藍より青く

ふと読んだ観光ガイドブックにこんな一文があった「自然の色を纏って生きるなんて、なんで豊かなんだろう」
この一文は藍染でハンカチを作ると言うものであった
自然の色を纏って生きる、自然と共に、自然の中で生きると言うのは我々が生態圏で生きることにおいておそらく大切にするべき価値観である。都市に行き文明を享受して久しい人間だが、これを忘れてしまっていては「良く生きる」事はできない。驕り高ぶった猿がコンクリートジャングルを歩いたところで結局自らも生態系の一員なのだから間抜けで哀れだと言うほかない。
そして私は豊かさ、ユタカサ、豊かとはなんだろうかと考えさせられた。我々はお金をたくさん持っていることや物資の不足がないことを豊かさだとどこかざっくばらんに認識していた。しかし現実には「豊かさ」とは我々の内側に存在し、心を動かし、満たし、惹きつける。そんなものが手に入った時に内側から溢れ出るものなのではないかと考えた。
他人の価値観に左右される金銭のような下賎のものではなく、個人がどう感じるか、どう考えるかにこの価値は内在する。
この感覚はどう足掻いても一番になれない現代社会に生きる我々が「足るを知る」ために必要なマインドではないかと想像できる。
自らの人生に満足して限りある命を楽しみたい

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