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アムンセンとスコット

Stable diffusionで作成。
微妙に犬が変な気がするけどいっか。

five explorers in colorful parkas and goggles, riding a sled pulled by a team of huskies across the vast, white expanse of the South Pole, with the sun low on the horizon casting long shadows

冒険王に俺はなる、みたいな読み方でも、極限状態におけるリーダーシップのあり方とは、といった読み方でも楽しめる本ですね。

南極の地図、豊富な写真、アムンセン隊とスコット隊を交互に描写しながらの流れ、おもしろかったです。


冒険王の読み方?

文字通り世界初の南極点到達競争。世界初の称号はただ一人。
本命のスコットと、突如参戦したアムンセンという感じだろうか?
現代ほど通信手段が発達していないので、お互いに目指しているのは知っているが、どんな進行状況かは不明。
お互いが世界初を目指しているところはドキドキハラハラ。
結果はよく知られているので知っていたが、南極地図を見ながら、どのあたりにいる、どんな状況か、を想像しながら読むのはおもしろい。

リーダーシップの読み方?

極限状態においては、強いリーダーシップ、統率力が必要。。。
と思っていたが、スコットはその意味でどうだったのか?
隊の階層構造が軍隊ベースのため強い。
一日でも早い南極点到達と生還を組織のターゲットとした場合は、アムンセンはそのターゲットに忠実であり、スコットは人間味?が強い。
地図をみてると、アムンセンの経路で肉屋さんデポなる名前があり、何だろうと思っていたら、犬そりを引いていた犬たちを、そこで撃って帰りのエネルギー源に。。。
スコットは、馬ベースの進行だったが、寒さで途中で馬が倒れても貴重なエネルギー源にしつくしていない。

食料に対するところが、どうしても強い印象になってしまうが、この違いは結果(生還する、できなかった)に大きく影響した。

スコット隊、後から見れば、もうちょっとのところで生還できた可能性あったようだが、そのちょっとが事前にできる、できないも極限状態のリーダーとしては。。。となると、リーダーシップというのは相当厳しい。

感想

シャクルトン含めて、極限の探検における組織、行動はリーダーシップの事例として興味深いし、思うところはいろいろある。
ただ、こうした物語は人類の夢への挑戦といった冒険譚として読みたいな~ってのが自分の甘さなのだろう。

非常におもしろい本なのでおすすめです。


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