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ユーザビリティエンジニアリングが重要な業界

▪️なぜ今さらユーザビリティエンジニアリング?

私は、ユーザビリティエンジニアリングという言葉を積極的に使っています。流行ったのはけっこう前で、やや廃れつつある言葉ではあるのですが、ユーザビリティテストとUIデザインを往復するユーザビリティ改善の工程であることと、同じ「エンジニアリング」としてハードウェアの製品開発プロセスと共存できる感じを表現したいからです。

▪️まず医療機器業界

実際、医療機器の開発においては、ヒューマンエラーを起こさないためのユーザーインターフェイスづくりがHuman Factors Engineering / Usability Engineeringとして扱われ、欧米ではユーザビリティテストによって人間工学面の設計妥当性を確認したことを示す報告書を、規制当局への販売許可申請書類に含めなくてはなりません。このことは国際標準化されているので、日本でもいずれ対応が必要になるはずです。

▪️自動車・金融・行政

医療機器以外に、ユーザビリティエンジニアリングが特に重要な業界はどこか? 私は安全性と信頼性の担保がキーコンセプトだと考えています。運転の安心・安全が絶対の自動車産業、取引の安心感・信頼感が強く求められる金融業、信頼感とユニバーサルな分かりやすさが決定的に重要なデジタル行政、この3つに注目しています。

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