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浦島太郎の「大亀」って何さ?

一旦、エンタメ的な話として、浦島太郎を考えてみたいと思います。

例えば、江戸時代にいた権兵衛さんが、何かの拍子に現代にタイムスリップして、電車に乗ってしまったとします。電車にだけ乗って、また江戸時代に戻ってきた権兵衛さんは、その体験をどのように語るでしょうか

権兵衛:おいら、すっげぇ乗り物に乗ったんだよ?

弥助:うん?なんだ?どういう乗り物だい?

権兵衛:それがな、目が光ってて、蛇よりもずっとでっかくて、長くて、それこそ龍みてぇに胴体のなっげぇー乗り物よ。

弥助:何言ってやがんだい。そんな乗り物あるわけねぇや

権兵衛:いや、本当なんだよ。その龍みてねぇな乗り物がすげぇんだよ。

弥助:へぇ、その龍がどうすげぇんだい。

権兵衛:もうそりゃエライ速さで、空を飛ぶくらいの勢いよ。あっという間に何里も離れたところに行っちまうのよ。

弥助:へぇ、そりゃすげぇや。たしかにすげぇ龍だ。
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弥助:権兵衛のやつがな、龍に乗ったらしいぞ?それで空を飛んだらしい。

甚兵衛:何?権兵衛のやつが龍に乗ったって?

てなわけで、権兵衛さんの龍に乗ってきたというお話は、日本昔ばなしのOPにも使われるようになったのでした(チャンチャン♪)。
※嘘です(笑)。

ただし「電車」という概念がない以上、それは「●●みたいなもの」にしかなりません。そして、それが伝聞を繰り返すうちに、「●●みたいなもの」は「●●」になってしまうことは十分に考えられます。


ここで、浦島太郎の話を考えてみたいのです。

浦島太郎の話は、イソップ物語のようにまるっきり作り話と考えていいかどうかは分かりません。浦島太郎というのは、中世以降の物語として出ているものであり、それ以前は浦島子の話として、文献に記録されているといいます。

例えば、この話は日本書紀には、このように記載されています。

丹波国餘社郡(現・京都府与謝郡)の住人である浦嶋子は舟に乗って釣りに出たが、捕らえたのは大亀だった。するとこの大亀はたちまち女人に化け、浦嶋子は女人亀に感じるところあってこれを妻としてしまう。そして二人は海中に入って蓬莱山(とこよのくに)へ赴き、遍歴して仙人たち(仙衆(ひじり))に会ってまわった
※ウィキペディア「浦島太郎」より引用

丹後国風土記逸文には、さらに詳しい記述があり、そこには「昴七星と畢星の星団」というのが登場するようです。これらはそれぞれ、プレアデス星団やヒアデス星団になります。

大亀?大亀といったら、やっぱりこれでしょうか?ガメラが空を飛んでいます。でもきっと、ガメラじゃないですよね?

大亀というより、「大亀のような乗り物」だったのかもしれません。見方によっては、もともと「大亀のような乗り物」と話していたものが、伝聞を繰り返している間に「のような乗り物」が外れて、「大亀」になったと考える方が自然とも言えると思うのです。

例えば仮に、空飛ぶ円盤的なものだったとしたら、その姿かたちは「大亀のような乗り物」と喩えられたことでしょう。

そして、それに乗って、亜高速で恒星間移動したら、かの有名な浦島効果も起こったと考えることもできます。

光速度に近い速度で運動している系の時間の進み方は、静止している観測者に比べて遅くなる現象。
※goo辞書「浦島効果」より引用

いやいやー、ちょっと夢が膨らむ話ですね。

ここらへんの話は、最近、少し取り上げられるようにもなってきています。

 米情報機関では、今後はUFOという言葉は使われない。新たな名称は「未確認空中現象(Unidentified Aerial Phenomenon、UAP)だ。名称変更は、米政府がこうした謎めいた目撃事例を真剣に受け止めていることを示唆している。
 議員しか閲覧できない機密事項にもふれている同報告書には、2017年に設立された国防総省のUAPタスクフォースによる調査結果が詳細に記されている。奇妙で見慣れない飛行物体の数々は、パイロットによって目撃され、レーダーや赤外線センサーによって記録されてきた
※日経ビジネス「米西海岸沖に現れたUFO「チクタク」 目撃者の証言と映像」2021年9月15日より引用

10年前だったら、私自身、エンタメ的な話としても、こんな話を取り上げることもなかったと思います。けれども、最近の世界情勢をみていると、陰謀論や都市伝説の類の話を、頭ごなしに否定することの方が、浅はかではないかと思えてなりません。いや、浅はかどころか、危険ではないかとすら思うのです。

古代の話には、いろいろと不思議めいたものがたくさんあります。いわゆる「オカルト」で片づけられるものも、非常に多いです。なので、とりあえず今は、エンタメ的な話として考えておいてもいいと思います。
※もちろん、ガッツリ真剣に考えるのもアリです。

ただいずれにせよ、古代と呼ばれる時代、本当のところ何があったのかについては、関心を持ち続ける必要はあるのではないかと思っています。

国際縄文学協会の役員には、かの「ロスチャイルド」の名前が見えたりもします。

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古代の世界は、「彼ら」にとっても一大関心事なのかもしれません。放置禁物です。

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