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『秋の断章』品川陽子詩抄 (No.50)

断章

木枯にゆれさわぐもの
たよりなき
わがウタの姿か

わが声に
われとほれつゝ
こほろぎの
そのこゝろこそ尊けれ

                           自筆原稿より

※バージョン違いもあります。


秋の断章

木枯にゆれさわぐもの
たよりなき
わがうたの姿か

わが声に
われとほれつゝこほろぎの
その心こそ尊けれ

                           タイプ原稿より


(『品川陽子詩抄』平成25(2013)年10月 
            柏崎ふるさと人物館発行 より)

#品川陽子 #品川約百 #詩


※サムネイルの画像 出典:国立国会図書館「NDLイメージバンク」
杉浦非水創作図案集
(https://rnavi.ndl.go.jp/imagebank/data/post-172.html)


品川 陽子(明治38年(1905)12月6日―平成4年 (1992) 12月12日)
本名は品川 約百よぶ
新潟県柏崎町納屋町に生まれる
詩人
佐藤春夫に師事
兄に、本郷の古書店「ペリカン書房」の品川力、弟は、版画家の品川工


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