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とある土曜日

とある土曜の出来事。

わたしの職場はポーアイにあります。

交通機関は、ポートラーナーかバスか、自走か笑(自走やったら神戸大橋わたって約2時間かかります・・。)

だいたいはポートライナーで行きますが、雨の日はバスで行くことが多いです。

あいにく土曜はあめ。午後に会社に向かう予定やったけど、途中でツレから、大阪でちょっとお茶してるから来えへん?と連絡あり。(朝に連絡は来てたんやけど電車に乗ってから見たもんで・・。)

ひさびさやったし、会いたかったから引き返して大阪へ。

5月に子どもがうまれるやら、仕事の文句やら、よーさん話し込んで、結局17時ごろ解散。さあ、いまから会社へ向かえば18時5分発の最終バスに間に合うわと。(最終早ない?って感じやけど、ノンステップの最終がということです。)

ちょっと急ぎめで、17時50分には三宮到着。

雨の日は、三宮駅から地下に降りて地下鉄乗り場横切ってサンチカ突っ切ってSOGOから地上に上がるルートで行けばほぼ濡れずにバス停まで行けます。まあ、所要時間は約10分。けど、トイレ行きたかったしたばこ切れてたし、でもどっちもしてたらバス間に合わんなと思い、、、トイレをがまん笑

時計をはっきり見た、バス停到着は18時2分。

ぎりぎり間におうたわあ思てたところ、いつものバス停にえらいながーいバスが停まってた。

Port Loopゆうてバス2台分ほど連結されたポートエリアを循環してるバスなんやと。4月から正式に稼働されるらしく、土曜から試運転やったそうです。

まあここまで長いバスやし、このバスが移動してから次のバスが来るんやなと思ってたけど、このバスからやたらひとが降りてくるし、なかなか動かない。

時計をみたら18時6分。ちょっと遅延やん思て、ふと道路をみてみると、ぼくが乗るはずやったバスがすでに出発して信号待ちをしとるがな!

おいおいちょっと待ってくれよと、ドラマのワンシーンばりに雨に濡れながらバスを追っかけてみた笑。バスの運ちゃんに手をあげて猛アピール。もうとっくにバス停から離れてるし、うしろに車が詰まってるし、物理的に戻るのは不可能。けど、これ乗らな雨の中かささしてびちょびちょになりながら会社行かなあかん。目の前にバスあるのにそれだけは避けたい一心で手を振り回した。

ほなら、運ちゃんと目があった!ラッキーなんとかしてぇ。ところが!運ちゃんはドしかとこいて、そのまま行ってまいよった!いや、完全に目あったんよ!

たまにある。目的のバス停に、ほかのバスが停まってて、そのうしろに停車することがたまにある。そんなときはこっちが注意をはらって、見て、声かけて、乗り込む。

けど今回は見たことのないながーいバスやったし、去年バス停が改装されて、歩道がえらく狭なって、あんまり行き来ができなくなった。(改装されてまえより狭なるってどゆことやねん・・。)ましてや、めちゃめちゃひとが降りてきたし雨降ってるし、夜でほかの車のライトでまったく見えなかったし、後ろ側に停まってるんやろなって判断を怠った。

いやでも、イレギュラーなんやし、声かけてくれてもええやんってのは思う。いややなあ、傘買って、ずぶ濡れになって、会社着いたら拭きまくらなあかんわ、めんどくさー、ここでバスに乗れてたら。。。

そんなモンモンとしてるときに、そのPort Loopから、案内役であろう乗務員が降りてきた。

べつに何時に会社に行かなあかんとかもなかったから、ちょっとこのモンモンをぶつけてから行こうと思って乗務員に話しかけた。(世間ではクレームというらしい笑)

