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ロボッツ振り返り解説第33節 vs北海道

こんにちは、一色翔太です


それではアウェー、レバンガ北海道戦を振り返っていきましょう


・試合の振り返り

Game1 茨城68-80北海道

1Qロボッツはターンオーバーからだったりシュートセレクションが良くないオフェンスが続き序盤からリードを持っていかれる。👇インサイドを攻められダブルチームで対応するけどその後のリバウンド取れずロングにプットバック決められる。この辺のリバウンドの読みとか飛び込み方とかうまいなー。

北海道のプレッシャーに対してパスが少なく攻めが単調になりターンオーバーが増えたりしてるように見える。それでも北海道はアウトサイドシュートが決まらず一気に突き放す事は出来ず。最後は平尾の3Pとand1でまあなんとか4点ビハインドで1Q終了。2Q最初のオフェンス。👇平尾のドライブからキックアウトでコーナーでのキャッチ&3を一発で決めるゴメス。

こういう入ってすぐに決める、最高💯チームにとっても起用して良かった、頼むぞってなる。そんなに多くの事は別にやらなくてよくて、限られた事、求められている事だけをやる事が今のゴメスには大事なので良い試合の入り方だった。北海道はセカンドユニットでのミスが目立ち明らかにペースダウン。残り7:05〜のディフェンス、最後ファウルになったけどロングへダブルチーム→ローテーション、ブルックスにダブルチーム→ローテーションは2回上手くいく次のディフェンスも成功。バスが出た後よく足を動かして間に合ってるし、ダブルチームへ行くタイミングもハマってるのでシュートミスを連発。29-23となって北海道はたまらずタイムアウト。流れを掴んだロボッツだけどここから失速。北海道がダブルチームに対して警戒して早めのパスや無理に攻めずスペースを広げて外へ展開してくる。タイムアウトでうまーく北海道が修正してきた。この辺のベンチワークは流石だなと。流れが北海道に傾きかけてくると不思議と3Pも入り出してロング山口山口。スコアは31-40と一気にひっくり返された。不思議とロボッツは入らなくなる。2Q出だしは良かったがタイムアウトからの北海道の修正がうまくいって流れを掴み、ロボッツは修正してくる北海道に対応できず前半タプスコットが5PTSとなかなか得点が伸びなかった前半。33-42で折り返し。3Q序盤はお互い取ったり取られたり。ロングとブルックスがゴール下で存在感を発揮し始める。ロボッツはミドルシュートを打つも決まらず、残り5:19松下が3P決めて57-42と離されてタイムアウト。ロボッツはゾーンにして変化を加える。北海道はゾーンを攻めきれないでミスしたりもしているのにその間ロボッツも単調なオフェンス、群馬戦で見られた人が動いてボールが回ってシュートチャンスを作るっていうのができずに追い上げのチャンスを逃す。ゾーンが効いているうちになんとか追いつきたいロボッツ、平尾が最後個人技で決めて持ち直して13点ビハインド。最大19点差開いたと考えればなんとか4Qに可能性を残せる点差まで縮めることはできた。この3Q北海道はもっと点差を広げるチャンスがあったけどゾーンがうまくハマり、3PもこのQは2/11でORも8本取った割には得点が伸びず苦戦している感じに見えた。4Qもロボッツは引き続きゾーン。この判断は間違いないと思うし明らかに崩されたとか連続でやられるまでは続けて良いもの。但しやられた際にすぐにゾーンの形を変えたりマンツーマンに戻したりするタイミングを判断するのは重要。ゾーン始めて守れてはいるがオフェンスリバウンドを取られているのでなんかモヤッとする状況が続いている。👇山口がトランジションから3Pを決めて52-66、ロボッツタイムアウト。

👇明けのプレーでの平尾と橋本のやり合いは面白かった。

その後鶴巻のドライブをはたき落とした山口のブロックはこの日一番沸いたプレー、攻守に渡り存在感を示している。ロングの頭上でピタッと止めたシュートフェイクからのドライブ、and1があったんだけどジェイコブ先生とは違うけどロングもうまいフェイクを見せてくれました。個人的にはああいうシュートフェイクうまいのは好きですね。ゴメスのコーナー3と👇平尾のぶん投げパスから走っていたゴメスが決めて63-70。ハビちゃんハイライトに入ってるので。あんなパス、バスケの試合で使うの年一あるかないかだね(笑)残り3:32で北海道タイムアウト。これでまだまだ分からないタイミング。ブルックスにポストからやられたが次のロングのポストに対してはしっかりダブルチームで外から打たせて良いディフェンスだったんだけどここでもオフェンスリバウンド取られてブルックスにファウル。その次もロングにタフショットの3P打たせた後に山口にオフェンスリバウンド取られて決められる。ここで勝負あり。4Qも北海道は3P1/9と苦しんだもののOR7本とセカンドチャンスで勝ち取った勝利と言っても過言ではない。最終的に北海道のORは20本(後半だけで15本)ロングがOR9本。合計19本。得点も28PTSでモンスタースタッツ。チームとしてのセカンドチャンスポイントが23点。最後まで戦ってはいたがディフェンスリバウンド取るというところでディフェンスは一回一回完結させなきゃいけないので、リバウンドに対する執着や集中力は北海道が勝っていたところなんじゃないかな。北海道は課題のロング、ブルックス以外の得点面で山口が存在感示し勝利に導いた。


Game2 茨城77-84北海道

タプスコット、鶴巻が負傷の為ベンチ外に。ロスターが7人。クラブチームとかでは良くある事だけど誰も過去にこの人数で戦う経験は無いでしょう。但し、最後まで戦ったロボッツを見て「怪我人が多いから」「外国籍1人しかいないから」「7人しかいないから」とかそういうの抜きにしてこのGame2をいつもと変わらずフラットに振り返っていきたいと思います。

