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倒れた稲を立て直す

こちらの記事でも書いた通り、私が管理している2つの田んぼのうち、1つで稲の倒伏がありました。

稲が倒れる理由にはいくつかあるようです。主なものとしては、化成肥料や肥料のやり過ぎなどが考えられるといいます。

しかし、私を含めて、富士河口湖農園で管理している田んぼでは、何か特別に肥料を入れているということはありません。もちろん、化成肥料も使っていません。そして実際、富士河口湖農園で管理している田んぼのうち、稲の倒伏が起こってしまっているのは、その私の田んぼだけなのです。

じゃ・・・なんで????

ということで、この日、農業リーダー・軍曹殿に田んぼの様子を見ていただきました。

「あー、これくらいだったら、全然問題ないよ」

ホッとしました

たしかに、倒伏が起こっている周囲の他の田んぼを見てみると、かなり大変そうです。もっと広範囲だし、もっと豪快にぶっ倒れています。それに比べると、まだマシな方であることは確かです。特別に肥料を入れていないというのが、功を奏しているのかもしれません。

そして、この田んぼで稲が倒れた原因について、軍曹殿のご意見を伺ってみました。軍曹殿曰く、田んぼの水が足らなかったのではないか?とのことでした。

分かる!!!すごく納得いきます。この田んぼ、いつも水が不足していました

2022年6月中旬の状況

水が足らないので、この田んぼには水草ではなく、常に普通の雑草が生い茂ってました。

雑草取りが大変だっただけではありません。水が入らず、土が固い状態が続いてしまったため、根がうまく張れなかったのではないか?というのが、軍曹殿が出された仮説です。

化成肥料などを使わない自然農の場合、できるだけ水を多く入れる「深水」の方がいいそうなので、そういうことを考えても、この田んぼの水の量は、問題があったということです。

水の量が、収穫間際に至っても、こんな問題を引き起こす可能性がある点、肝に銘じておく必要がありそうです。来年以降の課題です。

ただなんにせよ、もう倒れてしまったものは仕方ありません。軍曹殿には、修復の方法を教えていただきました。


まずは麻紐を適当な長さに切ります。

この写真は、手のひらと肘のところに麻紐をグルグルと巻き付け、ある程度、巻いたところで、一カ所をまとめてカッターで切るところです。

こうすることで、同じ長さ(手のひらから肘までを一周させた分の長さ)の麻紐を、いっぺんに作ることができます。

麻紐ができあがったら、田んぼのなかに分け入って、倒れている稲を起こしていきます。ただ起こすだけで、直ってくれるのであれば、それはそれで構いません。

ただ、やはりどうしても直らないというところについては、5~6束の稲をひとつにまとめて、麻紐で結んでいきます

こうすることで、倒れていた稲同士が支え合って、固定されるので、それ以上の倒伏が起こらないようになります。

見栄えはあまりよくないかもしれませんが、ひとまずこれで、稲穂が地面につくのは避けられそうです。稲刈りまでの間、何とかこれでしのいでいきます。

稲刈りは、3週間後を予定しています。それまで稲には、何とか頑張ってもらいたいところです。

ちなみに稲刈りが終わったら、そのまま「はざ掛け」という作業を行います。コレです。

稲刈りした後、コレをやるのです。ただ、実は私・・・はざ掛けをするためのパイプを持っていません

で、いろいろ調べてみたところ、この金属製のパイプと三脚のセット一反分買うと13万円くらいになるみたいでした。

こんな感じです。

横棒がパイプで、1本2メートルです。それを三段掛けする三脚につなげていきます。全部で2メートルのパイプが36本、三脚が16個という計算です。

それにしても・・・そんなにするのね!?

私は二反やってるので、単純にその倍必要です。しかも、そのパイプと三脚の保管場所をどうする?という問題もあります。畑が一段落して、田んぼは「稲刈りするだけー」なんてボーっとしてたら、収穫予定日直前、大問題が発生してました(苦笑)。

いや・・・でも、まだ間に合います

収穫まで、稲には頑張ってもらいますし、私の方も、それに負けないように全力で頑張ります


一方、畑の方は順調です。

ネットに絡み始めているキュウリとインゲン


ニョキニョキと生え始めたニンニク


西田ネギもだいぶ立派にになりました。

本当は、もう少しちゃんと土寄せをしてあげたかったのですが、私の時間と体力を十分に配分できなかったため、雑草を草マルチにして積み上げるのが精一杯でした。

でも、それでも本当に立派に育ちました。3月は、こんなんだったんです。

文字通り、赤ちゃんです。

それがこんなになってくれました

カンドー!!!

半年以上かけて作り上げたネギ・・・正直、売れないです。売るとしたら、一本5,000円とかそんな感じ?

誰も買わないでしょうけどね(汗)。


そんな感じで、なかなか商売にはなりそうにない畑ですが、この日もビックリすることばかりでした。収穫が終わったキャベツ、放っておいたら、こんなふうになっていました。

周りで5~6個、結球してるんですど・・・。これ、収穫できるのかな??少し様子を見てみて、食べられそうに育ったら、また記事のネタにでもしてみます。

こんな感じで商売にもならない畑、のんびりとやっていますが、まぁ食料危機なんかも起こらない平和が社会が続くのであれば、それはそれでいいんじゃないですかね。

そして、何かが起こったら起こったで、その時点でモードを切り替えればいいだけだし、どちらに転んでもいいように、しばらくはこんな感じで、ゆるりといったろうと思います。


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