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【ルームシェア】サンタさん信じてると思ってくる【童心】

2022/12/14


正直、サンタを信じていたことなんて無い。

幼い頃にもし信じていた時期があったとしても覚えていない。

その頃の記憶や思い出がないのだ。

多分、それを感じるほどの奇跡に出会っていないのかもしれない。


子供だって馬鹿じゃない。

でもサンタを信じていればプレゼントを貰えると

打算的に物事を考えられるほど賢くもなかった。

馬鹿で捻くれたガキが大人になったのだ。


おふざけでもサンタの話をすることはないし

夢見心地なお伽話を話しても心が躍ることはない

いまだに信じているわけもなければ

奇跡を待つこともないのだ。


「もしサンタさんがいたとしたらさ、何をお願いする?」


だから最初に君の口からその言葉を聞いたとき

馬鹿にされているような気がして

少し怒ったのを覚えている。


今考えれば病的なまでな反応で

楽しいことが嫌いで辛いことにしか興味のない、

真性のマゾヒストだと思われたかもしれない。


「サンタさんは子供のところにだけ来るわけじゃないんだよ!」


そんな被虐性愛者にもお構い無しで

優しさを振り撒いてくる君を

もしくはこの卑屈な怒りさえも感じとらないほどの純朴な君に

さすがのマゾヒストも、

幸せで涙を流しそうになってしまった。

さながら聖母マリアのようだった。


聖母マリアがクリスマスに関係しているのか、

キリストの知り合いなのかも知らない俺でも

そう表現して夢見心地なお伽話にうつつを抜かしてしまった。


今まで優しさや、奇跡を感じたことがなくても

君が目の前にいるこの時は

紛れもなく優しい奇跡だということがわかる。


もし初めてサンタさんに手紙を書けるのだとしたら

君の好きなところや惚気話でも綴って

当日は絶対に来ないように

二人のクリスマスを邪魔されないようにでもしようかな。


#ルームシェア #板橋ハウス #クリスマス


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