの中から、ベスト5を選ぶ記事です。

2021年、僕はPS5・Xbox Series Xの両次世代機を揃え、特にXbox Series XではXbox Game Passを本格的に使い始めたので、バリエーション豊かな様々なタイトルに触れることができました。
3歳になった我が家の子供たち(双子)とも、「あつまれ どうぶつの森」や「New ポケモンスナップ」は当然として、「Zoo Tycoon」「あつまれ!ピニャータ」「Unpacking」など多様なXbox Game Passのタイトルを一緒に楽しむことができました。

本記事のお約束を以下に示します。今年からXbox Game Passを踏まえて、3番目を追加しました。

<お約束>
1. 僕が「今年遊んだ」ゲームなので、今年発売でないものも含みます。
2. ベスト5を選んでいますが、5本の中に順位はありません。
3.Xbox Game Passを通じて遊んだ場合、ある程度(おおむね1時間以上、あるいは何らかの実績を解除)遊んだ場合のみ「遊んだゲーム」にカウントします。

FINAL FANTASY VII リメイク インターグレード〜本作は「エピソード1」ではない〜

画像4

僕は、2020年4月に最初のPS4版が発売された当時、本作を未プレイでした。
そしてその時点では、原作の序盤パートを収録したに過ぎないのに、タイトルや宣伝で「分作の第1作目」であることをはっきり言わない姿勢に対して、不信感を抱いていました。

しかし、PS5版の本作発売を機にプレイし、最後までクリアしてみて、その印象は変わりました。
本作の物語は本作単体で完結しており、決して原作の序盤パートを切り出しただけのものではありませんでした。(※この辺に関する僕の見解は、過去記事をご参照ください)

2021年12月現在、本作の初出から1年半以上が経過し、つい先日にはPC版が発売されたにも関わらず、未だ続編はアナウンスされていません。

僕は、「FF7リメイク」というのは、ファンの熱気が生んだ単発のお祭りのようなもので、決して長期シリーズとして持続する企画としては計画されていなかったんじゃないかと思います。

ですので、仮に続編があるとしてもそれはFF7原作の物語展開とは全く違うものになると思いますし、(半ば冗談ですが)「FF7リメイクの続編」ではなく、例えば、次々回作の「FF17」が「FF7と世界観を共有する完全新作」といった感じで発表される可能性もあるかもと思っています。

本作は、単体作品として見た時に、FF15からさらに進化した戦闘システムや演出技法、詳細に描きこまれたマップなど、「FFの新作」として申し分のない出来だったと思います。
僕は本作をとても楽しみましたし、どういう形になるにせよ、本作のアプローチをさらに発展させた新作も遊んでみたいです。

Microsoft Flight Simulator 〜数少ない「真の次世代ゲーム」〜

画像2

※ 本作にはWindows版とXbox版がありますが、ここでは主にXbox版に言及しています。

これは個人的な見解ですが、次世代機(PS5・Xbox Series X|S)が発売されて1年経ったにも関わらず、「次世代ゲーム」と呼べるものはまだほとんど無いように感じます。

前世代機(PS4・Xbox One)と同時発売される「縦マルチ」が多い、ということだけでなく、たとえ次世代機専用タイトルであっても、前世代機タイトルとの「質的な違い」を分かりやすく示せているものは少ないと思います。

そんな中、本作「Microsoft Flight Simulator」は、数少ない「真の次世代ゲーム」だと考えています。

それこそ3Dゲームの草創期から「地球全体を3Dで再現してどこにでも行けるゲーム」なんてものは、誰もが妄想したことがあると思うのですが、本作はそれを実現しています!(※「飛行機を操縦するためのマップ」という条件付きですが)

そもそも僕とMicrosoft Flight Simulatorシリーズとの付き合いは古く、僕が中学生だった頃(1996年ごろ)に遡ります。特にMS-DOS版のver. 5.1は、フライトスティックも揃えてかなり遊びました。

