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WHILLをレンタルしてディズニー行ってきた!

結論から言うと、最高でした!
WHILLは、次世代型電動車椅子・近距離モビリティです。
慢性疾患の影響で体力が無い人(私)にとって…

  • WHILLレンタルのメリットは?

  • 注意が必要な点は?

実体験に基づいて、正直にお伝えします。

メリット① 自由に動ける

私の場合、車椅子を利用する理由は以下の2点です。

  • 活動量を抑え、体力の消耗を避けるため

  • 起立しつづけることを避けるため(血圧・脈拍の変動で症状悪化しやすい)

疲れない範囲での短距離の歩行や座ること・立つことは、ほとんど問題なく行えます。
日常生活では、車椅子の利用はしていません(そもそも外出自体がしんどいので、ほとんど家から出られない)。

今までは、パーク内でレンタルできる車椅子を利用していました。

でも、正直いって使いづらい…!
パークでレンタル可能な電動カートは、操作性が悪く、人混みで使うと気疲れしてしまいました。
また、介助用電動車イスは押す人が必要です。人混みで車椅子を押していると、急停止・急発進も多く、余計に疲れるものです。

園内には、近づいてじっくり観察したい装飾があったり、駆け寄りたいキャラクターがいたり、自由に動きたくなるシーンが多いです。
そんな時、疲れてぐったりしている家族に「あっちに行きたい」「こっちに行きたい」とは、なかなか言えなくなってきます。

でもWHILLなら、自分の意志で好きな場所にすいすいと移動できるのです!

坂道が怖いかな? と予想していたのですが、そんなこともなく、いい意味で驚きました。下り坂でも速度を調整してくれるようで、変な加速もなく、速度や乗り心地に安定感がありました。

「100m先のコンビニに行くのをあきらめる」

WHILL公式サイト

ホテルに帰る前に、コンビニで買い物をしました。
普段なら、体力の消耗を抑えるために一緒に買い出しをすることをあきらめます。でも、今回はあきらめずに済み、好きなお菓子を選んで買うことができました。
この達成感を健康な人に伝えるにはどう書いたらいいのか、私にはわかりません。わからなくてもいいので、おぼえていてほしいです。わざわざ書き残すくらい、私は嬉しかったのです。

祖母は園内でレンタルした介助式電動車イスを利用
私はWHILLを利用

メリット② 見知らぬ人に褒められる

あっという間にWHILLの操作に慣れ、余裕余裕~♪と調子に乗っていた私でしたが…
駅のエレベーターが混んでる…!
車イス1台なら乗れそうなスペースがあり、また、乗り合わせていた皆さんが「どうぞ乗って!」と勧めてくれたので、勇気を出してひとりきりで乗ることに。
狭いタイプのエレベーターの場合、降りるときはバックしなくてはなりません。
それまでバックの時は、一緒にいる家族が後方を確認してくれていたのでドキドキです…

緊張MAXの私:
「あの! 実は(車イスは)旅行中だけレンタルしてるので、バックが不安なんです。降りるとき、後ろを見ててもらえるとうれしいです!」
同じエレベーターに乗った方:
「いいですよ! ゆっくり降りてください!」
「…それにしても、すごくいい車イスですね! 音もなく、スーッと動くんですね!」
嬉しさMAXの私:
「わあ! ありがとうございます!!!!!

WHILLは乗り物としての完成度が高く、テクノロジー好きの魂が燃えるプロダクトなのですが、それが気持ちのいいコミュニケーションのきっかけにもなりました。

ディズニーリゾートライン ディズニーシーステーション

注意① アトラクションの乗り方

WHILLには弱点もあります。
それは、手押しでの移動が不可能な点です。
そのため、アトラクションに乗る際に、ややこしいことになります。

東京ディズニーランドの人気アトラクション、プーさんのハニーハントを例に説明します。プーさんのハニーハントは、ハニーポッド(はちみつの壺)に乗って、はちみつ探しの冒険に出るアトラクションです。

