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「潤滑油」

こんにちは、ダニーです。


8月14日、住んでる地域と同じ京都市内にある父型の実家に帰りました。
場所は、とある山奥の小さな地域に存在しています。


言っちゃえば、ガチ田舎ですね。

山の麓の住宅街にあるエセ田舎ではく、
奥過ぎて、ワイモバイルが時々圏外になってしまうガチ田舎です。

夜には鹿が8匹連れて、
畑にある野菜や花を荒らしにやって来ることもあります。

そして、この建物、
宝暦9年・1759年に築き上げられました。


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居間の天井に横にぶっ刺さったリアル大黒柱
牛屋や米蔵も現存しており、
今なおほとんど姿を変えず、、、


ってわけではなく、
あちこちにリフォームは施されちゃってます。

台所にはガスが通り使いやすく、
玄関は、牛屋とつながっていた壁を、埋めてしまってます。

そして、風呂場は僕が小さい頃までは、
薪を山から調達して、焚き火で炊いていましたが、

現在は、給湯器が取り付けられ、自動で沸かせるようになっています。



それでも十分、築260年のどっしりとした雰囲気や趣を感じ取ることができる建物になっています。



私達がそんな田舎に帰ってまずすること、

それは「ご挨拶」です。

仏壇の前の座布団に正座し、
「リン」と呼ばれる仏具をリン棒で2回軽く叩きます。

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「チーンチーーン」

そして、目をつぶり合掌します。
鳥のさえずりやヒグラシの鳴き声が
意図せずとも耳を通っていきます。


なんというか、
言葉に出来ないほど心が落ち着き、

「あーーー、今年も田舎に帰ってきたな。」

って感じで物凄く整います。
サウナのトトノウとはまた違って感じです。

身体の外からではなく、内から整います。


これって今までは、
礼儀として行うことで心が締り、
普段耳を傾けない自然音が、耳に入ってくるから整っているんだなと思ってたんですよね。

でも、手を合わせながら感じたことは、

「田舎に帰ったときに仏壇の前で拝まないと、『ただいま』って感じがしないな」

ってふと感じたんです。


やらないと気持ちが悪い状態
やらないと心が休まらない状態。


これに近いなって。


身近な例をあげると、「歯磨き」

本来は、行為自体ってめんどくさいけど、
これを避けては通れないから仕方なくやっていたこと。

でも、いつの間にか、
寝る前にこれをせずには布団に入れないようなこと。

なので仕方なく、歯を磨く。
口の中にミントの香りが広がって、スッキリして、
「悪くはないな、これ」ってなること

なんといっても、
これをやったから罪悪感なく布団に入れること。


それが「歯磨き」


「歯磨き」の要素を分解すると、
口の中がスッキリする「爽快感」
思い残すことなく布団に入れる「開放感」


「爽快感」という「効果」
「開放感」という「実感」に抽象度を上げられます。


ここでさっきの「チーンチーーン」を分解すると

「効果」は心が整うこと
「実感」は『ただいま』と思えること

だなって感じました。


1段階抽象度を上げると、
「ルーティン」ってやつかなって。


やらんと気持ち悪い。だからやる。
やったら「効果」を感じ、
「効果」こそが特定の「実感」をもたらす行為。


別の側面から見てみると、
変わり映えのない事って
「刺激がないな」って感じちゃいますよね。

けど、ルーティンに対して、
刺激なんて求めるべきではなくて、

次の行動を精神面でも身体面でも促す
「潤滑油」だと思うんですよね。

現代人は情報に触れすぎているため、選択肢が多くなり、
次に取るまでの行動が遅くなりがちです。

その解決策として、
根本的に物事を”選択と集中”すること。

そのための自分軸を持つことはもちろん大切なことですが、

一方で、「ルーティン」という処方箋を持つのもありだなって感じました。



、、、てことで今からバーベキューしてきます。

肉バク食いかましてきます。
僕の消化液、対戦よろしくおねがいします。

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↑映えない肉ばかりの金網

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