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担当者だったら心労で参っちゃう
世の中、いろんなお仕事があります。「職業に貴賎なし」、すべてのお仕事には意味があると思います。
いろいろあるなかで、ワクチン接種を進めなければいけない人たちというのもいます。日本政府でいうと、この方が責任者なんでしょうかね。
ワクチン接種を推進していくことは、これから社会活動を再開していくことに対して、大前提として必要なものだと思っておりますので、一日も早く皆さま方の社会生活が、通常の経済活動になっていくために、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。
2021年12月23日より引用
通常の社会活動に戻すためには、ワクチン接種を進めなければいかん!ということで、そりゃ担当大臣としては必死なはずです。
現状、日本のワクチン接種率は頭打ちになっています。
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こんな状況では、まるでいけません。先ほどの堀内大臣のお話を真摯に受け止めて考えれば、通常の社会活動の再開など、とても望める状況にはありません。
あ、いやでも、ちょっと待ってください。
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新型コロナウイルスの国内の感染者数と死者数って、こんな感じなんですけど、これでもワクチン接種が必要な理由ってなんでしたっけ?
これを見る限り、「さざ波」すらもない状況にみえます。もう収束してません?
違います?違うのかな?違えば?違え!!!
そうですよね、違え!!!です。
ワクチン接種推進担当大臣なんですから、ワクチン接種が必要ないなんて言われたら失職してしまいます。
ワクチン接種推進担当というお仕事柄、これ自体を否定することができないとすると、ワクチン接種を進めるための理由をみつけることが、仕事になっていくのは必然です(違う気もするけど、それありきならしゃーない)。
何かないかなぁ・・・。
o(゚Д゚ = ゚Д゚)o キョロキョロ
よし、これだっ!
![](https://assets.st-note.com/img/1640671243124-yuxvBAmHOC.png?width=1200)
PCR検査を無料化して、ジャンジャカ検査をしてもらえば、陽性者を感染者としてカウントし、コロナ被害を「演出」できます。そうなれば、ワクチン接種を呼びかけやすいです。
でも、それだけでは心もとない・・・そしたら、これだっ!!
東京都は23日時点で、18の宿泊施設で計4040室を確保している。ここでデルタ株の感染者らも受け入れている。22日時点での都内のオミクロン株の濃厚接触者の総数は1490人で、都の担当者は「今後、感染が急拡大したら施設が足りなくなる恐れがある」と懸念する。
「オミクロン濃厚接触者、1日で3500人増…知事「施設足りない」「対応しきれぬ」」
2021年12月24日より引用
濃厚接触者、これならいけます。感染者数も死者数も増えていないけれども、濃厚接触者数だったら、まだまだ伸びしろがあります。
こんな風に「対応しきれない」という声が増えてくれば、通常の社会活動を取り戻すという大義名分のもと、ワクチン接種を進めやすくもなるでしょう。
ただし、濃厚接触者の数を増やすにしても、少し知恵を絞らないといけません。
濃厚接触者の定義は、国立感染症研究所の「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2021年1月8日版)」によると、以下の通りとされています。
「濃厚接触者」とは、「患者(確定例)」(「無症状病原体保有者」を含む。以下同じ。 の感染可能期間において当該患者が入院、宿泊療養又は自宅療養を開始するまでに接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。
・ 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
・ 適切な感染防護なしに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者
・ 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・ その他: 手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と15分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況 から患者の感染性を総合的に判断する)。
「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2021年1月8日版)」より引用
こうしてみてみると、濃厚接触者を増やすのも、なかなかにハードルが高いと考えられます。
今のように、どこもかしこもマスクをしているような社会の中で、マスクなし(感染予防策なし)のまま、1メートルの距離で15分以上も会話するなんてこと、ほとんど見かけません。
ただし、航空機内については、少し多めに記述されています。
航空機内の場合については、国際線においては患者(確定例)の前後2列以内の列に搭乗していた者、国内線おいては患者(確定例)の周囲2メートル内に搭乗していた者をそれぞれ原則とする。ただし、患者(確定例)が搭乗中に長時間マスクを着用していなかった場合や、発熱・咳嗽等の症状を呈していた場合、当該航空機内で多くの患者(確定例)が確認されている場合等は、これらを超えた範囲に搭乗していた者についても個々の状況から感染リスクを考慮し、必要に応じて濃厚接触者とする。
「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2021年1月8日版)」より引用
航空機内のルールは、元々ゴチャゴチャと書いてあるので、濃厚接触者の数を増やそうと思ったら、ここをいじれると思ったのかもしれません。
けど、ダメでした。
後藤茂之厚生労働相は27日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に感染した人と同じ飛行機に乗っていた全員を濃厚接触者としていた運用を28日の到着便から改める、と発表した。前後2列に座っていた人や家族ら同行者に範囲を縮小する。国内のこれまでの例から「オミクロン株であっても機内の同乗者が陽性となる割合は極めて低い」と判断したという。
2021年12月27日より引用
同じ航空機に搭乗していた人全員を濃厚接触者としようと画策してみたものの、結局、従来通りの扱いに戻したようです。
濃厚接触者を問題化させて、ワクチン接種を進ませよう作戦も試みられました。
文部科学省は27日、大学入試を巡り、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の濃厚接触者は無症状でも受験を認めないとする指針を3日間で撤回した。岸田内閣の新型コロナ対応では、国際便の新規予約停止要請の撤回に続く軌道修正となった。
「濃厚接触者の受験「認めず」3日間で撤回、官邸また調整不足…「配慮足りなった」」
2021年12月27日より引用
けれども、これも空振りです。
濃厚接触者をめぐる、このあたりの政府対応は、だいぶヒドイように思います。しかし、ワクチン接種を進めるお仕事をしている人たちからすると、あの手この手を使って、とにかく何とかしたいということなのでしょう。
今のところ、(マスコミも含めて)ワクチン接種推進担当のお立場は、無理筋を通そうとするくらい八方ふさがり状態にみえます。私が担当だったら、心労で参ってしまうかもしれません。同情はしませんけれども、いろいろと大変なのだろうということくらいは、お察しいたします。
何もないなか、ほじくり返そうとしたら、こんなのにしか出てきません。
それ・・・どうなん?
いずれにせよ、私は第三者です。第三者として、次はどんな手でくるのか、ご担当者様のお仕事ぶり、とくと拝見させていただきたいと思います。
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