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ロボッツ振り返り解説第12節 vsA東京

こんにちは、一色翔太です

それではアウェイ、A東京戦を振り返っていきます


・試合の振り返り

Game1 茨城73-79A東京
最後の1分間。6点差ビハインド残り58秒。福澤のピック&ロールからターンオーバー。次のオフェンスも同じく福澤のターンオーバー。ミスにはなって追いつけなかったんだけど試合終了後すぐに福澤とジェイコブセンでよく話し合っている姿が画面に抜かれていた。起きてしまったこと、勝敗は変えられないが大事なのはこういう所。お互いに意見交換してすり合わせしていた姿を見れた。後から映像見てああだったなこうだったなとなるかもしれないけど直後の当人同士の感覚や要望なんかをすぐに話せてたから失敗したのも分かっていただろうし次はこうしなきゃとか本人たちが一番分かっていると思うのであのターンオーバーはそっとしておこう。試合全体通して離されても食らいついていくロボッツの粘り強い納豆バスケが体現できた試合だったと思う。特に多嶋と中村はbuild upできた試合だった。中村はここまでプレータイムが伸びていないし本来やりたいプレーが出来ていない中で必死に危機迫るようなプレーだった。3ポイント入らなくてもディフェンスを頑張る。見事なスティールもあったし中村にとって何か変わる良いきっかけになった試合だったはず。シュートはいずれ入るので、下手になっているわけではないので気にせず打ち続けて欲しい。負けてしまったけど書ききれない良いプレーもたくさんあった。最後の方の戦い方なんてのは経験だと思う。ここまで様々な試合や緊張感ある舞台を経験してきたアルバルクとB1上がりたてのロボッツではこの経験値の差は埋められない。こういう試合こそ良い試合だったので次だ次と切り替えが大切。

Game2 茨城73-98A東京
タプスコットが前半大爆発。シュートタッチや調子が良いのもあるんだけど攻めれると思ったところを徹底的に突いたことが良かった。基本的にはアルファード・ロシターかハイラックス・サイズのどちらかがタプスコットのマッチアップだったがうまくジェイコブセンがスクリーンかけてランドクルーザー・カークにスイッチさせた。スモールフォワードとセンターのマッチアップでミスマッチを作った。大きすぎる車に対してタプスコットの方が小回り効いてました。そこを徹底的に攻めて前半24得点。サイズやスピードよりもカークはフォワードの選手に対するディフェンスをほとんどしてないから守れなかったんだと思う。ビックマン同士でスイッチせずにファイトオーバーする守り方は見たことないのでアルバルクはスイッチするしかなかったんだろう。そこをずっと攻め続けたロボッツは北海道戦でロングにインサイドをやられた教訓を活かしているように自分には見えた。ただここでトラソリーニの欠場が大きく響いた。あのペースで1試合やり抜くのは厳しかったようでスラムダンクのインターハイ予選決勝リーグ海南戦の流川状態になってしまった。くしくも同じ背番号11番。後半はシュートも大きくぶれていたし1試合通して同じ選手にやられまくる程アルバルクは甘くなく、各選手がタプスコットのプレーに合ってきたし、前半のキレは見られなかったので解説の塚本さんも言ってたけど単純に疲れたんだろう。中村と谷口の頑張りはあったが3Q終わった段階で勝負はついていたような気がする。アルバルクで良かったなって思ったのはヤリス・テイラー。PGとして優秀だと思ったしハンドリング、シュート力、視野の広さ、ディフェンスのプレッシャーと全ての質が高かった。あとはハリアー・田中。ピック&ロールからのプルアップ、アシストがうまかったな。あとは多嶋との東海大マッチアップでも容赦ないディフェンスだったしさすがオリンピックメンバー。サイズが30点とゴール下の強さを見せつけたがやはりタレント集団、どこからでも得点が取れる層の暑さを発揮して強いなって感じました。それでもロボッツは平尾、トラソリーニ不在の中十分戦えたと思う。年明けのお正月ゲーム。ホームでやり返せるだけの可能性は見せたし、アルバルクにとっても簡単な相手ではないなって印象は確実につけれたはず。負けは残念だがここまで次の対戦が楽しみに思えるゲームは初めてなんじゃないかな。


・良かったプレー

Game1より。多嶋が決めたんだけどスイッチされてインサイドはジェイコブセンとテイラーのミスマッチ。目の前にカークでパス出すの難しかったのでシュートに切り替えた。外してもリバウンド勝負で勝てるのも見越して打って見事決めた。そこまで考えてのプレー。のはず。

Game2より。試合の振り返りでも書いたタプスコットがカークをアタックしたプレー。これ見れば早いかな。ロシターとカークはスイッチで対応。タプスコットの1on1はセンターにはなかなか止められない。むしろザックとかにマッチアップされた方がタプスコットは攻めづらかったんじゃないかな。これを前半攻め続けたことが良かった。後半バテちゃったけど。でもこういう優位性がある所を徹底的に攻めるのは大事。

Game2より。テイラーの飛び込みからの猛ダッシュ。こんなハードワークできる選手尊敬します。


・見どころ照らし合わせ

鶴巻啓太
この2試合はこれと言った目立ったプレーは無かったが目立ったミスも無かった。田中大貴やテイラーに対するディフェンスは十分守っていた。ここまでB1で1on1でやり合えない選手はまだいないんじゃないかな。群馬のトレイ・ジョーンズとかシャットアウトしたらもうヤバいね。
田中大貴
PGのプレーに違和感を感じなくなった。なんか東京オリンピックの時は田中大貴がボール運びとかしているのに違和感感じていたけどもう見慣れてきたのかプレーが自然なのかそれくらい良いガードとして見れた。やっぱりあのサイズのPGは武器。
アルバルクのユニフォーム
どうだったでしょう?面白かったでしょ。ロボッツも選手の特徴に合わせて大洗水族館の魚たちになんかに見立ててみるのも面白いのに。トラソリーニがサメでタプスコットがマンボウとか。


・頑張れ中村功平

平尾、トラソリーニ不在で戦った試合としては十分収穫と成長があった試合だったんじゃないかな。特に中村に関してはこのアルバルク戦が良いきっかけになって今後の調子を上げてほしい。長いシーズンずっと活躍し続けるのは難しいし1ヶ月や2ヶ月上手くいかない時もある。それでもちょっとしたきっかけやチャンスをきっかけにグンと伸びることもある。今回はディフェンスに力を注いだ試合への入り方が良かったのでまた練習からガンガンアピールしてプレータイムを掴み取ってほしい。シュートは打ち続ければ必ず入ってくるのであんまり悩みすぎないこと。プレータイムが短いとシュートタイミングが限られるし、準備にしてもいつ呼ばれるか分からない状態で待ち続けてパッと試合に出て一本を決めるのはかなり難しい。シュートを決めることだけを考えずにまずはディフェンス、速攻で先頭を走る、リバウンドに絡む、大きい声を出す。絶対に好不調ないものを当たり前のように頑張ればシュートチャンスも回ってくるし余計なことも考えずにシュート打てるメンタルになれると思う。

頑張れ中村功平、負けるな中村功平。


次回
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一色翔太


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