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ロボッツ振り返り解説第3節 vs宇都宮

こんにちは、一色翔太です


それでは第3節、ホーム宇都宮戦を振り返っていきます


・試合の感想

Game1 茨城66−88宇都宮
終始宇都宮のディフェンスの良さが光った試合。守っているのに攻めている。常に先手先手で仕掛けてミスを誘発させ、ボールに対して2人、3人で守り、オールスイッチしてミスマッチが一瞬できてもその後のローテーションの速さと無駄のなさが洗練されているように見えた。どんだけ練習してるのやら、どんだけ細かくルールがあるのやら、一回チーム練習覗いてみたいくらい。誰が出てもこのディフェンスのレベルが落ちなかったのはすごかったなあ。ロボッツが駄目というわけじゃなく、宇都宮すっげーなってのが素直な感想。
試合のターニングポイントになったんじゃないかっていうのが1か所あった。👇動画4:31〜(宇都宮ブレックス公式YouTube)3Q残り6:45宇都宮の遠藤がコーナーから3ポイントを決めたシーン。
何が起きたかと言うと前半散々やられたフォトゥに対してまだドリブルもしてない、攻めだしてもいないのに平尾がダブルチームに行って遠藤がどフリーに。余裕持ってフォトゥからアシストパスが出されて決められた。これは自ら追い上げるチャンスを不意にしてしまった言っても過言ではない。きっとハーフタイムでフォトゥとスコットのポストブレーにはダブルチームを積極的に行こうということで指示はあったのかと思うが、仕掛ける「タイミング」が悪すぎた。攻めてもないのに寄っていったらそりゃパスは簡単に出せますよと。ロボッツが追い上げの流れを掴みかけたものを宇都宮に逆に持って行かれたシーンで、あれがなければ一桁まで追い詰めるチャンスがあり試合の展開はまだ分からないものになっていたかもしれない。


Game2 茨城69−84宇都宮
試合開始4分ほどで2−16で一気にビハインドからのスタートになってしまい、1Q終わりで6−30。結局1Qでの点差が響いて最後まで行ってしまった。しかし2Q以降はすべてのQで勝っている。宇都宮のディフェンスにも対応し始めてペイントエリア内にドライブで攻め込みディフェンスが収縮したところ外に展開して3ポイントを打つシーンが多く見られた。シュートがなかなか決まらないところが苦しかったが間違いなくGame1とは違うオフェンスができたのはステップアップした証拠。ディフェンス面でも後半の出だしからプレッシャーをかけ宇都宮も前半のように思い通りに得点を取れないシーンも多々あった。1Qさえやり直せたらと思うような悔いの残る出だしとなった。Game1は終始宇都宮のペースで太刀打ちできなかったが、Game2は2Q以降は十分勝負できていたので同じ負けるにしてもGame2の方が改善、成長が見えた良い負けだったと思います。良い負けと言っても負けて良いことないのであくまでGame1と比べて。



・見どころ照らし合わせ


宇都宮の特徴
外国籍選手の入れ替わりでインサイドが昨シーズンより見劣りすると書いていたが全然見劣りはしていない。むしろディフェンスの機動力やポストプレーに関しては上がっているような気がする。宇都宮の皆さん見劣りするなんて言ってすみませんでした。ディフェンスの良さは感想でも述べた通り素晴らしかった。

遠藤と比江島
Game1ではインサイド陣の活躍が目立ったので脇役に徹した2人だったがGame2ではまずは比江島。開始3分ちょいで10得点。ロボッツのディフェンスがインサイドに意識があったのを予測していたと試合後のインタビューで話していたので自分がやる準備はできていたんだなと、流石でした。ペイントエリアに切れ込んでいった際の落ち着いたステップからのアシストも良かったしピック&ロールからの3ポイントを迷いなく打って決めてきた。先制パンチを食らわされましたね。遠藤の3ポイントが試合を通して要所要所で決めてきた。4/5。どうかな、シュートの回転注目して見た人はいたかな。他の選手との違いが分かってもらえたら嬉しいな。

