思い出すのは、あの時のキスとなんとも言えない感情で。
ああ、確実にコイツに落とされているというのが分かる。
(けれどもまだその背中は遠く、振り向いてくれやしない)
戯れだけで済ませられたら良かったのに、冬の冷えた空気に逆らうかのように皮膚は熱を持った。

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