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僕が実践している、利用者さんでも気が付かないぐらい小さな『リスクヘッジ』

常に、重大な事故が起こる可能性と背中合わせの中で仕事をする中で、本当に利用者さんも気がついてないくらい小さなリスクヘッジをすることで、重大な事故の発生リスクを抑えて、ヒヤリハットで止めることができる、本当に小さなリスクヘッジが複数あります。
今回はその中の一つを紹介します。

ケースとしては、立った状態で上半身の着替えを行う際の転倒による怪我の防止です。

大前提として、転倒の可能性が高い利用者さんの着替えでは椅子などに座って行うのが1番に近い感じの安全策であります。
しかし、外出先や麻痺などの関係で椅子に座りにくい利用者さんななど椅子に座って行えないケースがあります。
今回はそういった椅子が使えないケースでの安全策です。


実はこの介護の仕事は専門学校を二十歳で卒業してから現在(2021年3月)までやく七年間働いています。

ルーキーイヤーからずっと使っているスキルなんですが気づいた利用者さんは1人しかいませんw
さらに他のスッタスは数年に一回転倒による軽傷といった事故が起こっていた利用者さんを一回も転倒させずに終わらせた(同業種内転職で関係性が終了)スキルです。

(初任者研修の資格取得講座でも自信を持って受講生に伝えれるスキルです)


どんなスキルかというと


利用者さんのすぐ後ろに壁が来るように立ち位置を変更するです!

まぁなんとも簡単なことなんです。でもこの簡単な事で本当に転倒を簡単に防ぐことができる安全策なんです。

どうしてすぐ後ろに壁を持っていくかなんですが、

転倒する方向を制限するです。

周りに何もないところで対面に立っていると、自身の方向以外のすべての方向に転倒する可能性が出てきます。
(自身の方に転倒しそうになった場合は何もしなくても体で受け止める方になるので転倒を防げます)
しかし後ろに壁があると、当然後ろは壁が受け止めてくれるので必然的に、利用者さんから見て前後はカバーされるので、介助者自身が反応し行動どうする事で守る必要が出る範囲が半分ほどになります。



ここで疑問としてよく上がるのが

①なんで壁の位置が利用者さんの横ではなく後なのか?
②壁と利用者さんの距離はどれくらいがいいのか?

です。

まずは1つ目目の疑問に対する回答ですが、

介助者が一歩踏み出せる方向か?といった観点で後ろを選択します。
自身の体から一定の重量が離れていこうするときに必ず、離れていく方向と同じ方向に左右ちらかの足を一歩踏み出します。
(基本的には無意識で一歩踏み出しています。)
踏み出さずに捕まえようとすると、距離が合わず使えれない。
もし捕まえれたとしても重心が崩れそまま、引き込まれように自身も転倒してしまいます。
(プロ選手並の体幹の強靭さがあれば話は変わってくるかもしれませんが)
利用者さんが左右に転倒しそうになった時は一歩踏み出すスペースはありますが、後ろに転倒しそうになる時は一歩踏み出したいスペースに利用者さんの体があります、なので踏み出すことができません。
利用者さんの体を避けるように左右どちらかのフリースペースに一歩踏み出して、バランスを崩して一緒に転倒することはなくなっても、距離感は近くならないのでそもそも利用者さんの体を捕まえることができない可能性が残ります。
なので後ろに壁なのです。
できれば二方向に壁があればなをありがいです。

2つ目の疑問に対する回答ですが、

介助者の腕が通るぐらいの距離感がいいです。
後ろに手が通らないとそもそも着替えの作業ができませんから、
しかし、離れれば離れるほど、転倒し壁に接触した時の衝撃が大きるなるので、せっかく危なかった!というヒヤリハットで済んでいた可能性があったのに、衝撃が大きく、外傷がなくても利用者さんが痛みを感じてしまったら事故になってしまいますから。


そんなことを考えながら、会話をしながらさりげなく立ち位置を変えています。
(ほんとほとんどの利用者さんが気がつかないw)

今回はこんな感じで!!

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