飲食店に設置する防犯カメラの選び方と流れを解説します


飲食店に設置する防犯カメラの選び方と流れをまとめました。飲食店が防犯カメラを設置するメリットは犯罪抑止に限らず、顧客データの分析や安全性への配慮にもなります。複数設置する場合は、設置場所に合った防犯カメラを選ぶことが重要です。
飲食店に防犯カメラの設置を検討している人のなかには「どの防犯カメラが良いかわからない」と悩んでる人もいるでしょう。飲食店に設置する防犯カメラは、設置場所によって選び方が異なります。そこで、この記事では、飲食店に防犯カメラを設置するメリットや選び方、設置までの流れを紹介します。

飲食店が防犯カメラを設置するメリット
まずは飲食店が防犯カメラを設置するメリットを4つ紹介します。

犯罪抑止
飲食店に防犯カメラを設置するメリットとして、犯罪抑止が最初に思い浮かぶ人もいるでしょう。防犯カメラを飲食店の入口や裏口の見えるところに設置することで、路上喫煙・不法投棄・違法駐車など、不審者に威圧感を与え、犯罪を犯そうとしている人を抑止する効果があります。
さらに万が一、トラブルや犯罪に巻き込まれてしまった際にも、防犯カメラの映像が犯人特定に役立ちます。

トラブルの解決・防止に役立つ
飲食店のレジでは、お金の受け渡し間違いやクレジットカードの返却忘れなど、金銭トラブルが発生しやすいです。もし、お客様からクレジットカードの返却忘れを主張された場合、防犯カメラの映像がなければお客様の主張が正しいか否かの確認ができません。
そこで、防犯カメラをレジ付近に設置し映像を残すことで、トラブルのスムーズな解決につながります。やりとりの詳細を記録できるよう、音声収録対応の製品を必ず選ぶようにしてください。
また、防犯カメラがあることで、従業員による不正を防止する効果も期待できるでしょう。

顧客データの分析ができる
防犯カメラの映像をもとに、顧客データの分析もできます。たとえば、時間帯や曜日別のお客様の入店状況を分析すれば、従業員の適切な配置やキッチンオペレーションを組むことができるでしょう。効率的な店舗運営も、飲食店が防犯カメラを設置するメリットです。
※AI機能 搭載製品に限ります。
安全性が上がる
飲食店に防犯カメラを設置することで、商品に異物混入が発生してしまった場合などに映像を確認し、原因を判明させることができます。お客様に対しても「防犯カメラで作業工程を撮影している」という安全性への配慮をアピールできるでしょう。

飲食店に設置する防犯カメラの選び方


飲食店の防犯カメラは、設置する場所によって種類を変えると良いでしょう。ここでは、設置する場所に応じた防犯カメラの選び方をお伝えします。‍

店内は画角を優先したアイボール型 or バンダルプルーフドーム型


障害物が多く、照明が点いていない時間帯の監視が必要となる店内は、広角のアイボール型がおすすめです。同程度の画質のカメラと比較すると割高ですが、照度が低くても撮影できる機種を選べば、室内の広い範囲を1台でカバーすることができます。‍店内・厨房におすすめの防犯カメラは、Dahua社のカメラです。当社取りつかい製品の単焦点カメラのなかでは最高クラスの超広角を誇り、画素数は200〜800万画素。低照度対応で、少ない光でもフルカラーで撮影することができるため、室内の撮影にぴったりです。LANケーブルによる電源供給に対応しているため、配線が少なく済みます。また、筐体が小さくコンパクトで、天井付け・壁付けの両方に対応している点も大きなメリットです。‍

入口・バックヤードはバレット型


入口やバックヤードに設置する防犯カメラは雨やホコリに強く、監視していることがアピールできるボックス型がおすすめです。ただし、ボックス型の防犯カメラはカメラの向きが固定される点がデメリットです。死角ができやすくなるため、必要であれば複数設置しましょう。 入口・バックヤードにおすすめの防犯カメラメーカーは、Dahuaです。高い防塵・防滴機能を搭載した、バレット型の防犯カメラをラインナップしています。風雨への耐性が高いうえに夜間の撮影にも最適です。約210万画素あるため、鮮明な動画を記録できます。‍

レジ付近は音声が録音できるタイプ


レジ付近には映像だけでなく会話の音声も録音できる「音声録音機能」が付いた防犯カメラを設置すると、トラブルが起きた際の大きな手助けとなります。さらに、防犯カメラで撮影されていることに居心地の悪さを感じる人もいるため、ドーム型を選ぶことでお客様への配慮にもなるでしょう。ドーム型のほとんどはビルトインマイク(音声収録機能)が搭載されていないのですが、Dahua社の小型ドーム型にはしっかり録音できるビルトインマイクが搭載されているので、おすすめです。 レジ付近の防犯カメラは、有線カメラ一択です。こうした防犯カメラは集音マイクが内蔵されているため、設置するだけで一緒に周辺の音声も記録できます。高画素の機種やセンサーが搭載されている機種を選べば、かなり鮮明な映像を残すことが可能です。‍

店内・厨房は威圧感を与えにくいアイボール型


従業員が常に店内すべてに気を配ることは難しいため、店内や厨房にもドーム型防犯カメラを設置し、撮影しておくことをおすすめします。厨房や店内の映像は、お客様の入店状況や従業員の接客に問題がないかなど、マーケティングやスタッフマネジメントにも役立つでしょう。 最近では4Kカメラもたくさん販売されていますが、データ量が膨大になってしまうため、実際は200万画素タイプが一番人気です。 

防犯カメラを設置する場所


飲食店の防犯カメラの設置場所は下記の通りです。 
● レジ付近
● 入口
● バックヤード
● 厨房
● 店内

 防犯カメラは不審者の侵入を防ぐためだけでなく、お金などの受け渡し間違いの解決や、店内の様子を記録するためにも役立ちます。‍

飲食店に防犯カメラを設置する流れ


飲食店に防犯カメラを設置する際の、基本的な流れは下記の通りです。 

  1. 建設業許可「電気通信工事業」の許可を取得した設置業者に設置場所などの相談をする

  2. 見積もりをとる(なるべく複数の業者に見積もってもらう)

  3. 希望の条件に合う電気通信工事業に依頼し、設置してもらう


電気通信工事業の許可を取得した設置業者に依頼する
防犯カメラの設置は、インターネット関連の設備や通信設備を扱う「電気通信工事業」に依頼しましょう。理由は、防犯カメラの設置工事はカメラを設置する作業と映像データをモニタにつなげる配線作業となり、通信を伴う工事となるため「電気通信工事」に該当するからです。
「電気通信工事業」と似た設置業者に「電気工事業」がありますが、電気工事業の業務分野は建物への電気設備や配線の入れ替えです。そのため、インターネット関連の設備や通信設備に関して専門的な知識や技術のある、電気通信工事業に依頼することをおすすめします。

防犯設備協会に加盟している設置業者を選ぶ
防犯設備協会は、防犯設備などの信頼性向上や正しい理解と普及のため、事業活動を推進している協会です。加盟業者に対して防犯設備などの情報提供も行っているため、より防犯に対する知識を持つ、防犯設備協会に加盟している設置業者に依頼するほうが安心でしょう。
また、見積もりと現地調査の際は、専門のコンサルタントである「防犯整備士」や、実際に施工を行う際に必要となる「電気工事士」の資格を業者が持っているかどうか確認することをおすすめします。それぞれ資格の免許証を提示しない業者は避けたほうが無難です。


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