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寓話なんて役に立たない
こんなご時世、大切な人を何とかしたいと思うのは当然です。それが大事な家族だとしたら、なおさらです。
先日も、そんなお話を聞きました。
「自分の言う事を聞いてくれない家族、何とか助けたいんですけど・・・。」
お気持ちはよく分かります。けれども、私の答えは「無理だと思います」でした。
残念なことですが、今はもう戦争中です。自分が生き延びるのだって、大変なのです。
銃弾が飛び交い、爆弾の雨が降り注いでいる中、「シェルターがあるから行こう」と言っているのに、頑なに「いや、ここに残る」と言われているようなものです。シェルターだって、いつまでも入り口が開いているわけではありません。やることをやっていかなければ、自分の命だって危うくなってしまいます。
私の場合、家族ではありませんが、いつも大変お世話になっていて、何か恩返しができないかと、常日頃、自分ができることを考えている人がいます。
去年、いよいよワクチンを本格的に打っていくというとき、その方に対しては、私からその危険性をお伝えし、控えた方がいいという話をしました。
その前には「米国大統領選、不正だらけでした。実際はトランプが優勢だから、結果はひっくり返るかもしれません」という話もしていました。その結果、「竹内=陰謀論者」というイメージがついているようです。
「あぁ、心配してくれてありがとうな」
一応、仕事上では、私の話をよく聞いてくださる方なのですが、それ以外の話については、「竹内は面白いことを言う」くらいな感じのようです。
結局、その方はワクチンを打ってしまいました。幸い、これまでのところ入院するとか、体調崩したとかいうことがなくて、少々、ホッとしています。今後の心配はありますが、ひとまずよかったと思っています。
しかし今回、また別の問題が起こってきました。食料の問題です。
日本の食料自給率について政府は「コメ98%、野菜80%、鶏卵96%」などと説明している。これを信じていいのだろうか。元農水官僚で、東京大学大学院教授の鈴木宣弘氏は「野菜の種の90%は海外頼みで、鶏のヒナもほぼ100パーセントが海外依存。どちらも輸入が途絶したときの自給率はすでに0パーセントに近い。コメも野菜と同様に種採りが海外でおこなわれるようになる恐れがある。そうなれば、近い将来、日本は飢餓に直面するだろう」という。
「「タネ」の輸入がとまれば飢餓に…「食料自給率コメ98%、野菜80%」のカラクリと日本の食料安保のお粗末さ」
2022年6月9日より引用
タネの輸入まで含めて考えたら、日本の自給率は致命的で、「飢餓」という言葉が出てくるほどです。
本当かどうか???さぁ、どうでしょう。
しかし、私は去年から、そうした問題があると思っていたので、農業を始めていました。そして、その方には、その話もしていました。
今の農業は、タネなどの問題もあって、いわゆるF1種のようなものではなく、固定種での循環型農業をやっていきたいということも、ポイントとして伝えていました。
「おぉ、良いじゃないか。昔ながらの青臭いトマトを食べたいなぁ」
そうおっしゃってくださったので、この農業の意味、伝わったのかもしれないという期待もありました。で、メールを送ったのです。
「お疲れ様です、陰謀論者の竹内です・・・」という書き出しではありますが、私なりに、これからの食料問題に備える必要性を訴えました。
メールを送った直後にわざわざお電話をいただきました。
「いやぁ、今回のは陰謀論でも何でもなくて、いい線を捉えている」
あ・・・うん、多分ちょっとは伝わりました。けど、いい線を捉えてるとか、そういうことは、どうでもよかったりするのです。
伝えたかったのは、「備えましょうよ!」って話だったのですが、どうもそこは伝わっていない感じでした。
で、私ができることはココまでです。
もし、あのあと、私が言ったことをじっくり考えてくれて、食料の備蓄をするというのなら、お役に立てて嬉しいし、食料危機が起こっても大丈夫になってよかったということになります。
ただ仮に、そのまま何の食糧備蓄もせずに、食料危機を迎えるようなことになっても、私にできることは、もう何もありません。私の手元にそれなりの蓄えがあったとしても、それをお分けすることもできないと思います。
アリとキリギリスみたいなものです。
もちろん、アリに分けてあげるだけの余裕があれば、分けてあげていると思います。でも、残念ながら、そんな余裕はありません。
そう、余裕がないのです。今、私たちは戦争の中にあることを知っておかなければなりません。
今を楽している怠け者は、そのうち痛い目にあうというお話です。
みんながみんな、楽をしているというわけではないと思います。それぞれ、自分の世界観のなかで生きていて、それなりに苦労をしたり、努力をしたりしているというのは事実でしょう。
もしかしたら、食料危機なんて、全く起こらない可能性だってあるかもしれません(そうだったらいいですねー)。だから、私は「今を楽している怠け者」などと決めつけるつもりは、まったくないです。
しかし、こんな誰でも知っている寓話があるのに、多くの人がキリギリスになってしまうのをみると、「寓話なんてものは、人々が学ぶための戒めにはならんのだなぁ」というのを、つくづく感じるのでした。
そんなことを思いながら、アリは今日も働きます。
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