入口付近のキャストさんに声をかけ、アトラクションに乗りたい旨を伝えると、障がい内容などによる利用規定の確認と、非常時の退場が可能かどうかの確認をされます。

確認の後、乗れるとなったら、次にどうやって乗るかの相談が始まります。
前回以前は、パークでレンタルした車イスを利用していたため、以下のような手順でした。

①乗り場ギリギリまで車イスで移動
②ハニーポッドに移乗
③アトラクションを楽しむ
キャストさんが車イスを押して降り場まで持っていく
⑤降り場に用意されている車イスに移乗

WHILLの場合、上記④の手順が行えません。
キャストさんに「スティックで操作して動かしてもらう」「WHILLに乗って代走してもらう」「あらかじめ自分でWHILLを降り場まで運転する」ことも提案してみましたが、全て断られました。

ではどうするかというと、いくつか方法があります。

入口付近のスペースにWHILLを停めて…
A.乗り場まで歩いていく
B.アトラクション側で用意している手動の車イスに移乗し、乗り場まで移動する

私の場合はAの方法で利用することにしました。
WHILLから離れる際は、必ずロックをかけ、貴重品をおいていかないようにしましょう。
今回私がハニハンを利用した際の手順は以下になります。

①入口付近のスペースにWHILLを停める
②乗り場まで歩く
③アトラクションを楽しむ
④出口まで歩く
⑤入口付近のスペースでWHILLに乗る

また、ハニハンの場合、全てのポッドの中で(おそらく)1台だけ、ゆっくり移乗できるポッドが存在しています。
ゆっくり移乗するか、一般の乗り場で乗るか選べるので、ハニハンに乗る際はキャストさんに確認してみてください。

プーさんのハニーハント
※ディズニーリゾート公式サイトから引用

注意② お酒が飲めない

WHILLに乗っている場合、パーク内でお酒が飲めません。
もともとアルコールを飲むつもりでは無かったので、私は問題ありませんでしたが、飲みたい人は注意してください。

テディ・ルーズヴェルト・ラウンジという、豪華客船内のラウンジバーをイメージしたレストランを利用した時に、店舗キャストさんからその旨の説明を受けました。

パーク内でレンタル可能な電動カートについても、同様の対応をしているようです。

・お酒や眠気を催す薬を服用している方はご利用になれません。

ディズニーリゾート公式サイト

マーメイドラグーンをイメージしたノンアルコールカクテル

【期間限定】WHILL C2貸出サービス

2023年12月31日まで、東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテル グランドニッコー東京ベイ 舞浜にて、WHILL C2の貸出サービスが行われています。
料金は1日あたり¥2,500です。

現在、パーク内でレンタルすることはできませんので注意してください。

https://whill.inc/jp/news/137447

宿泊者以外でもレンタル可能!

この貸出サービスは、グランドニッコー東京ベイ 舞浜の宿泊者が優先になります。
しかし、予約に余裕がある場合は宿泊者以外でもレンタルが可能です。
私自身も別のホテルに宿泊しました。
事前に電話予約しておくとスムーズだと思います。

また、今回は2日間レンタルしました。
電話予約の段階では、「他ホテル客室への持ち込みは可能だが、充電ケーブルの貸出をしていないため、バッテリー交換のために一度グランドニッコーまで来てほしい」と言われていました。
しかし実際は、初日のレンタルの際に、充電済みの予備バッテリーも一緒に貸し出ししてもらえたため、2日間通しでレンタルすることができました。
WHILLの貸出状況にもよるかもしれませんが、柔軟に対応していただけて、助かりました。


参考:WHILL日額レンタルサービス

グランドニッコー東京ベイ 舞浜でのWHILL貸出サービスが実施されていなかった場合、私はWHILL日額サービスを利用するつもりでした。

日額サービスの方でレンタルできるのはWHILL Model Fというモデルで、今回レンタルしたModel C2とは違います。
簡単にまとめると…

Model C2…走破性が高く、乗り心地もよい
Model F…走破性はC2と比較すると劣るが、折りたたみ可能

また、日額レンタルの場合、料金は1日あたり¥5,500です。
さらに、実際の利用日だけでなく、その前後のお届け日返却日にもレンタル料がかかってしまいます。
一方で、お届け先を自宅にしたり、宿泊先のホテルにしたりと、受け取り場所が自分で選べる点は日額レンタルにしかないメリットです。


結論

ディズニーめっちゃ楽しかった!! 最高!!

東京ディズニーランド40周年のクリスマスツリー

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