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IT未経験からの成長体験談:本気で叱ることの覚悟と感謝

IT/プログラミングは触り程度の知識でこの業界に飛び込んだ私。

そこから、どうやってエンジニアスキルを習得し、資格取得や、転職に成功するまで成長できたか、その具体的な実体験を書いていきます。

第6回は出会い編として、私の運命を変えてくれた上司との出会いと感謝について書いていきます。


自分のことを本気で叱ってくれた上司の存在

質問さえ許してもらえなかった鬼上司


SEになって3年目を迎えた頃、担当していた仕事が一段落したタイミングで私は隣の開発グループに移動となり、新しい上司の元で仕事をすることに。

この上司が今回紹介する私の運命を変えてくれた鬼上司(褒め言葉)です。

どのくらい怖い上司だったかと言うと当時は…

  • 私:今、聞いてもいいですか?

  • 上司:おまえの質問は嫌だ

皆さんはこんな返事をされた経験ありますか?ここから私の苦悩と成長の日々が始まります。


とにかく叱られ、心が折れそうになった日々


その後も上司の指導は続き、メンバーの前での叱責、私が依頼した会議での途中退席など、受けた指導は枚挙にいとまがありません。

「なぜ私だけ?これがパワハラってやつ?!」何度も心が折れそうになり、退職も考えた時期もありました。

しかし1つだけ言えることは、この上司には「不条理」というものが絶対にありませんでした。

  • 感情に身を任せて怒鳴りつける

  • その日の気分で言うことが変わる

このような言動は一切なく、一貫して私の行動への指摘に徹していました。それが余計に辛くもありましたが、何度か不条理な叱責を受けた経験がある私としては苦しさと変な清々しさが混ざったような不思議な感覚でした。


苦節3年。戦いと成長、その先で流した涙

この上司と仕事をするようになって私は、会議・報告・相談といった作業で「怒られないように」と恐怖感から事前準備を徹底するようになりました。

そうしていくうち、ある変化が心のなかで生まれます。

どこを直せばいいのか・何が足りなかったのか、という感じで自分のどこが悪かったか、つまり「どしたら怒られないか」から「なぜ怒られるのか」を自分と向き合い、その違いがわかるまで考えられるようになっていました。


調子に乗っていた自分に気づかせてくれるためだった


社会人3年目を迎え、仕事の進め方や雰囲気を徐々に覚え始めていた私は、その余裕が悪く作用し、周りに頼って努力を怠る癖が出始めていました。

  • 困ったら最後は先輩が助けてくれる

  • 会議で上手く答えられなくても後で調べて返せばいい

もちろん仕事はメンバーとの助け合いで成り立つものですが、それは個々が最大限の努力をした上で成り立つ関係であること。耳障りのいい言葉を並べ周りに頼っていては、成長も止まりプロの道を外れてしまうこと。

このことを身を以て知ってほしく上司は私を叱ってくれていたのでした。


苦節3年、鬼上司に認められた瞬間、大人げなく泣いた


周りを頼る前に、本当にもう自分にできることがないか確認する

この姿勢を学んだ私は、入社当時のような気持ちに改めて心を入れ替えて、できる努力や準備を怠らないようにしました。

上司との出会いから3年…これまで私のことを苗字で読んでいたのが突然、あだ名に変わりました。そう、私を一人前として認めてくれた瞬間です!!

この日、私は一人のプロとして上司に仕事で貢献できる存在になれたことを身を持って感じ、帰宅後に泣きました。

あれほど「嬉し涙」という存在の重みを感じる瞬間は、もう私の人生では、訪れないかもしれません。


おわりに。今、私は誰かを本気で叱れるだろうか


「叱られる」という行動が時として人の成長を加速させることを身を持って知っている私ですが、今の職場では怖くて行動にはうつせていません。

「叱る」という行動は、例え相手のことを本当に思っての行動であっても、嫌われてしまうリスクが大きく、実行には相当の勇気がいります。

後輩を持つ身になって改めて当時の上司は「嫌われる」という覚悟を持ち、私に接して3年も見守ってくれていたことに気付かされます。

本当に、本当に、ありがとうございました!!

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