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ロボッツ振り返り解説第11節 vs北海道

こんにちは、一色翔太です




・試合の振り返り

茨城92-103北海道
ロボッツは多嶋中心に最高の出だし。ピック&ロールとドライブでペイントエリアに攻め込んでの3ポイントが効果的に決まる。平尾が出場できない中のスタメン起用に応えた。北海道はブルックスがドライブに3ポイントに前半は得点面でチームを引っ張る。前半最後の福澤がブルックスの上から3ポイントを決めた後にブルックスが同じようなロングスリーを決め返したのは痺れる瞬間だった。ロボッツは2秒ちょいでファウルしたが北海道タイムアウト取ってブルックスに打たせるプレーをデザインして注文通り決めてきたブルックスも流石だった。👇福澤の3ポイント

前半50-50の同点で折り返し両チームとも点の取り合いになったのは当初のゲームプランとは違ったかもしれない。3Qはロボッツがリードして良かったのはディフェンス。マッチアップを前半と変えてきて鶴巻を前半好調のブルックスに当ててきた。北海道は当然ブルックスからの1対1を起点に攻めようとするも鶴巻がさせない。ドライブからのシュートの際にファウル吹かれたシーンがあったけどスローのリプレイ見ても完全にボールだったように見える。一回くらいドライブでやられたけど他はおおむね守れていた。ポストアップにはダブルチームで徹底してブルックスに簡単に攻めさせないロボッツ。パスを出されて3ポイント決められるシーンもあったけどまずはインサイドの得点、ブルックスを止めたいというチームとしての方針が見えた。前半ロングがブルックス同様にダブルチームを徹底して得意のポストプレーをさせなかった。👇これこれ

それでも北海道が離されずに食らいついていけたのは桜井のオフェンスリバウンドと3ポイント、3Q最後に葛原に決めた3ポイントが踏みとどまらせた。勝負の4Q福澤の大爆発はハンパなかった。中野や葛原のディフェンスも相当厳しかったけどかいくぐって一瞬のシュートチャンスを逃さないで決めてきた。ただしそこに頼りすぎてしまい福澤のみになってしまったのがまず一つ4Qで痛かったところ。北海道はここまで存在感を潜めていたロングが暴れだす。👇レバンガ公式Twitterより4Qのハイライト集

ポストアップから1on1。両サイド、ハイポストどっからでも多彩な仕掛けで決めてくる。ロボッツはなぜかは分からないがダブルチームに行くこともなければヘルプもない、ガード陣が寄ってケアする動きもない。自由に1on1をやらせてしまった。本来のロングの活躍が終盤に出てきたのだが前半あれだけ積極的なダブルチームでロングを苦しめていたのにこの4Qは何もなし。2,3回やられてしまうのはしょうがないが4,5,6回と続けてやられる。3-2に変えてみるもタプスコットサイドでポストアップされて特に寄ることもなく簡単に1on1でやられる。この時点で逆転許していたしシュート決められた後のしっかりセットされたディフェンスではテンポ良くボールも回させてくれずにピック&ロールからのミスを中野に走られる。タプスコットが積極的に仕掛けるもブルックスがことごとくシャットアウト。オフェンスはロングに任せて最後にはアシスト役に回っていた。中野の速攻のレイアップとロングの1on1だけでやられてしまった4Q。北海道の何が良かったかと言うと糸口を見つけたら徹底的に容赦なく攻め続けたこと。ガード陣もロングに対しての守りが甘いことを見抜いてボールを集めていた。この辺は佐古HCの指示もあったと思う。ロボッツのディフェンスの変化がない限りは徹底的に攻める。橋本と寺園からしたら「あれっ、またここで攻めれるぞ」「またいけるじゃん」「まだいけるよ」「全然ディフェンス変えてこないな」「またいける、ラッキー」くらいの感覚だったと思う。点差が開いてようやく前半のようなダブルチームの仕掛けからトラベリングを誘う事ができた。そこからオフェンスのリズムを作るには福澤以外の選択肢がタプスコットの1on1しか無かったのでもはや打つ手なし。むしろディフェンスの打つ手が遅すぎた。同じ選手に同じプレーを何回も許すのはあってはならない。あれこれ策を講じてやられたなら相手が一枚上手だったかもしれないが、あの手この手がなく、打った手が遅すぎた。終盤にインサイド中心に攻めた北海道と福澤の3ポイントに頼った違いが最後に出たと思う。いくら絶好調とは言え試合の最後まで続く事は難しく終盤ゴール下で確率良く点を取れる方が安心感はある。北海道のガード陣がコート上での優位なところをを見極めて攻め続けたことが勝因。佐古HCがベンチから操っているようにも感じた。あとはルーズボール。どのシーンでも北海道の選手のほうが反応早くボールに絡んでいた。ロングの飛び込んだルーズボールは迫力満点だった。この当たりは島根戦で勝ったいい雰囲気や高いエナジーなんかを出しきれず北海道が上回ったところ。ロボッツの敗因は4Q終盤得点が止まってしまったことたがその原因を辿ってみるとロングに対するディフェンス。やられ始めた段階で対応することができなかったことかな。コーチ陣はタイムアウト取っていくらでも指示できたはずだし、出ている選手たちもあれだけやられるの目の前で見てたら「ヤベッ、もうダブルチーム行っちゃおう」と勝手に判断してもいいと思う。35分くらいまでは今日いけるんじゃないかって思わせる試合だっただけに悔いが残る敗戦となった。


・見どころ照らし合わせ

ブルックス
28P,9R,8ASとトリプルダブルに級の大活躍。前半は自分で得点、後半はディフェンスとアシストが光った。思っていた以上にシュートも上手く中外攻めれる守りづらい選手という印象だった。長時間プレーしても変わらないタフさも感じた。
多嶋
前半のロボッツを牽引した。ピック&ロールからアタック、引き寄せてアシスト、空いてれば自らレイアップやフローターを沈め状況判断が的確だった。決めてほしいと思っていた3ポイントも決めて平尾の欠場の影響を感じさせない活躍だった。後半は北海道のディフェンスが良くなり簡単に崩せなくなってきて苦しんだ。勝負どころでのターンオーバーが直接レイアップまで持ち込まれてしまった。後半のゲームメイクという点では課題が残る試合だった。
佐古さんへのインタビュー
緊張しましたが頑張りました。よかったらバスケットLIVE見返してください。




悔しい敗戦となったが試合は続くのですぐに次の対戦相手への準備になってきます。平尾の欠場が心配だが長いシーズン怪我や体調不良は出てくるので他の選手がバックアップして、普段プレータイムの短い選手はチャンスだと思って力を発揮してほしいです。



次回
見どころ解説第12節vsアルバルク東京




一色翔太

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