1Q開始早々、デザインされたセットからスクリーを使って平尾の3Pで先制。試合の入りにやろうと思ったプレーが成功すると全員が「よしっ」って気持ちになり良いリズムで試合に入れたはず。ディフェンスでも遥がブルックスにマッチアップ。北海道はどうしてもブルックスで攻めたくなりボールを集めるがダブルチームの寄せも良くリバウンドも取れている。ポジション取りでも遥は負けてなくどうしても欲しいブルックスは3秒オーバータイム。前回対戦した時もブルックスのミスマッチを攻めたくて逆にリズムを崩しているのでロボッツとしては狙い通りなのかな。1Q残り4分で9-11。北海道は3Pが3本決まっているが中を徹底的に攻めさせない守りをロボッツがしているのでこれはこれでOK。オフェンスでもボールと人が動いて平尾福澤ジェイコブセンとバランス良く得点取れている。ゴメスが入ったところでゾーンに変更。昨日うまくいってるし北海道がマンツーマンに対してテコ入れしてきそうなタイミングでのこの変化は面白いなと。リッチHCなのか福田ACなのかは分からないが先手を打つ意味ではナイス判断。👇ゴメスのキャッチ&3。こうやってボールが回ってきて打つシュートは確率高いしここ最近自信持ってやれている。いいよハビちゃん。

2Qロングとブルックスに連続で3Pを決められるが変わらずインサイドは守れている。👇ジェイコブセンブロック→ゴメスルーズボール→平尾トランジション3。オープンだったしああいうドリブルからのジャンプショットは得意な平尾だけどその前の味方のナイスプレーを受けてのシュートって打つ前からなんか決まる気がする。最後まで走ってボールを受けようとディフェンスを引きつけたジェイコブセンも流石です。あれ走ってなかったら平尾オープンになれなかったはず。

相変わらず中は守れているけどロングの3Pが止まらず点差が縮まらない。ロボッツは両方は難しいので外より中を、3Pはいずれ落ちればいいなというように守るしかないのかな。2Qトータルで6本3Pを決められるがロングとブルックスの得点は3Pのみ。最後牧全にも決められて32-43と点差はついたけどなんかそこまでやられている気がしない、11点差があるような試合の内容ではないので手応えは得られただろうし、北海道としては3P入ってなかったらもっと苦しい展開なのでそこが後半どうなるか。前半良かったのは徹底的にインサイドでの得点を抑えにいった明確な守り方がロボッツは良かったかなと。3Qも遥がブルックスにマッチアップここに対するディフェンスの守り方と頑張りは見事。対する北海道はジェイコブセンに対するロングのディフェンスが見事。👇この時間本領発揮したのが平尾。得点を取りに来た時の平尾って凄いんだよね。頼りになります。

この後ロボッツはゾーンにするんだけど北海道もこれを攻略してきている。解説の折茂さんがゾーンオフェンスはハイポストとショートコーナーにボールを入れる事が大事ってのは全く同じ考えで、自分が解説の時にも話すように意識しています。この辺の認識の一致があって個人的には良かった。まずゾーンオフェンスのキッカケになるのでそこにボールが入るかどうかは注目して見てみてください。それにしてもゴメスの3Pもそうだし、合わせの動き、アシストなど彼には失礼だけどこれまでのゴメスじゃないように見えてしまう。この質でプレーしてくれると自信持って起用できるしプレータイムも増えていくはず。3Q最後のジェイコブセンへのアシストも冷静。自分でも打てたはずだけどよりオープンなジェイコブセンにアシスト。いいよハビちゃん。56-61と点差を縮めて最終Qへ。4Q序盤中外北海道が攻めたてすぐにタイムアウト。橋本の平尾に対するディフェンスも厳しくマッチアップするの嫌だろうな。ここまでディフェンスで存在感出せる選手あまりいないだろうしチームを引っ張る姿は素晴らしいね。寺園に代わって平尾は狙いすましたように攻め込む。10点差になってもまた5点差、6点差に戻す。追いつく為にはディフェンスリバウンドを取れるかどうかがポイントになってくる。残り3分で橋本投入。平尾に対して橋本、面白い。この試合で一番危険な選手を抑えたいという狙いが見える。終盤平尾と福澤のシュートは入らずスタミナ切れなのかと思わせるような外れ方だった。最後勝敗を決めたのが残り1:15で決めた橋本のトップからの3P。ロングに寄った後橋本がオープンになりきっちり決めてきた。これぞPGの仕事。現役の頃の佐古さんのプレーを見ているようで、ここぞという時、ここ一本欲しい時に決めるのがPG。この試合は寺園も良いところでドライブからフローターだったり3P決めていたのでこの2人のポイントガードが仕事を果たした試合に感じた。


この試合はどういう視点でみるかで変わってくる。ロボッツは人数が少ないのに健闘した。なのか。7人しかいない相手に北海道は苦戦した。なのか。7人で戦わなければいけない状況になってしまった理由を突き詰めていくのか。怪我人やコンディション全て含めてチーム力。相手がどんな状況だろうが試合する以上相手は手加減なし。プレーした7人はキャリアの中で今後必ずプラスになる経験をしたし、プレーできなかった4人は歯痒く悔しい思いをしたはず。次の秋田戦では誰が出れて誰が出れないかは分からないがプロとして試合をする以上は出れる選手で最善の策で戦ってほしいということ。大きな目的は勝つ事だけどキャリアにおいてこの時期があった事を糧にできるような試合になるといいなと思ってます。



次回
ロボッツ見どころ解説第34節 vs秋田ノーザンハピネッツ



一色翔太

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