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【投資】投信値下げ、消耗戦に 野村は競合の半額で

今朝の日経新聞(2023年7月20日)の記事、「投信値下げ、消耗線に 野村は競合の半額で」について、ちょっと悩ましい課題だな…と思って読んだ。

内容としては、野村アセットが2024年からスタートする新NISAをにらみ、競合する三菱UFJ国際投信のeMAXISSlimの半額程度の手数料の投資信託を設定したというもの。

いち投資家としては、インデックスファンドにおいて手数料が安い選択肢ができるのは非常にいいこと。特に長期に運用期間がわたる場合、手数料の差も最終的な運用結果に結構効いてくる。

しかし、記事中にも触れられているが、それが業界の消耗戦になってしまっては、最終的に長期に安定した運用を顧客に提供できなくなるリスクも出てくる。

また同時に、後々「こっちのファンドでは儲からないから、いったんはそのファンドで資金を取り込み、後々もっと手数料の高い別のファンドを売り込もう」といったようなインセンティブもわかなくもない。

個人的には、ちょっと運用会社にも思い入れはあるので、最終投資家だけではなく、それらのビジネスに関わる人全てが、リーズナブルな報酬を得られるのが健全な姿だと思うので、過度に価格競争にならないといいなと思ったりしてます。

まあとはいえ、この業界に限らず、日本ってその経済規模の割に、競合企業が多いのかなって漠然と思いますね。自動車メーカー、電機メーカー、銀行、などなど。消費者にはメリットもあるように見えますが、過度な競争にさらされると、そこに勤める従業員の給与は低く抑えられ、結果として消費力の向上にはならないんですよね。あくまでも漠然としたイメージですが。

正直、競合にならって同じようなサービスを提供している国内系運用会社の数も多いんじゃないかなって思ってたりもします。

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