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「ことばへの気づきとは何か?」「ことばの何に気づくべきなのか?」 ことばの力を育む 大津由紀雄・窪園晴夫著を読んで

<定義>
言語(個別言語)・・・一つ一つの個別の体系を問題にする場合(日本語、                                              英語、スワヒリ語、日本手話等)
ことば・・・人間が身につけることができる言語体系一般

「ことばへの気づきとは何か?」

無意識に使う母語の仕組みやその機能(働き)の中で、
ことば一般に標準化できることを
意識すること(低次のものから高次のものまであり)
(16P 14~15行、30~33行)

「ことばの何に気づくべきなのか?」

(21P 18~20行目)
文(そして、文だけでなく、あらゆる言語表現)は単語の並び方(語順)とまとまりを基本としてできあがっているのです。
(引用終了)

(22P 7~8行目)
人間が使うことばの大きな特徴のひとつは文も重ねることができるという点です。
(引用終了)

(26P 31~35行目)
いくつかの単語は一緒になって「まとまり」を作る。
その「まとまり」は他の単語と一緒になって、より大きな「まとまり」を作る。
つまり、「まとまりの重なり」ができる。
「まとまりの重なり」、それが文の正体である。
それはどの個別言語にも共通している。
(要約終了)
 
(47P  「最後に」の最後3行)
いま小学校に導入すべきは決して英語活動/教育ではなく、
ことばへの気づきを育成するためのことばの教育であるという
筆者らの主張の根幹にある考え方の概要を提示しました。
(引用終了)

「小学校英語」についての多様な意見を提示したうえで筆者らの主張をしようとすることによって、話がわかりにくくなっている面があると思われます。

筆者ら主張の根幹となる、「ことばの教育」の中身は、
「まとまりの重なりが文の正体である」
ということだけなのでしょうか。

人間が使うことばの大きな特徴は、他にもありそうな「気」がします。

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