「20代卒業に向けた人生プロジェクト"お前はどう、生きる"を始めました」

5月26日、バタバタした。

zoom会議の合間に、期限に追われるタスクを潰していく。気づけばほぼ1日パソコンに向き合う時間。

目の前のご飯の味、家の中で動き回る我が子にも注意がいかない僕。仕事はスケールがあって面白い。が、それに没頭し続けるあまり、村に流れる豊かな、時間を自然の恵み、家庭の温かさに五感を寄せられていない自分がいる。

時間と仕事に追われた1日。「ああ、またこんな過ごし方をしてしまった」、と少し後悔をして就寝した。

翌朝、自然を眺めながらぼーっと瞑想。頭を休ませ、体から湧き上がる声に耳をよせてみると、こんなメッセージが降りてきた。

「僕は1秒1秒を大切にしながら、生きたい。そして、後悔したくない」

その言葉が、僕の心の奥底に突き刺さった。

28才の僕は、あと1年ちょっとで20代にピリオドをうてるのか

30才になるまであと1年と2ヶ月。年齢なんて関係ないけど、でも社会における「20代」という言葉はとても便利だ。ミスったら言い訳にもなれるし、何か挑戦したら「若いのにすごいねえ」と評価されやすい。ゲームの難易度を下げられる、マジックワードかもしれない。

だから、僕は自分に問う。
「お前は、20代という言葉に甘えず、やれることをやりきって、20代にピリオドを打てるのか」

10代の最後の日。僕は何をしてたのか明確に覚えていない。そして「10代、どんな人生だった?」と問われても、心の底からワクワクするようなエネルギーで語れるエピソードは多くない。

決して「人生やり直したい」とか、そういうことではない。けど、思う。

語れるくらい濃厚な人生ではなかった。

だから、20代のピリオドはしっかり打ちたい。30,50,70,100才になっても、「20代はこんな人生で、こうやってピリオドを打てた」と誇れる自分を、人生に刻んでおきたい。

28まではボチボチいい感じだ。村に来て、この上ない幸福感を持ちながら過ごす日々が増えた。

でも、ピリオドを打てるかというと、まだ微妙だ。

社会は今、真っ白なキャンパスに溢れている。これはチャンスだ。

大学生の時、28才の大人に出会ったら「28才っていい大人だ」って思ってた。脂が乗り始めて、力もつけ始めて、新しい時代づくりにチャレンジし始める人が多い。そいえば新卒でお世話になったCRAZYも、創業者が立ち上げたのは28くらいだ。

「僕もそろそろ・・・」、と常々どこかで思ってる。

そしたらコロナが発生した。

社会の前提・常識・概念をガラッと変える出来事がおきた。

混沌の時代、見る景色がガラッと変わった。

まるで映画のような出来事が、目まぐるしく発生する日々。

社会が揺らいでいる。時代の変化の匂いがする。

急に、真っ白なキャンパスがたくさん世の中に現れた。

だから、自分に問う。


「お前は、この社会変化の中で、どう生きるんだ」


これだけ社会に余白が生まれている今。いまやらなくて、どうするんだ。傍観者でいたくない。

やってやろうじゃないか。

新しい"あたりまえ"の制作に挑む、20代の卒制


20代の終わりにみたい景色は描いている。

2021年の8月25日、根羽村の山の中で「生きるって最高だー」と、関わってくれた仲間とともに叫ぶ。

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このフィナーレを迎えられるために、残りの1年2ヶ月"プロジェクト"を通じて"新しいあたりまえ”づくりに挑み続ける「20代からの卒制」というテーマで生きてみようと思う。

制作テーマは「30代が終わるころに、当たり前になっていてほしい価値観」

エゴの塊です。押し付けたい訳ではありません。でも、こういう価値観が世の中のスタンダートになったら社会はもっと豊かになるだろう、という自分の中にある仮説を、このタイミングで社会にぶつけてみたい。

これを、共感してもらえる仲間と共に作ろうと思います。
(仲間はいつも募集してます)

本気で作りたい5つの「あたりまえな価値観」

言葉にすると陳腐化するし、誤解を生む。でもしないと伝わらないから、なんとなく感覚的に思っているテーマを5つ、言語化してみました。

1.「人づくり」における新しいあたりまえ
<作りたい価値観>
1人1人が主体性を持って、自分の価値観と他人の価値観の両方を大切にできる社会にしたい。感性を豊かに持ちながら、お互いの人生に関与しあいながら、それぞれの想いを実現しあう価値観を、当たり前にしたい。
2.「関係性」における新しいあたりまえ
<作りたい価値観>
1人で生きるのは、心が貧しい。限られた人、世界観としか手を繋げないと、否定された時に苦しい。だから、相手を知ること、相手を理解すること、相手の気持ちも汲み取れる力を1人1人が身につけることが、もっと人々の気持ちを豊かにすると思う。
3.「山づくり/森づくり」における新しいあたりまえ
<作りたい価値観>
自然の恩恵を受けて生きているが、私たち人間は自然があることを当たり前と捉えすぎている。でも、その裏には自然を守っている現場の人がいるし、守りきれていない現実がたくさんある。人々のパワーを、もっと自然や地球の循環に寄与できないだろうか。まずは人と森の距離を、近づけたい。
4.「こころのふるさと」における新しいあたりまえ
<作りたい価値観>
心の底から安心安全を感じられるから、新しい一歩を歩める。誰もが変化が求められる時代だからこそ、まずは生存欲求と社会的欲求を満たせる場を。気持ちよく変化ができるための土台「帰れる場」を、つくりたい。
5.消費における新しいあたりまえ
<作りたい価値観>
「自分のための消費」ではなく「何かのための消費」の気持ち良さを感じる人を増やしたい。自分が何を得るか、ではなく自分の消費が世の中に何を与えるか、という思考にまで、もっと増えてほしい。

社会全体に糾弾するのではなく、まずは手に取れる範囲の世界から穏やかに叫びませんか。

なんかやってみたい。
傍観者じゃなくて、変革側にいたい。
自分の殻を壊したい。

なんでもいいけど、なんかやりたい、って言う人はぜひ一緒にやりましょう。大きさなんてどうでもいい。自分が見える範囲の世界から、まずそれぞれが変えてみようよ。

僕は「誰かのやりたい」を叶えることが一番嬉しいです。だから、一緒に穏やかに叫びたい人から、一緒に叫びましょう。

でも、空想では終わらせないよ。この社会に新しいリアルをつくりたい。もう動き出しているから楽しみにしててね。それは僕の本気であり、覚悟です。

以上。

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