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乃木坂46の楽曲を一日一曲語る。16日目『人はなぜ走るのか?』

_______【この記事の構成】_______
▼今日のこばなし

本題の伏線になる時とならない時がある雑談

▼『○○』の基本データ
作編曲、歌唱メンバー、MV等の情報

▼『○○』を語る
愛と飛躍に溢れた考察

▼おわりに
総括とキメ台詞



▼きょうのこばなし

「サムのこと」

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乃木坂46四期生主演のドラマ『サムのこと』が、5月6日までYouTubeにて全話視聴できる。(※2020年5月3日現在)

この好機を逃すまいと、筆者もイッキ見した。

【あらすじ】

死んだ元アイドルサム(遠藤さくら)と同じグループにいた元メンバーたち。
サムのお通夜の席で解散後久しぶりに会う。思い出話に花が咲く、しかし誰も本当のサムを知らなかった。仲間を失った喪失感が希望へと変わる、前へ進む勇気を与える物語。

引用元:https://nogizaka46.dtv.jp/

面白かった。
だけでは小学生の作文なので、筆者が面白いと感じたことを2つほど語らせてほしい。


①半分は作り込みで、半分は生身の人間

それぞれの役名やキャラ設定はフィクションである。
だが、この作品の軸となるメインキャラ同士の会話は、普段の四期生の会話と何ら変わりないように思えるのだ。

演技力とは違ったベクトルのリアリティがそこにはある。

②横に広がっていくストーリー

筆者は横に広がっていくストーリーが好きだ。

横に広がるとは、話が先へ先へと展開するのではなく、会話やそれぞれの登場人物の回想によって情報が追加され、一部しか見えていなかった世界が徐々に開けていくといったイメージである。

『サムのこと』の場合、四期生演じる宇田川ホワイトベアーズの元メンバーが各話ごとに1人フィーチャーされる。
そのフィーチャーされた人の主観で現在(通夜)のシーンと回想シーンを往復することで、その人の抱える問題とサムの人物像が少しずつ見えてくる仕掛けになっている。

一話の最初では通夜の作法も知らない生意気な少女たちとしか思っていなかったのが、四話が終わる頃にはどのキャラも愛おしくてたまらなくなっているのだ。


お時間ある方は是非見ていただきたい。


▼『人はなぜ走るのか?』の基本データ

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▼収録 / 発売日
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3rdシングル『走れ!Bicycle』Type-B / 2012年8月22日

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▼作詞 / 作曲 / 編曲
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秋元康 / キタムラタケシ、田上陽一 / 田上陽一

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▼歌唱メンバー
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生田絵梨花、生駒里奈、市來玲奈、伊藤万理華、井上小百合、柏幸奈、斎藤ちはる、斉藤優里、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、中田花奈、永島聖羅、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、星野みなみ、松村沙友理、宮澤成良、大和里菜、若月佑美

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▼センター
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生駒里奈

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▼ワールドカップの歌
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この曲は『FIFA U-20 女子ワールドカップジャパン2012』のオフィシャルソングである。
そのため歌詞にサッカーっぽい単語が出てきたり、MVもサッカーがモチーフになっている。

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▼MV(ミュージックビデオ)
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監督:久保茂昭

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▼円陣
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『人はなぜ走るのか?』は、グループで円陣を組む際の掛け声から曲が始まる。

【こちらがその掛け声】

せーの、のー(手拍子)、ぎゅ(手拍子)、ぎゅ~
(せーの) 努力、感謝、笑顔、うちらは乃木坂上り坂46!!!

引用元:https://www.nogizaka.info/info/nogizaka46.html

 
▼『人はなぜ走るのか?』を語る

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・導入

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「人はなぜ走るのか?」

その答えを出す前に、まずは昔ばなしにお付き合い願おう。


・いたがきブログの中学時代

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中学生の筆者はとにかく荒んでいた。
不良とかではない。とにかく「省エネな生き方」を目指していたのだ。

当時の筆者は「夢」や「努力」といった言葉が嫌いで、頑張ってる人に対して穿った見方しかできなかったのである。
今思えばそれはただの嫉妬や後ろめたさから来るものであった。


・いたがきブログの高校時代

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三つ子の魂百までも、とはよく言ったものだ。
筆者の性格は高校でもあまり変わっていなかった。

ただひとつ、筆者を大きく変えたものがあった。

高校一年生の筆者が何の気なしに入部したのは、全国大会を目標に掲げる百人一首部だった。
お正月にやる遊びのかるたではない。ガチンコのガチガチの競技かるたである。しかも、同期のほとんどが百人一首部に入るためにこの高校を選んだという。

最初の頃はまわりの部員との熱量のちがいに戸惑ったし、「勝利への執念」とか言われても意味わかんねえと思っていた。

それでも悩み苦しみながら続けているうちに、自分の内側から「勝ちたい」って気持ちが湧く感覚がわかったり、同じ感情を共有できる仲間って良いもんだと思えるようになった。

「努力」や「夢」も捨てたもんじゃないと初めて知ったのである。


・閑話休題

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さて本題。「人はなぜ走るのか?」

この場合の「走る」は単なる運動というより、「努力」するとか「夢」を追いかけるといった意味合いだろう。

人はなぜ走るのか?

ハッキリ言って理由は分からない!

いやむしろ、理由なんて無いのではないか。
「余計な事は しすぎるほど良いよ」とスピッツの『運命の人』でも歌われているように、
人生を豊かにするのは意味もなく無性にやりたいことなんじゃないかと思うのだ。
「勝利への欲」なんてものも、生物の本能みたいな大げさなものじゃなくて、単なる「意地」である。


いちいち理由なんて考えないで息を吸うように努力している人ってすごいなあと思うし、そういう人が一番豊かな人生を送るんだろうなとも思う。
なんて、冷静に考えてる自分は、一生そんな人にはなれないのかなと落ち込んだりもする。
でもやっぱり自分も何かで熱くなりたい、全力でやりたいという気持ちも芽生えるようになってきた今日この頃の筆者である。


・結び

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筆者の中には、ともすれば全ての人間のこころには「走り出したい」気持ちと「ゆっくり歩いていたい」気持ちの両方がある。

この曲を聞くとその二つの気持ちがせめぎ合う。
ところが、最後の歌詞を聞くと、やっぱり頑張ってみようかなと思えるのだ。

やがていつしか目を開けて
夢見られる僕らになった

- 出典:『人はなぜ走るのか?』/ 作詞:秋元康 作曲:キタムラタケシ、田上陽一

 『人はなぜ走るのか?』は我々に、夢は目を開けて見るものなんだと教えてくれる。


▼おわりに

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筆者を人間にしてくれた百人一首には、感謝してもしきれない。

では、また明日。 stay tuned!



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