No.223, どんな人が魅力的に見えるのか？
はじめに
散歩していたら“ふと”人間って自分と似ているひとに魅力を感じるのか？
それとも違ったひとに魅力を感じるのか？と疑問がわいた。
調べてみたらこんな実験がありました。
実験
参加者（対象者）にはあらかじめ物事に対する考え方を回答してもらい、
その後、その他の参加者の回答を見てもらった（図１）。
参加者（対象者）は自分の回答とその他の参加者と回答がどれだけ似ているのか割合として報告してもらった。
実際は実験者が適当に作成した回答用紙。いわば作りものの回答です（図２）。
その後、「どの回答に魅力を感じるますか？」と求めたところ、
自分とよく似た回答（割合が高いと示した作り物）をした人に魅力を感じると答えた（図３）。
つまり、自分と似た態度や考え方の人に魅力を感じることが示された（図４）
※態度とは認知（肯定的・否定的など、どのように受け取るかのかなど）・感情（好き・嫌いや楽しいと思うことや、不安に思うこと）・行動（インドア派、アウトドア派など実際に自分がとる行動）からなる。
総括
態度以外にも性格なども似ていると魅力的に感じるらしい。
似ているということは、お互いに賛同や承認されることが多くなる。
それにより「自分の考えが正しい、認められている」といった欲求が満たされるからと言われている。
つまり、自分の考えや行動が妥当（正しい）であるといった合理性が得られるからだろう。
すこし飛躍すれば、趣味などの社会的ポジティブな態度同士であれば問題はない。
しかし、闇サイトなどは社会的ネガティブな態度が類似しているもの同士が集まることも考えられるだろう。
さいごに
人の意見や考え方に対して否定的な態度や意見ばかりをいう人は魅力的に思われることはないといえる。
多くの人はそれは当たり前でしょ！ってわかっていると思います。
しかし、当たり前と思っていることを調べたら、違っていたってことが結構あります💦
この実験は、あくまでもその人のことを全く知らないことを前提におこなった結果です。
つまり、見当た目（カッコいい、可愛い）やその人のスキル等（地位や名誉、お金や学歴）が合わさったら違う結果になる可能性もありますので、あしからず。
※最後まで読んでいただきありがとうございます(^^♪
引用文献
奥田秀宇 (1997) 人をひきつける心 対人魅力の社会心理学 サイエンス
中里 浩明・井上 徹・田中 国夫（1975）人格類似性と対人魅力 心理学研究46（2）109-117
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