鶴巻とジェイコブセン
鶴巻はGame1での比江島とのマッチアップではとてもいい働きを見せたと思う。1対1で苦しいシュート打たせたりべったりついて嫌がっているように見えたのは間違いないが、Game2では抑えきれなかったかな、それでもこの2試合で得たものは多かったはず。ジェイコブセンのインサイドに対しては宇都宮もだいぶ警戒していたなかでファウルもらったりポストアップからの得点もあったし良いプレーしてた。3ポイントも炸裂したし今後も自信持って打ってもらいたい。もしかしたら今チームで一番確率良いんじゃないかな。

田臥選手とブランドン・ジャワト 
田臥選手、茨城で生で見れて良かったです。もう出る出る詐欺はないね。短いプレータイムだけど得点、アシスト、ルーズボール、とにかくサクッと良い仕事してベンチに帰っていくのが印象的だった。ジャワトは出てきたね、予想通り。だけどまだまだよく分からない未知数なプレーヤー。シュート打てばいいのにって皆思ったシーンがあったので、まだまだ気を使っているのか緊張なのか自信無いのかよく分からない。今度対戦するときまでにはどんな選手なのか見えてくるはずなので楽しみです。


・良かったところ

ジェイコブセンの走りっぷり
滋賀戦同様宇都宮相手にも強力なロボッツの武器。とにかく攻守の切り替わりでめっちゃ走っているので点取るところもそうだけど走ってるところをみんな褒めてあげてください。

会場、ブースターの雰囲気
これは現地アダストリア水戸アリーナで感じたこと。特大の天吊りビジョンには度肝を抜かれたし、ロボッツブースターの応援、雰囲気作りは心地がよく劣勢の試合でも最後まで選手を後押しする拍手は選手の力になっているはず。早く大声が出せるようになることを冊に願っている。

福澤の3ポイント
「やっぱり福澤は3ポイント」滋賀戦のどっちの試合か忘れたけどバスケットLIVEでの実況が言っていたセリフ。その通り。今のロボッツでは誰が決めるより福澤が決める3ポイントが一番盛り上がるし流れを変えるきっかけになる。チームメイトも、ブースターも誰もが認めるシューターなので期待も大きい。だからこそ決めればドワっと会場が揺れるように響きベンチも立ち上がって両手上げちゃう。一色も同じシューターだったのであのアリーナが揺れるような瞬間がたまらなく好き。点差離れて追い上げてる状況だからクールになってるけどこんなシュート決めたらイェーイって飛び上がって仲間とぶつかり合うように喜びたいところ。👇ロボッツ公式Twitterより



・次節への課題

ダブルチーム
ディフェンスでの相手ビッグマンへのダブルチームの仕掛け方は昨シーズンから個人的には気になっていて、ダブルチームを仕掛けるタイミングとその後のカバーリングが悪い。いやいやそれはまだ行っちゃだめだよってタイミングで行っているので、行けという指示だけではなく、どういう場所で相手がボールを持って、誰がどんなタイミングでダブルチームに行くのか、その他の3人の守り方まで事細かく決めて共通認識持たないとただ2人で守るだけのダブルチームはツギハギに過ぎない。意外と奥が深いものでもっとチームで細かい練習が必要。この先タプスコット、トラソリーニ、谷口のところで1対1で守りきるには厳しい相手がどんどん出てくるのでダブルチームの精度とチームの共通認識を高めるのは優先度の高い修正事項だと思う。試合のハイライトでもダブルチームに行くけどその後が良くないから結果やられちゃうのが見てわかると思う。
👇Game1 Bリーグ公式ハイライト動画 2:06〜是非見て。2連続でダブルチームから失点されたシーンがあるので、言いたいことよく分かると思うので見てみてください。


開幕から6連敗で選手たちは悔しい気持ちで一杯だと思います。強いチーム相手にどうすれば勝てるか、どうすればやりたいバスケができるか、常に挑戦者として戦えることをドラゴンボールの悟空みたいに「わくわくすっぞ!」って感じでブースターの皆さんにも楽しんで見てもらいたいです。


それでは今回も最後まで読んでいただきありがとうございました



次回 
ロボッツ見どころ解説第4節 vs三遠



一色翔太

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