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「@cosme」エンジニア社員インタビューVol.7 廣津 未佳さん(後編)~ 作るのはシステムではなくサービス

日本最大級の美容系総合ポータルサイト「@cosme」のVPoE(技術部門マネジメント責任者)近藤俊太郎が、アイスタイルで活躍中のエンジニアに「突撃インタビュー」!

前編に続き、プラットフォーム開発2部の廣津 未佳さんにお話を伺います。

テクノロジー&クリエイティブ開発センター
VPoE 近藤 俊太郎
新卒で日本電気株式会社(NEC)で金融系システムのSEとしてキャリアをスタート。その後、ベンチャー企業や三洋電機を経て、アイスタイルに入社。@cosme STOREの立ち上げや新規事業などを担当。2021年7月よりVPoEとしてテクノロジー、クリエイティブ領域を管掌。

プラットフォーム開発2部 基盤開発グループ
エンジニアリングマネージャー 廣津 未佳

 
出身校:東京学芸大学 教育学部 情報教育専攻 
趣味:乗り鉄、国内旅行、観劇・映画鑑賞
マイブーム:メトロの全駅ラリー。各駅で降りて階段を上って改札外のQRを読み取ります。全144駅で今80駅ぐらいかな…何かを集める、というのが好きです。


中学時代のホームページ作成が原体験

(近藤)廣津さんは学生の頃からエンジニアになりたかったんですか?

(廣津)はい。中学生の時から自分のホームページを作ったりするのが楽しくて。パソコンを使う仕事をしたいとはなんとなく思ってました。

(近藤)へぇ! ホームページ作ろうと思ったきっかけは?

(廣津)最初は、毎日は会えない塾の友達なんかとやり取りするために、「メールとか掲示板があればいつでも喋れるじゃん」からはじまって、「自分たちだけで喋れるところが欲しいね」となったのがきっかけだったような…(笑)。

(近藤)なるほど。当時はまだCGIとかで掲示板を作ってたのかな?

(廣津)まさにその時代です(笑)。

(近藤)自分で作って、アクセス制限をかけて「自分たちだけの基地がネット上にあるぜ」みたいな(笑)。

(廣津)そうですそうです(笑)。でも仕事の選択肢としてエンジニアを意識したのはもうちょっとあとですね。私、高校までは完全に文系だったので。大学入学時にはじめて意識しました。

(近藤)前回の藤巻さんと同じパターンですね(笑)。

(廣津)文転ならぬ「理転」(笑)。当時、数学Ⅲだけ頑張れば、行きたい教育大学の情報系に入れそうだということで必死に勉強して合格しました。

(近藤)なるほど。そして大学の4年間で情報系に触れて、エンジニアとして就職したんですね。

ユーザー目線を活かせるアイスタイルに転職

(近藤)新卒で入社したのは、人事系のパッケージ開発の会社ですよね。

(廣津)はい、そうです。

(近藤)そのあとに何度か転職をして6年半前にアイスタイルに入社されましたが、どういうきっかけでアイスタイルと出会ったのか教えてもらえますか?

(廣津)エージェントさんにいただいた資料の中から見つけたのがきっかけです。社名は知りませんでしたが、中学時代からパソコンをかなり触ってたおかげで、@cosmeのことは知ってたんです。

(近藤)身近という意味では、BtoBではなく、自分の暮らしにより近いBtoCのお仕事に興味が湧いて転職を考えた部分もありましたか?

(廣津)そうですね…新卒で入社したのが、人事の人が使う「人事・給与」システムを提供する会社だったので、自分が作ったものが実際に使われているところを想像するのが難しく、作りながら「コレ、本当に使いやすいんだろうか?」みたいな不安はつねにありました。

(近藤)うんうん。

(廣津)その点、BtoCなら自分もユーザーのひとりとして実際に経験できる。そうすれば「こうしたらもっといいんじゃない?」みたいな思いをもって作れるなと思ったのはありますね。

(近藤)今も生活者目線を意識してお仕事されることが多いですか?

(廣津)はい。SHOPPINGも含め、他社のECサイトも使って、「動きが遅いな」「もう少しサクサクと買い物ができたらいいな」「画面に情報が多すぎる」と使い心地を確かめながら、いちユーザーとして買い物をするようにしてます。

(近藤)使いやすさについては、カスタマーサポート室から「お客様から喜びの声が上がっている」と聞いています。廣津さんをはじめとするメンバーの「お客様目線」が効いているのかもしれませんね!

(廣津)それは嬉しいですね。それ以外にも、「私たちがせっかく作った機能をどれくらいの人が使ってくれてるんだろう?」とか、「あ、今までクレジットカードだった人数がペイ系に移ってる!」とか、数字的な推移を追ってます。

(近藤)「作って終わり」じゃなくて、実装のあとも、実際にどういう使われ方をしているか、次のニーズはどういうところにあるのかをモニタリングしてくれてるんですね。

目指すは提案できるエンジニア

(近藤)なりたいエンジニア像はありますか?

