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ミラノの花市とパスクエッタの関係とは?

復活祭の翌日パスクエッタに行われるFiera dell'Angelo(フィエラ・デル・アンジェロ)はミラノでも非常に古い歴史を持つ花市です

今年のパスクエッタはとてもよい天気でしたので、お散歩がてら一度訪れてみたかったこの花市に行ってきました

ミラノで一番古い花市のひとつ

フィエラ デル アンジェロはフランチェスコ派の修道僧さん達によって1500年代初めに誕生したそうです

当時の修道院は、専門的知識や学問を学ぶ現在の大学のような機能を持っていましたが、その中で植物の研究、造園等を行っていた修道僧さん達が集まりこの花市が生まれました

言い伝えでは1500年代初頭、復活祭の翌日(パスクエッタ)に修道院が野盗達に荒らされたそうです。被害を受けた修道士達が神に助けを求め祈りを捧げたところ、大きな剣を手にした天使が現れ、野党達を捕らえたそうです

フィエラ デル アンジェロはこの伝説の舞台とされる聖アンジェロ教会周辺で行われます

カラフルなお花達が春の到来を感じさせてくれます

イタリアではパスクエッタの日に市が開かれたり、ピクニックをしたりという習慣があるのですが、時代と主にこの花市も日用品や骨董、チーズやサラミなどお花以外のお店が多数連ね、現在ではミラノのパスクエッタを代表するイベントのひとつです

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復活祭翌日の月曜日の呼び方はいろいろ

復活祭の翌日の月曜日はパスクエッタと呼ばれることが多いのですが、「天使の月曜日(Lunedì dell'Angelo)」とも言われます

これは、
キリストが復活した日曜日(つまり復活祭)の翌日にキリストのお墓に赴いたマグダレナのマリアは、墓を塞いでいた大きな石が移動されていていたことに驚くのですが、そこに天使が表れてキリストが復活したことを彼女に告げるという聖書のお話に由来します

因みに「パスクエッタ」とお言われる呼び方ですが、イタリアの一部の町では復活祭の翌日を意味しないこともあるらしいんですよ~

例えば、ジェノバやベルガモでは1月6日をパスクエッタと呼んだりしますし、サルデーニャでは12月25日クリスマスの日を「パスキェッダ(パスクエッタのサルデーニャ方言)」と言ったりもするんだそうです

ともあれ、イタリアでは復活祭の翌日の月曜日は「市民の祝日」として制定されています。宗教、習慣色々ありますが、やっぱりパスクエッタは家族や友人でシンプルに楽しむ日のようですね

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