見出し画像

ものづくり経営学

様々なグロビ講義の中で、書名を目にしてきた本。

ものづくりの本質は「ものをつくる」ことではなく、「設計情報をものにつくりこむこと」である。

おもしろい、興味深い、その視点は自分に取り入れようと思えるところがとても多かった。

今の自分にとって印象深ったのは新製品の開発には「問題解決者としての能力」と「目利きとしての能力」が要求されると書かれていたところ。

今までいた会社の経験から、持っているものをゴリゴリ使えるようにする仕事は得意とするところは多かった。一方でこれを使ったらもっと便利になる、といった目利きに近い視点に関しては、(失敗したと思った場合に乗り換えが難しいためもあるだろうが、)弱いところが多いように感じる。

様々な業界の話&本としてはそこそこ古いため事例も古いが、事業部単位まで落とし込んだ時の業績の数値化の弱さとソフトウェア投資の弱さは、日本が継続して抱えている課題に見える。(TPSがよくできているがゆえに、足りていないところと感じているのかな?)

すり合わせ型、高機能、コモディティ化する前に次へ、が日本の得意分野(だったのか、そうあり続けるのか)。

ただ、この延長線上はイノベーションのジレンマとの闘いでもあるし、Reasonable Quality視点も重要となる。

いわゆるメーカにいて、ホワイトカラー側の仕事を何らかやっているなら、一度読んでほしい本と思います。


https://www.amazon.co.jp/dp/4334033938/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Q1K687P5JQ5VFKMQBF08

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?