ぼく:「このバスなんなんですか?」

乗務員:「これは神戸周辺の回遊バスです!今日から試運転なんですよ!乗られますか??」

ぼく:「いや、乗りません。このバスが停まってたから、乗りたかったバスが行ってもうたんですわ。」 

乗務員:「申し訳ございません。ですが次のバスは15分後に来るのでそちらご利用になってもらえますか?」

ぼく:「ノンステップ、さっきのが最終なんですわ」

添乗員:「・・・」

そうなんよね、どの時間がノンステップとか、観光バスタイプは車いすは乗れないとか普通はわからんのよね。(なにが普通か知らんけど)

乗務員は、今日から試運転とか初めての試みとかゆうてたけど、それに対して否定も文句もない。ちょっとした心遣いやんって思うのよ。バスの時間は決まってる訳やし、停車もかぶるってわかることやし、だれかひとりスタッフつけるとか、いつもと違うところに停車するなら降りて来いとまではゆわんけどちょっと顔出して発射しまっせーをゆうとか!

神戸を盛り上げるためにどんどん新しいことやっていくなんかすてきやん!最近ではぼくも老ぼれに向かって行ってるけど、新しいことすきやし、なんとか追っかけてる。けど、新たな試みのためにほかのことが疎かになるならやめとけやってゆうタチです。

そんな、まっとうで誠実な意見(世間ではクレームという笑)を乗務員に話をして、ただの文句言いのおっさんになりたくなかったから自分の名刺をわたして、こんな仕事してますねん、だから世間にはこんな意見がいっぱいあるんですわ、その不便さを変えていけるのはおれたち当事者、けどあなたたちともいっしょに変えていきたいんやで!みたいなことをけっこう言ってやった笑(あとあと聞いたんやけど、この乗務員たちはバス会社の職員やったと。めちゃ文句ゆうた後で聞いたから謝っといたよ)あと営業もしっかりかけといた。こんな戯言を献身的に聞いてくれてたんにもうれしかったな。

すると、ひとりの乗務員が、本当に申し訳ございませんでした、ちょっと会社に電話してきます。といって席をはずしました。

会社に電話したとてどーすんねん、タクとか呼ぶんか?タクやったら乗られへんぞ、とか思いながら、数分後その乗務員が戻ってきて、「本当にすいませんでした。バスを1台手配しましたのであと15分ほどお待ちいただけますか?」と。

え?バス1台?どゆことやろ・・

そのまんまでした。

こちらのミスでご迷惑をおかけしたのでということで、車庫に残ってるバスを、ぼくのためだけに出動。運転手1人、あと、ぜったいえらいさんやろなってゆうくらいの迫力があるひとも乗ってきてて、むちゃくちゃ謝られた笑

いやまじか!だいたいこうゆう事態になったらさらーっと流されて、こっちが折れるというのがよくあるパターンやったのに、なんだこの対応力!

普段ここのバス会社、ひとによるけどほんま対応わるいひとはむちゃくちゃなんよね。ステップ出すとき投げ飛ばしたり、足でだしたり、あげくはステップの出し方知らんやつもおるからね。(ぼくが出し方を教えたこともあったな笑)

そんなイメージやったからごちゃごちゃ言ってやったのに。なんかほんま背負い投げされた気分でしたよ。なんかごめんね。

ゆうてもでかい会社やし、上層部はしっかりしてるんですかね。ほんまあっぱれ。

そしていつものごとくへこむ。もっとよくなってほしい、もっとスムーズにシンプルになってほしい想いからいつもごちゃごちゃゆうんやけど、なんかいつもゆうた後どよーんてなるんよね。

はたからみるとただのクレーマー。みんなにクレーマーと思われてもいい。

ちょっとでもそこのメモに残れば、あたまの片隅に、つぎ同じことが起こったときのマニュアルに、と思ってぼくはいつもクレーマーになります。いつでもクレーマーになれます。

うちのまえの理事長とか、ほかの事業所の理事長とかやったらクレームじゃなくちゃんとした言葉でゆうんやろな。そんなことを考えるとまたへこむ。もう自分の言葉でゆうしかないんでね。

なにも残らんかったらそんときは仕方がない。けど、ひつこくゆうたらわかってくれるとぼくは信じてるよ。

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