(廣津)それは「提案ができるエンジニア」ですね。システムを作ってるんじゃなくてサービスを作ってるんだという意識があるので、システムでできる解決案を提案できるようになりたいとずっと思っているんです。それを引き続き目指していきたいですね。

(近藤)「システムを作るんじゃなくてサービスを作る」ってすごくいい言葉ですね! 僕も日頃から開発と企画がもっと近い存在になれたらいいなと思っていて。例えば企画側が「こういうことやりたい」という話がある時に、「だったらこういうもののほうがもっといい感じに実現できますよ」っていう提案は、開発側しかできないと思うんですよ。

(廣津)言われたものをただ作るだけじゃなく、提案できるということですよね。

(近藤)そう! 

雑談の中に最適化のヒントが

(近藤)廣津さんの立場から見て、企画と開発の連携を実現しようとしたら、どこを変えたらいいと思いますか?

(廣津)そうですね…。開発がまずは一歩踏み出すのは大事なことだと思います。

(近藤)なるほど。

(廣津)あとは、結局のところ、普段のコミュニケーションだと思いますね。私は前から「他社ではこういうサービスをやってる」みたいなのを伝えて提案するのが好きなので実行してますが、そういうことをやらない人というのももちろんいて…

(近藤)「そこは自分の仕事じゃない」的な?

(廣津)そうですね。でもコミュニケーションが取れていれば、何かのタイミングで開発からも、「あれ、ああなるといいんですよね」みたいな話がポロッと出てきたりする。企画と話をするだけではなく、実際に使ってる人と話す機会は必要だと思います。

(近藤)これまでにインタビューさせてもらった皆さんも口をそろえて言うのが「コミュニケーション」なんですよ。コロナ禍で働き方にも変化がある中、コミュニケーションを取る上で心がけていることや工夫していることはありますか?

(廣津)具体的にやってるのは、チームの朝会では必ず雑談の時間を取ること。もちろん業務時間内ではありますが、会社にいたら雑談って3分とか5分とか細かい単位でそこらじゅうで起きてたことだと思うんです。

あとはSlackでどうでもいい話を自分から振ってみるとか(笑)。そういう他愛のない会話からお互いがどういう人かわかってくれば、チーム内のコミュニケーションは取りやすくなってきますよね。

(近藤)なるほど。リアルではどうですか? 何か意識的にやってることはありますか?

(廣津)はい、新卒が入った時は特に、週に2回は出社するようにしてます。会社に顔を出すことで話を聞きやすくなるというのもあるんですけど、たまたま同じ日に出社してる人たちとも直に会えるから、「今年の新卒です」と紹介できる。

(近藤)直接話せれば、自然な雑談もしやすいでしょうね。

(廣津)まさにそうで、普段Slackなんかで連絡を取るチャンスがない同僚に声かけられたり。こういうのも、たぶん出社してなければなかったコミュニケーションですよね。DMを送るほどじゃない。オンラインでは起こりえないような会話が発生するのも出社の醍醐味です。

アイスタイルは優しい

(近藤)最後に。廣津さんから見て、アイスタイルとはどんな会社ですか?

(廣津)アイスタイルの人はみんな優しいなって思いながら仕事してます。さっき「話を聞く」っていう話をしましたが、他の会社だとわりと話は聞かれないもの。以前在籍した会社では、上司に高圧的なところがなくもなかったんですけど、アイスタイルに来てから「聞く耳」は基本みんなが持ってるなと思ってて。

「企画とコミュニケーションを取ってみたら?」というような提案も、企画が無理なことは言わないと思ってるからこそできる。そういう意味では、みんな優しい、人を受け入れられる人たちだと感じています。

(近藤)それってアイスタイルが大切にしている「共創の精神」に集約されている部分でもあると思うんですよ。「共創の精神を持ちましょう」っていうよりは、そもそも会社が共創の精神で成り立ってる。

(廣津)たしかにそうですね。

(近藤)「だから、対外的に『共創の精神がうちのいいところ、つまりバリューです』って言えるんじゃないですか?」って社員の誰かに言われたことがあって。

(廣津)今、すごく納得しました(笑)。

(近藤)普通は「こうなるぞ!」「こうなりたい!」と目標を掲げて社外にアピールするものだけど、アイスタイルの「共創の精神」に関しては「いや、うちってこういう会社だから」って(笑)。

(廣津)困ってる人がいたら助けるみたいなことを自然にやる人が多いですよね。私も「共創の精神」の話、すごく納得しました!

(近藤)このインタビューでいろんな人に話を聞いて、毎回「なるほど〜!」って思えることがあって、僕が一番勉強になるんですけど(笑)。今日も廣津さんからいろんなことを学ばせてもらいました。ありがとうございました!

(廣津)こちらこそ、ありがとうございました!

【編集後記】

今回のインタビューに登場した廣津さんをはじめ、デジタルな世界をクリエイトするエンジニアの皆さんが、直接のコニュニケーションをとても大切にしているのが印象的です。自然や人など、温かみを感じさせる事物とは正反対に位置づけられがちなITの世界も、その舞台裏では、血の通った優しい人間たちが、画面の表側にいるお客様を想って会話を重ね、力を合わせて作っています。

もしも今これを読んでくださっている皆さんがアイスタイルになんとなく親近感を抱いたなら、それは廣津さんのようなエンジニアの皆さんの愛が画面越しに届いたからかもしれません。

過去インタビュー記事まとめ

過去記事や取材記事などはこちらにまとまってます!

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