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【"個人"の時代到来!】100個生産でこのクオリティは反則かもしれない。

昨今、"フリーランス"という働き方が自由度の高いワークスタイルとして徐々に浸透していますね。今回は個人でも始められる化粧品開発のイマ!ということで、イマドキの化粧品小ロット開発について、実績アイテムをご紹介いたします。

化粧品OEMの顧客様は、今まではほぼ100%に近い割合で B to Bでした。ですが、ここ最近は3割ほどが零細企業含め、個人様からの依頼が多くなってきたという肌感覚です。特に、「小ロットOEM・100個から」のPRを打ち出してからは50:50=法人:個人といったバランスになっています。面白い時代が来ましたね。

ただ、一方で「100個は100個なりの見た目なんでしょ?」「小ロットで高級感は出せないと思う!」など、意見が聞こえてきそうですね。しかし、侮るなかれ。やり方によっては、普通にお店で売られている化粧品と遜色ないレベルまでクオリティが再現できます!


ということで、
今回ご紹介するのは小ロット100〜1000個でここまでできる!?シリーズです



1. CHANT Aging Care Serum 30mL・・・100個

カンナビジオール(CBD)配合の美容液。その他、乳酸桿菌を3種類、ヒ ト幹細胞やナイアシンアミド、植物エキスも豊富に配合。 どんな方でも使いやすい、べたつかない使用感。 肌を健康な状態へ導き、エイジングが気になる年齢でも すっぴんに自信のある肌へ。 ほんのり香るバラの香りに癒されます。
存在感のあるパッケージ・世界観が見事に表現できています


2. シーバックソーンオイル 30mL・・・100個

濃いオレンジ色のキルギス産のシーバックソーンオ イル。パルミチン酸、パルミトレイン酸、リノール 酸が含まれていて、乾燥したお肌を和らげる。


3. グラマックス 50mL・・・1000個

高級感・存在感が圧倒的です。
配合成分のプエラリアは、マメ科の植物プエラリアミリフィカの 根塊から抽出されたエキスです。 女性ホルモンに匹敵するエストロゲン活性をもつ成分を含み、イ ソフラボン含量は大豆の数十倍ともいわれています。メラニン生 成抑制作用や、ハリ・弾力、皮膚の引き締め、保湿効果を期待す ることが出来ます。ナイアシンアミドも配合し、ハリ・艶のある デコルテ、バストへ導く美容液です
アルミ蒸着紙+エンボス+はじきニスの高級感のあるパッケージ


4. Na美容液 30mL 5種・・・各100個

肌に負担をかけずに美容成分を与えるため、肌状態 に合わせてナイアシンアミドの濃度を段階的に高め ていく、ステップ アップシステム。


5. バスソルト 300g ・・・500個

アメジスト末とルビー末、更にはパールも配合した見た目 も可愛いパープルカラーのボディスクラブソルトでいらな いものを除去しつつも、5種のセラミド、5種の植物エキス でしっかり保湿。 イランイランとラベンダーの香りでケアしながらリラック ス効果も抜群。


6. オールインワン美容液・・・100個

主婦や忙しい方へ向けた時短アイテム。(容器+透明ラベル仕様)


以上がハイクオリティの小ロット生産品のピックアップ事例でした



\小ロットの原価は?/

● 気になる小ロットコスメの価格について

アイテム・資材構成にもよりますが、小ロットの相場は総額20〜30万円が相場です。もちろん、容器にこだわったり、特殊原料を配合すると単価は上がります。

筆者作成

100個生産の場合、単価は高く感じられると思います。(もちろん、総額は安く収まりますが)。理由としては、生産数に関係なく、化粧品における開発プロセスに違いはないからです。下の図を参考にしてください。


● 化粧品開発のフロープロセス

化粧品の開発フロープロセス。ロット・生産数に関係なくこのプロセスが必要(オリジナル:筆者制作)


● 小ロット生産のメリット

小ロット生産のメリット在庫リスクを抱えず、低コストで販売開始できる。また、法人様的にはテストマーケティングとして活用できる。個人様としては、総額的に低コスト気軽に始められる点が挙げられると思います。一方で、やはり小ロットだとどうしてもコストが割高になりますので、その辺りは長期的な販売戦略含め、今後商品をどのように育てていきたいかをしっかり練って、スタートをオススメします。いずれにしても、ここまでのクオリティーで小ロットスタートできることは、クライアント様とっては、始めやすくなりますね。


● 1000個 / 3000個生産の価格は?

製造生産ロットが大きくなればなるほど1個あたりの費用は下がります

・LOT 1000個:総額80万円前後 単価は800円前後
・LOT 3000個:総額200万円前後 単価は600〜700円前後

※含まれるもの:容器や資材手配/販売名届出/薬事確認/製造・生産/輸送費等々全て込みの値段です。
※もちろん、アイテムによって単価のばらつきがあります。又、OEMメーカーによっても価格の違いがありますので、その都度、見積が必要です。あくまで参考としてください!

化粧品の原価は定価の20%と言われています。化粧品の研究開発費や安全性のテストなどの費用、生産者側の労務管理費、営業所・工場の固定費などのランニングコストなど様々な費用が含まれます。一方で、その価格以外に研究開発という日々の弛まぬ努力、業務効率性を突き詰めた原価努力があっての製品化ですので、原価ばかり見るのもナンセンスですのでご注意くださいね!


そんなわけで、今回は驚きの小ロット化粧品の最新情報でした!


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profile

2011年武蔵野美術大学卒業。関西某化粧品OEMメーカーの商品開発部に入社。その後、化粧品メーカー、フリーランスを経て、現在は関西の化粧品メーカーのクリエイティブディレクターを務める。今まで、累計数百以上の化粧品開発に携わった経験と商品企画・原料・資材購買・薬事法など、業界専門知識を有するデザイナー兼OEMディレクターとして活動中。化粧品業界の面白さやギモン?を発信していきます。化粧品検定1級
・株式会社プルソワン|取締役
・IWD |フリーランス/ポートフォリオサイト
・株式会社クリエイティブ・ラボ|家業

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