当時の僕は、VGAにも満たない低解像度のグラフィックと粗いポリゴンの向こう側に、リアルなシカゴを、ニューヨークを、そして東京を幻視していました。
最新作である本作では、そんな当時の僕の幻想が、完全にその通りに我が家の4Kディスプレイに再現されていました。

画像3
上の画像は同じ場所(シカゴメイグスフィールド空港)をDOS版ver.5.1と今作で比較したもの

地球全体をこのレベルのリアリティで再現している本作は、1段も2段も上のゲーム体験をさせてくれる「次世代のゲーム」だと思います。

当時中学生だった僕は、今やすっかりいい大人になりました。
しかし今回もやはりフライトスティックを揃えて、子供たちとも一緒に飛行機の操縦を楽しんでいます。

Death Stranding 〜天才とは、自分のビジョンを信じ最後まで作り切る才能である〜

画像4

本作は、監督である小島秀夫氏が、稀代の天才ゲームクリエーターであることを実感できる作品だと思います。

実は僕は、小島秀夫監督の作家性とは相性が良くありません。メタルギアソリッドシリーズは正直「説教くさいなあ」と辟易することもありました。

それでも僕が、小島秀夫氏を天才だと認めざるを得ないのは、こんな奇妙でで歪な作品を作ることを思いついただけでなく、それを最後まで作り上げたからです。

本作を通じて僕は、天才たる所以は、独創的なアイディアやビジョンがあるだけでなく、それ以上に、そのビジョンを信じて多くの人を動かし、最後までプロジェクトを遂行する忍耐力と持久力を有するからなのだと知りました。

「オープンワールドで荷物配達」というゲームシステム、凡人であれば単なる「お仕事シミュレータ」的な内容にしそうなところですが、「デス・ストランディング」なる奇抜な設定と大仰な世界観を被せるというのは、その時点でかなり独創的です。
その上、そんな妄想じみたプロジェクトに多額の資金を引き入れ、ハリウッドスターを含む多くの人々を動かして最後まで作り切ってしまうというのが、世界広しといえども、小島秀夫監督にしかできないのではないかと思いました。

相変わらず小島監督の演出の手癖には馴染めないところもあるのですが、僕は本作をプレイするたびに、監督の天才性を実感します。小島プロダクションの次回作も楽しみです。

Slay the Spire 〜カードゲーム食わず嫌いだった僕が本作にハマるまで〜

画像5

本作はほぼ3年前(2019年1月)にリリースされていますので、「何を今さら」と思われるかもしれません。
でも、僕にとって、純粋な「遊び」としてのビデオゲーム作品としては、2021年で一番ハマりました。

元々僕はカードゲームは食わず嫌いでしたので、知人に本作の存在を教えてもらった時も、特に食指は動きませんでした。
そして、Xbox Game Passにラインナップされているのを見てひとまず遊び始めた当初も、どう行動するのが正解なのかよく分からないまま殺されてしまう、という感じで、楽しみ方が分かりませんでした。

しかし、ある時、唐突に僕は本作の面白さに目覚めました

要するに僕は、「弱いカードは捨てていい」という、デッキを回転させるタイプのカードゲームの基本を理解していなかったのです。何となく、攻撃手段がなくなると困るから、とか思って、初期の弱い攻撃カードを残し続けていたのです。

そして、「弱いカードを捨てていい」ことを自分自身の感覚として理解した瞬間、僕は本作にどハマりしました。寝る前に20分だけ遊ぶつもりが、1時間を大きく超えてしまうこともしばしばでした。

道中で揃ってゆくカードから自分なりの戦術を組み立て、ボス戦でそれが上手くハマった時の快感は、例えようがありません。

画像6
これは、ブロック値2倍+ターン間持ち越しで数百にも及ぶブロック値を積み上げ、敵にぶつけるという必勝法がうまくハマったときの攻撃。最高…!

