グローバル化した

英会話の練習を始めて数ヶ月が経ったわけですが、ついにお仕事で活用するチャンスがやってまいりました。世界に羽ばたく自動車関係のメーカーで勤務していますので、たまにはそういう機会もございます。とはいえぼくの社員ランクからすると海外駐在の可能性がほぼゼロというのが実情で、それ以外にも、海外の会社とのやりとりみたいなものもぼくよりずっと偉い人たちがやっていたりします。そういうわけで、これまではリターンも見込めないままに「話せたらかっけーかな」くらいで練習しておりましたが、たまたまのたまたまで機会が舞い込んできました。準備している人がチャンスをものにできるわけです。傲慢ですかね。

今回はインドの会社の方が弊社の見学に来るということで、その説明員をさせてもらえました。彼らは英語が公用語なのでベラベラに話せる人たちです。対するぼくは数ヶ月練習のカタコト英語ユーザーです。こんなのが会社代表になってしまったら、先方になめられて取引終了になる可能性があります。そうなった時の損失はウン億円とかですし、少し心配です。せめて無礼はしないようにと文化を学んでから挑むことにしました。

調べてみると日本と大きく違うことが2つありました。ひとつは不浄とかのあれ。右手はきれいで左手は汚いみたいなやつです。握手をするとき、物を渡すときは右手を使うのがベターとのこと。日本でいうと机の上に足を置くみたいなものでしょうか。感覚は謎ですが気をつけます。もうひとつは頷き方です。日本において、肯定は首を縦にふる動きですが、インドでは横にかたむける感じらしい。否定はどちらも同じで横に振る動作とのこと。ややこしい。

いよいよ本番。ChatGPTとGoogle翻訳に手伝ってもらいながらつくった説明カンペをガン見しながら話していきます。(余談ですが、現時点での翻訳精度はChatGPTの方が高い気がします)ついでにってことで自分の専門外の技術の話もさせられて、日本語でもよくわからないことを英語で説明するというよくわからない状況になってました。なんか専門的な質問をされるけど、よくわからないので周りにいる弊社の重鎮たちに聞いてから答えます。ただの質の悪い通訳。なんか聞き取れないなーと思ったら専門用語だったりするので結構大変です。しかもインドの方は訛りがすごくて、TOEICでぬくぬく育ってきたぼくには難易度の高いリスニングでした。7割くらいしか聞けなかったんじゃないかな。

それと、事前にチェックしておいたんですが、肯定リアクションの判断がむずすぎました。言葉で説明するとわかりづらいですが、日本式で縦に頷いたのち、首傾げ状態を経由して通常のポジションに戻す感じです。首周りの準備運動みたいな感じ。これ伝わってるんだよね…?と毎度不安になります。

大体の説明が終わって屋外(36℃)を歩いてる時に「インドもこのくらい暑いすか?」と訊いてみたら「おれたちの国の方がアツいぜ!」みたいなことを言ってました。ほんとかよと思いましたが、190cmくらいの大男なので逆らえません。スマイルでやりすごしました。

なんだかんだありつつも説明員としての役割を果たし、質問にも割と答えることができました。なかなか良かったよーってことで、今回のぼくの説明を次回以降のベースにするらしいです。

来期の査定は期待してもいいですか?

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