プラチナエンボス一筆箋で使ってる2種類のエンボスについて
今回はリモネン社の「プラチナエンボス一筆箋」で使っている2種類のエンボスについて紹介します。
まず1つ目は、便箋の方に使っているプラチナエンボスについて✨(プラチナと言いつつプラチナ成分は皆無です)
こちらはエンボスパウダーという銀色の樹脂の粉末を溶かして出来ています。プリントゴッコという商品で、ツヤ出しなどするための作業と同じ行程です。レトロ印刷のツヤプリも同じ方法かと…
使用している道具
・エンボスヒーター
・ハンコ
・エンボッシングパウダー(ボトルのラベルの印刷が風化で飛んで見えませんが、銀色の樹脂パウダーです)
・エンボス用スタンプパッド(透明なインクです)
エンボス製作行程
①ハンコを押す
まずエンボスを付けたい位置にハンコを押します。エンボス用スタンプパッドは透明なのでほぼ分かりませんが、パウダーを付けるインクがうっすら出来ます。地の色を出したい人のための透明です。
今回は銀色のパウダーを使うので、最悪透明のスタンプパッドじゃなくても良いのですが、下地に別の色があると微妙にパウダーの色が影響を受けるので、透明のスタンプパッドを使う方が無難です。
ちなみに、どんなスタンプパッドでも蓋の方を下にして保管しておくとインクが重力で下がってきて潤った状態で長く使えます。
エンボス用のスタンプパッドでなくても、普通の色付きスタンプパッドでもエンボスパウダーは使えます。クリア(透明の)パウダーを使えば、ハンコの色を艶出し出来ますよ!(後述します)
②スタンプを押したところにパウダーをぶっかける!
その後、余分なパウダーを落とします。
なるべくA4サイズくらいの大きめな紙の上にパウダーを落としたほうが良いです。先に紙の真ん中に二つ折りにしておくと、パウダーをボトルに戻すとき楽です。
紙に付いて残った粉は平筆などで払ってあげるといい感じです。(とはいえ大抵ヒーターで樹脂を溶かす時、概ね余計な粉は飛んで行きます)
いい感じにエンボスパウダーがくっつきました✨
③ヒーターでパウダーを溶かす
あとは、ヒーターのスイッチをONにしてハンコ部分を温め、パウダーを溶かします。斜めより真上から当てた方が粉が上から押し付けられて均等にエンボッシングされます。(均等に余分な粉も飛び散ります)
大体5秒くらいで溶けます。電子レンジ派もありますが、油とか付きそうなので個人的にはやりません。
これで厚盛箔のようなプラチナエンボスの完成です!
今回使用している銀色のエンボスパウダーは粒子が細かく、綺麗に仕上がりやすいので、細かい模様にもある程度適しているかと思います。
実は、金のエンボスパウダーもあるのですが、ちょっと粒子が荒いので、今回のように小さくて細かい模様にはあまり向かないと思います。
パウダーをかけた時点で既にちょっと荒いのわかりますでしょうか?↓
溶かして比べてみると、やはりちょっと金のほうは大味な仕上がりになります。線の太いモチーフなら大丈夫だと思います。
しかも、粒子が荒い系パウダーはヒーターで粉が飛び散りやすいので、上からヒーターを当てずに紙の下から当てる方が得策です。
ちなみに、クリアパウダーも粒子細かい系なので、重宝されると思います。試しに牛ちゃんをツヤツヤにします。
ハンコを押し、クリアパウダーをぶっかけて…
ヒーターを当てると…
つやっと仕上がります✨
パウダーは他にもラメ入りのスパークルやスーパーゴールドなど、色々なパウダーの種類があります。
またハンコ以外にもエンボス用のペンもありますので、描いたもの自体をつやっとさせることも出来ます。
印刷所にお願いしなくても、小さい部分なら自力でつや出しさせることができます✨
こういったエンボッシングの良いところは、印刷所に厚盛箔を頼むとロットと費用が嵩んでしまうけど、1部から加工したいところにできる!
在庫を抱えたくない人はこういった方法でリッチ感を出すことができます。エンボッシングペン持っていれば、部分的にツヤ出しを付けることができ、効果的にイラストやデザインを演出できると思います。
以前やっていた加工としては、ポッキーのイラストのチョコの部分をツヤツヤにしたり、おにぎりのいくらの部分だけツヤツヤにしたりしていました🍙
一応グラフィックさんで厚盛ニス・厚盛箔出来ます。思ったより高価ではないので、以前利用したことがあります✨
以前こちらに頼んで作ったメッセージがこちら↓
さすが、個人ではなかなか出せないツヤッツヤな厚盛箔に仕上げてくれました✨
ただ、金が無く透明ニスだけになってしまったりと不完全な印刷が意外と多かったので、プロでも難しい仕様なんだなと感じました…(予備があったので数的には問題ありませんでした)
もう一つのエンボス
封筒に施しているエンボスは、こちらはエンボッサーによるエンボスです。
エンボッサーとは
私は印刷でおなじみのグラフィックさんの所に入稿し、購入&オーダーしました。
「ハンディタイプ」と「デスクタイプ」がありますが、無尽蔵の握力が無い限り、「デスクタイプ」をおすすめします。
とはいえ、デスクタイプでも、購入したての頃は両手で押してもなかなかエンボスできず、最終的に足で押すという方法を取っていました;;どう考えても奇行…
今はようやく硬さが取れて両手でエンボスできるようになりましたが、それでもまぁまぁ力要ります。くっきり付けたい派なので心臓マッサージの要領で両手でぐぐっと押します。
片手で写真取ってるので片手で押してる用に見えますが、両手で押しました
そして、エンボッサーはエンボス模様を変えられるカートリッジが作れます。
2つとも年季が入ってくすみが酷いですが、今回の封筒に使っているマークと、しおりなどに使っている桜のマークがあります。
しおりの桜のマークはこちら
細かい話ですが、
エンボスの輪郭線がちょっと二重線に見えるの分かりますでしょうか?
エンボスの輪郭線が市販のもののように丸くならず、図のように段のようなものが付いてしまいます^^;
薄い紙でやるとこの二重線がかなりくっきり出てしまいますが、厚紙でやるとさほど気になりません。なにかしらの理由でこうなってしまうのだ思うんだけど、どうなんだろう…
しおりは170kg級の厚紙で作っているので、じっくり見ないとさほど目立たなくて良いのですが、今後のカートリッジは、二重の輪郭線にならずにきれいに丸くエンボスできると良いな〜と思った次第でした(ご購入者様には関係ない話ですみません)
問題点で終わるのも良くないので、エンボッサーの良いところを…
それは、やはりどこにでも何度でも使えるところだと思います!
あの封筒やノートの端っこにもあのエンボス押したいな、という時に印刷所に頼まずともガンガン押せるのはとても良いと思います。
レターセットやメッセージカードを作っている方は、シリーズを跨いで同じエンボスが押しまくれるのが良いですね。
エンボスがあるだけでちょっとリッチな感じや特別感が出ますし、カートリッジで種類も増やせるので、表現の幅が広がります。
以上、自宅でできる2種のエンボスについてでした✨
他にもいろいろなグッズを制作しておりますので、ストアをチェックしてみてください!😊現在お得な福袋もやっております!おまけのマスキングテープも付いてくるよ💐
minneのリモネン社のストア
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