![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81101883/rectangle_large_type_2_09486387550e7d9b528c290b906873dd.png?width=800)
あなたにできないわけがないっ!
農業の日は、優雅に田畑の見回りから始まります。
「うんうん、昨日除草したところは、やっぱりキレイだなぁ~」
「おぉ?ニンジンは、もうほとんど雑草を寄せ付けないくらいになったな」
「おや?この水田は、この間除草したはずだけど、もう草が生えてきた?」
![](https://assets.st-note.com/img/1655725578929-Un5JVwWP5q.png?width=800)
「いや、このラインは平気。ここも大丈夫。あー、でもここは怪しいかなぁ」などと覗いていたら・・・
ゴンッ!!!!
やっちまいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1655725755052-nbJ0ZTcRnB.jpg?width=800)
愛車・エブちゃん、用水路にハマるの巻。
先日のパンクといい、このクソ忙しい時に内側から仕事を作って、皆さんの足を引っ張る竹内・・・本当に嫌気がさします。
4WDにして、脱出を試みましたが、まるで動きません。
農業リーダー・軍曹殿に連絡を取ったみたところ、軍曹殿はすぐに来てくれて、軽トラの荷台にあった木を組み合わせて、「これでどう?」って・・・さすがすぎます。
![](https://assets.st-note.com/img/1655726083109-EDS59Dsskm.jpg?width=800)
普通、即席でこれはできんでしょ(笑)。
ただやはり、強度の問題がありそうなので、軍曹殿はジャッキを取りに一旦、倉庫に引き返されました。
しばらくボーっと、突っ立てたら、向こうの方から手押し車を押した女性が二人、こちらに向かってきました。
「落ちちゃったんでしょ?コレ使えば出られるから」
持ってきていただいたのは、数個のブロックでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1655726368312-IoS5nnapjo.jpg?width=800)
「この間も落ちちゃった人がいたんだけど、コレで出られたからね」
そう言って、ブロックを用水路にセットしてくれました。
そのうち、近くを散歩されていた年配の方や、車で通りがかったおじさまにも助けていただき、このブロック作戦で、見事、エブちゃんは用水路から脱出できました。
みなさま、本当にありがとうございます!!!
「あのぉ、せめてお名前だけでも・・・」状態だったのですが、みなさんクールに「いやぁ、ただの通りすがりのものです」といった感じで、スーッといなくなられてしまいました。
軍曹殿はもちろんですが、こうやってみなさまに助けていただき、本当にありがたいこってす。
いろんな問題を抱えている社会ではありますが、私の周りは、今日も「この世の中、まだまだ捨てたもんじゃない」と思わせてくれる出来事に満ち溢れているのでした。
と、そんな素敵(?)なイベントで始まったこの日、近くに住んでいる方にボランティアに来ていただきました。お手伝いいただいたのは、田んぼの苗直しです。来ていただいて、本当に助かりました。
ただこの方、農大出身で、ずっと農業をやりたいとおっしゃっているのですが、なんだかちょっとよくわからない感じなのです。参政党の応援なんかもされているので、これからの社会で、どんなことが問題になりそうなのかも、大体、わかっているようです。
しかし、それにしては借りている畑が、すごくこじんまりとしています。
「どうして?」と聞くと、「しばらくは、お手伝いしながら勉強です」と答えます。
これを聞いて、私、少し説教垂れてしまいました。
「もう既に肥料の高騰だってしてますよ?農業始めるって言ったって、すぐには立ち上がらないんですよ?ド素人の私ですら、今年から田畑2反借りて、実地で勉強してるんですよ?」
まぁ、いろいろな考え方はありますから、みんながみんな、田畑を確保しながら農業をすることもないとは思います。けれども、これから食料の問題が起こりそうだということを知っていながら、その気になれば、ちゃんとできる環境が目の前にあるのに、しばらくは適当にボランティアだけの農業で済まそうなんて・・・そんなんでいいわけないっ!!!
思わず、いろいろと話し込んでしまいました。
1.十分な田畑を借りる!
→田畑がなくて農業ができない、という状態にはしない!!
2.十分な種や苗を確保する!
→種や苗がなくて農業ができない、という状態にはしない!
3.時間を確保する!
→時間がなくて農業ができない、という状態にはしない!
4.人を確保する!
→労力が足りなくて農業ができない、という状態にはしない!
全然、手を付けられていないのなら、まずは1を進めることが大切です。どんな農業をするにしたって、田畑がなければ始まりません。田畑がなくて困るか、田畑があって困るかの二択を選ぶとしたら、断然、田畑があって困る方を選ぶべきです。「田畑がなくて農業ができずに困る」という状況は避けなければなりません。多少、広めに田畑を借りた方がいいと思います。
で、次にその田畑に植える作物の種や苗を確保することです。せっかく田畑があるのなら、そこを十分に使えるだけの種や苗があるといいです。植えるものがなくて、スペースが空いてしまったなんてなったら、もったいないです。
この1、2は、やろうと思ったら、そんなに難しくありません。住んでいる環境によっては、比較的簡単に整えられる条件です。これらは、いわば器みたいなもので、全体のキャパを決めるものです。したがって、なるだけ広く、大きくとっておくことが、将来の可能性につながります。
問題は、3番以降です。時間や人の確保は、なかなかに難しいです。ただし、3番以降(時間や人の確保)は、100%じゃなくていいと思います。10かけたら10、50かけたら50、かけた分だけ成果が上がるという類のものになります。
この日、その方に伝えたかったのは、1、2はちゃちゃっとやって、3とか4で悩みましょうよっ!って話でした。
一通り、お話が終わったところで、その方もだいぶやる気になったみたいでした。まずは1の田畑の確保から、考えてみるそうです。
うんうん、その調子で頑張ってみてください。
この日の最後、お手伝いのお礼に、私が育てた苗をお分けしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1655730461926-po5DetjE0N.jpg?width=800)
ついでに、私の畑でとれた大根もプレゼントしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1655730606324-Utw4vET7a6.jpg?width=800)
車を用水路にハメてしまうド素人ではありますが、こうやって苗だって、大根だって作れたんですっ!あなたにできないわけがないっ!
この日は、そんな話をしながら、できる環境がある方は、これからのことを考えて、とことんチャレンジされてみてはどうかと思うのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?