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TVチャンピオンとYouTuberの相違点

ついさっきまで見ていた『TVチャンピオン』の特番について、思ったことを書いてみる。


▼『TVチャンピオン』とは

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『TVチャンピオン』(テレビチャンピオン、TV CHAMPION)は、1992年4月16日から2006年9月21日までテレビ東京系列で毎週木曜日19:30 - 20:54に放送されていた競技型バラエティ番組である。毎週世の中のあらゆる事象をテーマとし、その道の達人たちが真剣勝負を繰り広げチャンピオンを決定する。

-Wikipediaより引用

筆者は現在19歳で、『TVチャンピオン』は幼い頃に見ていた記憶がかすかにある程度だ。

ただし、何回目かの大工王決定戦(白川郷の犬小屋が優勝した回)だけ親が何故かVHSに録画してあったため、何回も見たのを覚えている。


そんな『TVチャンピオン』が、「TVチャンピオン リクエストSP」と題して先程まで放送されていた。

改めて見てみると、めちゃくちゃ面白い。
個性あふれる素人たちの意地とプライドを懸けた戦いが、幾多のドラマと伝説を生み出したテレビの歴史を目撃した。


一方で、こんな疑問が生じた。

「TVチャンピオンとYou Tuberの共通点・相違点は何か?」

ここでのYou Tuberは厳密な定義ではなく、「面白い企画を考えて撮影し、編集してYou Tubeに公開する」というパブリックイメージ的なYou Tuberを指している。(ヒカキン、フィッシャーズなど)


では、まず共通点から考えていこう。


▼TVチャンピオンとYouTuberの共通点

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TVチャンピオンとYouTuberの共通点を3つ上げてみよう。

①素人(芸能人ではない人)がメインとして出演する

②一つの作品につき一つのトピック

③企画の面白さ、斬新さが評価される

ざっとこんな感じだろう。

現在You Tuberのトップを走る人たちがだいたい20~35歳と仮定すると、トップランナーたちの中に『TVチャンピオン』の影響を受けた人も少なからずいるのではないだろうか。

一見すると、技術の進歩によって『TVチャンピオン』のようなものが一般人でもつくれる時代になったように思える。

しかし、この両者には決定的な相違点がある。


▼TVチャンピオンとYouTuberの相違点

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両者の相違点、それはズバリ

主催者と挑戦者が分かれているか否か

である。

You Tuberは多くの場合、企画と出演を両方こなす。
たとえ企画者と演者を別の人が分担していても、一つの組織としてやっているという意味では同じだ。

ゆえに、例えば企画で「〇〇対決」をやったとしても、主催者と挑戦者の間で「こうやって面白くしよう」というアイコンタクトがどうしても生じてしまうのである。

他方『TVチャンピオン』は、選手権を主催する制作サイドと選手として参加する素人は絶対に分かれている。

選手は毎回主催者側が作ったルールの上で、半ば無理やりその能力を引き出される。

あくまでチャンピオンを目指す大会の体をなしているので、どんなぶっ飛んだ対決でも選手は本気なのだ。

そこに、ドラマと伝説が生まれるのである。


『TVチャンピオン』とYou Tuber、両者の間に優劣はない。

しかしながら、赤阪尊子やオタッキー原口のような伝説がYou Tuberから誕生することは無いと思われる。


▼おわりに

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今思えば、筆者が職人や(いい意味で)狂人の類に目を輝かせるようになった原体験は『TVチャンピオン』かもしれない。



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