体の「中心軸」の定義。
体軸について、これまでに多くの方に説明を行なってきましたが、なかなか理解していただけない部分がありました。
またイス軸法以外にも、体軸が調整できる!とされるメソッドがSNSで発信されており、イス軸法と他メソッドとの違いが見えづらくなっていると感じています。
そこで簡単に、イス軸法と他メソッドの体軸の違いを説明します。
体軸は体軸でも、イス軸法で調整している体軸は「中心軸」になります。
右側と左側の真ん中にある中心。
ではなく、360度立体的な中心です。
そして体の軸は、実は"二種類"存在しています。
それをイス軸法では、①「体幹軸」と②「自然軸」と呼んでいます。
⚫︎一般的に体軸と言えば、背骨を揃える、背骨を積み立てる、姿勢を正す、などをイメージされる方が多いと思いますが、これらは「体幹軸」になります。
身体を繋げる、丹田に重心を落とす、なども含まれます。
⚫︎一方、私達が赤ん坊の頃から自然に備わっている能力であり、日常動作の中で必要に応じて生まれたり消えたりしている軸が存在しています。それを「自然軸」と呼んでいます。
イス軸法で言うところの【中心軸】とは、
体の〈中心〉を通る〈自然軸〉を指しており、
それ以外を"体幹"として区別しています。
※体幹軸も体軸と言えますが、多くの場合は「骨格」や「筋肉」に依存した体の使い方をしており、体軸を使えていないケースがほとんどですので「体幹」としています。
西山が長年、武術と整体の修行をして偶然気づいた感覚とは、
【中心】であり【自然軸】となります。
※他にもいろいろあります。
⚫︎体幹軸を作るのは簡単です。
身体にある材料(骨や筋肉)をレゴブロックのように上手く組み立てればいいので、沢山の作品(流派・流儀)が生まれています。身体操作なり神経反射を使って、自分の好きなように使いやすいように体幹を作ります。
⚫︎自然軸はそうはいきません。
何故なら自分ではコントロールできない感覚だからです。感覚なので、組み立てる材料もありません。自然軸は、見つけたと思えば、次の瞬間に消えていたりします。自然軸を操作しようとした瞬間に、それは体幹軸に変質してしまいます。
故に、ほとんどの方はソレの存在に一生涯気がつくことなく、理解しやすい体幹軸の研究のみになってしまっているのです。
西山がいくら自然軸の説明をしても、皆さんの頭に浮かぶのは体幹軸。。
そこですれ違いが起きていました。
ですが、
北海道科学大学 義肢装具学科の昆先生と学生さん達の尽力により、体幹軸と自然軸の違いを科学的に説明できる可能性が見えてきました!!
科学って凄い✨✨
今後の展開が楽しみです。