三菱重工業(7011)　84点

1. 会社の概況と特徴（300文字以内）

三菱重工業は1950年1月に設立され、1950年5月に上場しました。主な事業内容は、タービン、航空、防衛、造船などを手がける総合重機メーカーであり、特にガスタービンやフォークリフトの分野で世界的な地位を誇ります。主要事業セグメントは、エナジー（38%）、プラント・インフラ（17%）、物流・冷熱・ドライブシステム（28%）、航空・防衛・宇宙（17%）で、海外売上比率は58%です。株購入においては、業績の安定性や配当性向の高さから、長期的な投資先として魅力があります。

2. 安定した成長の有無

三菱重工業の財務状況は比較的健全で、自己資本比率は35.1%ですが、負債も多く慎重な運営が求められます。株主還元に関しては、配当金が過去数年間にわたって増加し、現在の配当性向は良好です。売上は徐々に増加傾向にあり、特にエナジー事業の需要が高まっています。

3. 直近の売上高、営業利益

最新の売上高は4,657,147百万円、営業利益は282,541百万円です。過去数年間の成長率は堅調で、2025年度の売上高は4,900,000百万円と予測されています。現在の株価は約1,999円で、時価総額は61,467億円、総資産は6,658,058百万円、自己資本は2,334,264百万円です。

4. 現在の株価

現在の株価は約1,999円です。時価総額は61,467億円で、総資産は6,658,058百万円、自己資本は2,334,264百万円です。この財務状況は安定しており、長期投資の選択肢として魅力的です。

5. キャッシュフロー、現金

営業キャッシュフローは3,311億円、投資キャッシュフローは-1,310億円、財務キャッシュフローは-1,589億円です。現金及び現金同等物は4,312億円で、流動性は安定していますが、投資キャッシュフローの赤字は注意が必要です。

6. 配当性向

三菱重工業は安定した配当政策を維持しており、過去の配当金は55円から120円まで増加しています。2024年度の配当予測は11円で、配当性向は良好です。安定した収益を背景に、今後の配当も期待されます。

7. 採点と解説

• 業績と財務: 16/20
  利益が増加しているが、負債が多く慎重さが求められる。

• 株価の安定性: 15/20
  株価は安定しているが、急激な変動が見られる。

• 成長性: 17/20
  エナジー事業の成長が期待されている。

• 業界地位と競争力: 18/20
  タービンや航空、防衛分野での地位は高く、技術力に定評がある。

• 配当性向と株主還元: 18/20
  配当政策が安定しており、株主還元に積極的。

8. 総合評価（100点満点中）

総合評価: 84点
三菱重工業は安定した財務基盤と配当政策を持ち、特にエナジー事業での成長が期待されます。市場の変動には注意が必要ですが、長期的には魅力的な投資先と言えるでしょう。