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異端の統計学ベイズ

統計検定の内容が、いわゆる頻度主義のものが多かったと感じてるので、ベイズも勉強した方がよさそう。

とはいえ、数式だけ見てると眠くなってくるので面白そうな読み物はないかと探してみた。

数式はほぼなく、統計の歴史の本です。
ベイズは1700年代の方なので、科学的な思考はまだまだ宗教からの影響を強く受けていた時代。神の存在や宇宙の完璧さと、例えば星の位置とかの測定によるばらつきの解釈

一方で、いうまでもなく、コンピュータはおろか、電卓もない。
そんな中での統計学の立ち位置の大変さは言うまでもない。って前提だったのか、と歴史を学ぶ意味を感じるように読むと楽しい。

WWIIのエニグマ解読、チューリングマシン、戦後も頻度主義では棄却されてしまうようなまれな事象をどうやってモデルに取り入れるのか。

例えば工場で不良が発生したとして、このタイプの不良だったら、こことこここが原因の可能性高そうだな、を人間が考えるのが難しいレベルまで分解できていけば、やばそうな箇所発見までの時間が大きく短縮される可能性を秘めている、ってことか。。。

なんて思いながら読むと、ベイズ系統の基礎知識は持っておかないと、統計的に有意なことしかできないところにしばられそう。

万人受けするタイプの本とは思いません。
データサイエンスをやりたいと思う人、やってるけど結果をうまく伝えるところに難儀しているという人は、基礎的な教養として読んでおくと、これはこんな考え方でやってるんです、といろんな人に伝えやすくなると思います。

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