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シニアのスマホのスゝメ


シニアにスマホは必要なの?

 高齢になる両親、祖父母がいる人や、介護に携わっている人からすると、「スマホを使ってくれていたらな」と思う場面が度々あると思います。連絡手段としてはもちろん、日々の色々な記録をつけれたり通知で教えてくれたり。また、ビデオ通話を通じて、遠く離れた家族ともコミュニケーションが取れるようになる と、出来ることが多いスマホ。
  若年層にとっては当たり前のように使っているスマホは、シニアにとっても生活を豊かにするための有用なツールです。ただし、使い方に慣れていないシニアにとっては、操作の難しさや不安があるかもしれません。またカタカナ語が沢山出てくるため、それだけで苦手意識を持たれるシニアも少なくありません。そのため支援者による丁寧なサポートが大切です。一歩づつ丁寧に教えてあげることで、彼らがスマホの便利さを理解し、自分の生活に取り入れることができるでしょう。

スマホって便利なの?

スマホはどれがいいのか?

   初めてスマホを使う場合の悩みどころが「どんな機種がいいのか?」というところです。若い人であれば好きなものを選べばいいよという話ですが、使う対象がシニアになると見た目の好みだけでは選べません。
  正直ハイスペックである必要はなく、高画素のカメラや高音質が必要かといわれるとそうでもありません。あくまでも生活の質を良くするのが目的です。
   世の中にはたくさんの種類が出回っているので、機種選定のためのヒントをいくつかご紹介します。メリットはもちろんデメリットも考慮して最適な一台を見つけてましょう。

iPhoneシリーズ

  メリットは利用者が多いということです。身近な人や家族がiPhoneを使っている場合、操作やトラブルの相談に乗ってもらいやすく、安心感があります。操作も物理キーはほぼ無く、慣れれば直感的に使いやすく、見た目もシンプルで市販のアクセサリーも多いので、自分好みにおしゃれにする楽しさもあります。
  デメリットは価格が高いことでしょう。電話とメールだけできれば良いという考え方を持つことも多いシニアに、一台10万円以上がスタンダードなiPhoneは相当に高額です。SEシリーズなど安い機種もありますが、安いと言っても5万以上するので、購入に躊躇してしまうシニアも多いでしょう。     価格に関しては家族らが実際にお持ちのiPhoneを見せながらプレゼンして納得してもらうのが得策かと思います。

Androidスマホ

 当たり障りなく使えると言う点ではiPhoneに劣りません。メリットとしては、Googleが提供しているOSということもあり、比較的とっつきやすいイメージがあります。また価格はとてもユニークで、ハイエンドモデルと呼ばれる10万円以上の機種も多々ありますが、物によっては2万や3万の機種があるのも魅力の一つかもしれません。自分好みの機種を見つけたい人には選ぶ楽しさがありそうです。
   デメリットは、やはり日本国内でのシェア率が3割程度ということです。特に若い人になるほどiPhoneの所有率が上がるので、ちょっと訊ねたいというときに困るかもしれません。ただ使ったことが全くないという人も少ないので、そこまで不安要素になるとは考えにくいです。また機種が豊富なために、市販のアクセサリーが少ないということもデメリットになります。ケースを買い替えたい、画面保護シールを貼りたいと思っても店頭でパッと買えるかと聞かれると「いいえ」というのが現状でしょう。

シニア向けスマホ

 主に3大キャリア(ドコモ・ソフトバンク・au)では「シニア向け」と謳った機種が販売されています。
 メリットについては、もちろん「シニア向け」と謳っているだけあって、シニアにとって使いやすく設計されている点です。電話やメールボタンなどの物理キー、短縮ダイヤル、迷惑メール・電話への対策や、顔・指紋認証などのセキュリティ対策、文字が最初から大きめだったり画面の色調補正などシニアに向けた仕様になっています。
 デメリットとしては、利用者が少ないことです。シニア向けスマホは一般的なスマホよりも特定の年齢層を対象にしているため、利用者が少ない傾向にあります。そのため、身近な友人や家族と同じ機種を使っている人が少なく、操作やトラブルの相談相手を見つけることが難しい場合があります。
 またシニア向けスマホのOSはAndroidではあるものの、一般的なスマートフォンに比べてアプリが少ない傾向があります。これは、高齢者が使用するアプリが限られているためです。
 
ただし、スマホへの抵抗が大きい人ほど、ボタンがついていたりガラケーのようなシンプルな機能、画面に安心感を覚えることも多いので、そういった意味で除外できない機種になるでしょう。

シニアのスマホの選び方

 スマホはiPhoneをはじめ直感的に操作しやすいと謳われる機種でも、対象がシニアならば、使いやすい感覚がそもそも若い人たちとは違います。だからこそ、一人ひとりに合ったスマホを使ってもらいたいものです。また、身近にいる人が何を使っているか もとても重要です。身近にいる人が同じスマホを使っていたら、操作に不安を覚えたとき、すぐに相談することができます。日本ではiPhoneとAndroidの比率は7:3ぐらいでiPhoneを持っている人が多いのが現状です。身近にいる人が何を持っているか、まずはそれを知ってください。そのことがシニアが安心してスマホを使える環境の第一歩になります。

操作スキルへの対処法

スマホの操作は、デジタル機器になじみのないシニア世代にとってはなかなか難易度が高いと感じることがあります。その主な理由として、アイコンの小ささ、文字の読みにくさ、複雑な操作手順が挙げられます。もし、スマホがうまく活用できないシニアの方がいたら以下のポイントをヒントに説明してみましょう。

画面表示の調整

スマホのディスプレイは小さく、その上に表示されるアイコンや文字も小さいため、視力の低下しているシニアの方々には見づらいものです。これにより操作を誤る可能性が高くなります。

解決策として、スマホには画面の明るさや文字サイズ、表示色を調節する機能があります。これらの設定を最適に調整することで、視力に関係なく使いやすくなります。特に、文字サイズを大きくすることで、読みやすさは大幅に向上します。 ただし注意点として、文字サイズを大きくしすぎると、画面上に表示できる情報量が減少し、アプリケーションのレイアウトが崩れる可能性があり、かえって操作を難しくしてしまうことがあります。

音声操作と音声アシスタント

スマホの多くは音声入力や音声アシスタント機能を備えています。これらを利用することで、直接画面をタッチして操作する手間を省くことができます。例えば、「電話をかける」「メッセージを送る」「天気を調べる」といった命令を音声で行うことが可能です。また、音声入力を用いれば、メッセージの作成もスムーズに行えます。
シニアが最短でスマホを活用する術として、音声操作は伝えてあげると良いでしょう。

さいごに

  シニアのスマホ活用が進むと、介護予防や認知症予防に効果があると考えてます。SNSなどのコミュニケーションツールを活用することにより家族や友人、社会との関わりの維持や孤独感の解消にも繋がることでしょう。また世の中の情報から取り残されず、社会参加の可能性も広がると考えてます。
  ただし最初の一歩や使い慣れるまでには周囲の優しくサポートすることが必要です。一人ひとりに合ったサポートや助言をして、スマホ活用の魅力を伝えていけば、シニアの方は自信を持ってスマホを使いこなし、充実した生活を送ることができるでしょう。


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