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新規事業を成功に導くPoCの進め方 Part3. PoCの基本的な進め方

割引あり

[注意事項]
本記事は私個人の見解や知見を文章化したものであり、私の勤務先を含め、特定の企業や組織としての考えや見解は一切含まれておりません。

本記事の注意

新規事業のスペシャリストが成功の秘訣を伝授

私、えいるですが普段はITコンサル系企業で、皆さまのビジネスを成功に導くために日々、ITサービスにおける提案・設計・構築などを担当しております。

特に得意としているのが、企画・構想段階の何もないところから、サービスを作り上げていく新規事業立案の分野で、その証拠に新規事業をテーマにしたセミナーやブログによる情報発信も多数実施中です!!

また、今の会社に転職する前は、大手IT企業で自ら新規サービスの企画立案・経営戦略策定・営業訪問・サービス構築と0→1の段階で必要なことのほぼすべてを経験してきました。

自分でサービス立ち上げた経験、ITコンサルとしてクライアントの要望を形にしてきた経験、その両方の成功体験を知る私だからこそ、新規事業のスペシャリストと胸を張って言えます。

そんな私が十数年の経験から得た新規事業を成功に導くノウハウを皆さんに紹介したく、新たなテーマで連載記事を書かせていただくことにしました。

第3回となる今回は「PoCって、どうやるの?」をテーマにPoCの基本的な進め方を説明していこうと思います。


PoCの基本的な進め方

PoCの実施タイミング

まず初めにPoCを実施するタイミングですが、基本的には新事業やサービスを企画し、それを実現するためのプロジェクトを発足する前に実施するのがセオリーです。

また、PoCを実施するかの判断ですが、

  • AIなどの新技術を用いた企画で、本当に実現できるのか不安

  • 社内関係者(重要ステークホルダー)が新規企画に懐疑的で、プロジェクトの発足には有用性を証明する必要がある

このようなプロジェクトの進行において予めわかっている大きな障壁・不安がある場合に実施することが推奨されます。


PoCの構成要素と実施期間

続いてPoCの構成要素ですが基本的には以下に紹介する5つのステップを辿っていくのが一般的です(各工程の詳細は後ほど詳しく紹介します)。

  • 計画:PoCの目的、達成基準、評価内容などを策定

  • 構築:検証に必要な環境やプログラムなどを構築

  • 検証:実際に検証を行い、有用性や課題解消を確認

  • 分析:検証結果を分析し、改良と再検証の必要性を見極め

  • 評価:検証と分析の結果から、新規事業の継続有無を判断

実施期間としては主に2〜3ヶ月が一般的で、各工程ごとの時間配分は以下のイメージです。

私の経験では「2ヶ月未満は短すぎて、まともな検証ができない」逆に「事前検証で4ヶ月は時間とコストのかけすぎ」というのが肌感です。


PoCを構成する5つのステップ

ここからは、PoCの5つのステップの詳細とポイントを詳しく解説していきます。

なお今回の記事では「PoCの基本的な進め方を理解してもらうこと」を目的としているため、各STEPの概要説明が中心で、具体的なノウハウや手法については今後の記事で順番に詳しく紹介していく点はご了承ください。

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