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将来設計と家庭教師

いまや大企業でも安心できない時代。自分の勤めている会社もそのひとつで、来年潰れたとしても驚かない。現在の職場でスキルは身につけつつあるけれど、会社が潰れたとき、時代がさらに進んだとき、そのスキルが活きる保証はない。

今まではグループの中で1番得意なことがあれば良かった。村で1番強い人が村長になれた状態。友だちの中でスマブラが上手い人が崇拝される状態。
だけど今はインターネットのおかげでその範囲が広がって、国で1番にならないと征夷大将軍には任命されない。レート上げてVIPに入らないとスマブラ上手いとは言われない。

仕事も似たようなもんで、スペシャリストが少数いればそれでOKになりそうだよね。会社の中で優勝すればよかったのに、世界で優勝した人が自分の仕事を持っていっちゃう。範囲が極端だけど、だいたいこんな流れが来てる気がする。

自分はたぶんスペシャリストにはなれないから、残された道はゼネラリストかなぁと思った。でもそんなかっこいい感じにはなれないから、せいぜいが便利屋どまりだと思うけど。

便利屋になるためにはいろんなことができなきゃいけない。将来を見据えると、今のうちに多種類の仕事をやっておくしかないじゃんって思った。生きるために働く必要はないんだけど、仕事がない人生ってつまらんと思うし、こうして手を打っておいて何かしらをやらせてもらえる立ち位置にはいたいわけ。

便利屋になるための布石として、少し前から家庭教師サイトに登録していた。送られてくる依頼のほとんどが年単位だったからお断りしてたんだけど、今回は数回だけの依頼が来ていたので受けることにした。しかもチャリで行ける距離のお宅で、願ったり叶ったり。

家庭教師を始める前には1時間ちょいの研修を受けなきゃいけない。登録している会社のルールとか、これから担当する家庭の事情とかを教えてもらう会らしい。
クソ真面目なので研修前に資料を全部読んだ。内容はある程度把握できて質問事項を洗い出してから研修に臨んだんだけど、資料を音読するパターンの研修でちょっと萎えた。事前に読んどいてもらって質問募集にした方がお互い楽だろうに。開始予定時間から2分遅れて連絡がきたんだけど、その2分がめちゃ長かった。もしかして気を張りすぎなのかな。

そんなわけで研修が終わり、いよいよ指導開始日。平日夜の予定だったので、仕事終わりに中華を食べてから向かった。カレー炒飯うま。

ご自宅にお邪魔すると両親がお出迎えしてくれた。両親と挨拶を交わしている間、後ろでドタバタ足音がする。指導するのは小中学生の姉弟で、僕とは10歳くらい離れてる。
初めて会う大人の男性は怖いかもしれないから、友だちに勧められて用意した自己紹介カードには「ひつじのショーンが好き」と書いておいた。

通してもらった奥の方の部屋で椅子に座って待っていると、子どもたちがやってきた。ドキドキしながら自己紹介カードを渡し、内容に沿って話をする。
弟は「おれもカレー好きだよ!」と言ってくれたし、姉は「ひつじのショーンww」と言ってくれた。すこし不本意だけどつかみはOKっぽい。
そこから2人とも僕のカードに沿って自己紹介をしてくれた。うれしい。

ある程度雑談を終えてから勉強を始めた。姉が数学、弟が算数を勉強しているらしい。姉に四則演算における正負の話をしながら、弟に目盛の読み方を教える。
2人を担当していると同時に話しかけられることがあって、その対応がなかなか難しい。話を聞く割合をいい感じに分けつつ、一度話しかけられたら後からでも絶対に拾うことを心がけた。勉強を教える能力と同時に、子どもに配慮し会話を進める能力が両方いるっぽい。
相手にされなかった子は「自分には教える価値がない」と感じることがあるので、それだけは避けなきゃいけない。なかなか大変なお仕事だ…。

そんな感じであっという間に時間が来てしまった。指導が終わり、母親と話しながら事務仕事をこなす。保護者用の自己紹介カードには出身校とロボット作り経験を書いていたので、その話で盛り上がった。弟さんはものづくり分野に興味があるらしく、僕は母親からすると貴重なサンプルらしい。
こんな感じで第一回家庭教師は幕を閉じた。可もなく不可もなくって感じだったから、次はもうちょい上手くできるように工夫していくつもり。

いろんなことに手を出していると、思わぬところの繋がりが見つかったり、話し相手の興味ありそうな話題が選択できることに気づいた。ちなみに会社ではホスト体験の話が結構ウケる。

こんな感じで、これからもっと守備範囲を広げていきたいなと思ってます。他におもしろそうなことがあったら教えてくれると嬉しいです。ではでは。

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