今は他のゲームが立て込んでいるので、しばらくプレイをお休みしていますが、また戻ってくると思います。

ブレイブリーデフォルト II 〜王道のストーリーを魅力的に演出する力量はJRPG最高峰〜

画像7

本作は一見すると、ウェルメイドであるけれど突出したものが無い、平凡なJRPGに見えるかもしれません
最大の特徴である「ブレイブ・デフォルト」システムは前作から引き継がれたものですし、ジョブシステムも、一見では、FF3やFF5といったファイナルファンタジーの昔の作品からの正統進化系に過ぎないように見えるかもしれません。

でも、僕が本作を60時間以上プレイして(※まだクリアできていないです)感じるのは、本作が「とりわけ」優れているところは、一見してすぐに分かるようなところではない、ということです。
(もちろん、グラフィックは水準以上ですし、音楽も、Sound Horizon/Linked Horizonファンである僕からは「Revo氏の音楽は最高!」と声高らかに言わせてもらいますが 笑)

本作の優れているところ、それは「サブクエストの出来の良さ」です。

一般的に、RPGにおけるサブクエストは、プレイ時間を水増しするための添え物的な印象が強くて、それ自体がとても楽しい場合は少ないです。
FF7リメイクにおける「何でも屋」クエストを例にとると、クエスト全体を通すと「主人公クラウドがだんだんその街に馴染んでゆく」というストーリーを実感できるのでそんなに悪くないのですが、1つ1つは印象に残りにくい、他愛もないものだったと思います。
(もちろん「ウィッチャー3」など、サブクエストに力が入っている作品も少なくありませんが)

しかし、本作のサブクエストは違います。

序盤で主人公たちが撃破した中ボスのその後の足取りを幾つものサブクエストを通じて辿るものだったり、主人公4人のキャラクターや関係性を丁寧に掘り下げるものだったり、とにかく印象に残る物語を描いているものが多いのです。

つまり、王道の、ともすれば平凡と取られかねないストーリー展開を、数多くのサブクエストによって重層的に、魅力的に演出できているのです。

このように、丁寧に作られたサブクエストたちがあることで、本作の世界を、生きた、奥行きのある世界として感じられますし、メインキャラ・サブキャラどのキャラクターも愛おしく思えてきます

この良さはある程度プレイしないと実感できないので、本作は分かりやすい傑作ではないですし、正直Nintendo Switchというハードのスペック不足を感じる部分もあるのですが、僕はとても好感を持ちました。

付録:2021年にプレイしたゲームのリスト(全41本)

PS5:2本(うちクリア済み1本)
ASTRO's PLAYROOM
ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード (○)

PS4 / PlayStation VR:5本(うちクリア済み2本)
バイオハザード 7 Resident Evil グロテスクver.
Deracine (○)
Rez Infinite (○)
ASTRO BOT: Rescue Mission
グランツーリスモ Sport

Xbox Series X(Xbox One下位互換を含む):15本(うちクリア済み3本)
Cyberpunk 2077 (○)
Star Wars: Jedi Fallen Order (○)
The Medium (○)
Microsoft Flight Simulator
Forza Horizon 5
Slay the Spire
It takes Two
あつまれ!ピニャータ
Disneyland Adventures
Zoo Tycoon
Unpacking
The Artful Escape
メタルスラッグ3
Carrion
スカイローグ

PC(Xbox Game Pass・Epic Games Store・Steam):11本(うちクリア済み5本)
Death Stranding
フィンチ家の奇妙な屋敷で起きたこと(○)
INSIDE(○)
SUPER HOT
A Short Hike(○)
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO(○)
ルミネス・リマスター (○)
Muse Dash
Unbeatable
Rise of the Tomb Raider
VA-11 Hall-A ヴァルハラ

Nintendo Switch:6本(うちクリア済み2本)
Slay the Spire(○)
New ポケモンスナップ
あつまれ どうぶつの森
ブレイブリーデフォルトII
リングフィット アドベンチャー
マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック(○)

PS3:1本(うちクリア済み0本)
グラディウスV (※PS2アーカイブス)

Mobile:1本(うちクリア済み0本)
ピクミン・ブルーム

(了)

2021.12.23 Itaru Otomaru

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?