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美大卒とクライアントワーク

「美大卒は社会不適合者」
そんな会話をつい先日友達としました。
友達も私も同じ武蔵野美術大学卒で今年新卒1年目です。
新卒1年目で既に周りの友達が仕事が辛いと話していた。だとか〇〇くん仕事辞めたらしいよ。という話をしていた時でした。
話の中にはもちろん美大卒に限った話でない人間関係の悩みなどもありましたが、同じ美大卒として共感できる悩みもありました。

そこで、美大卒にとって社会の何が辛いのか?これまで美大でやってきたモノづくりと社会に出てやるモノづくりにどういうギャップがあったのか?主観ではありますが、僕が社会人になってからのこの1年間を振り返って「美大卒と社会」をゆめみでのクライアントワークでどうであったか書いていこうと思います。


美大生の悩み

1.『やりたいこと』が『やりたいように』やれない。

学生時代のモノづくりと同じように自分が良い!と思ったらそれをそのまま形に出来ないことを『やりたいこと』が『やりたいように』できていないと感じてストレスになっていました。
美大卒達は学生時代に学んだことを活かして『モノづくり』の仕事をしていて、実は『やりたいこと』は出来ていると僕は今では思っています。しかし学生時代と違って承認フローが過程にあり、完成に向かってただ進みたいのに『やりたいように』にやれていない状態があると「やりたいことがやれているのか...?」と思い込んで悩み始めるように、なってしまいました...。僕も同じく去年の夏頃になってしまいました。


2.資料作りが苦痛


ゆめみに入ったばかりの頃はクライアントワークで先方に向けた資料作りをしている時に、資料を作るために美大に行ったんじゃない!と思ってやはり「やりたいことがやれているのか...?」と勝手に思っていました。1.の承認フローの話と似ていますが自分のやりたいこと以外の作業に重きを感じると、やりたいことはやれているのに、やりたいことがやれていないように感じてしまうのです。


3.時間に縛られたくない


大学の制作は学校の授業で作品を先生に見てもらってフィードバックをもらい、授業以外の家の時間で制作をします。制作に当てられる時間は多く、学生時代周りを見渡してもかなり時間にルーズに夜通しで作業をしていた話をする人をよくみかけました。それが社会人になると決められた仕事の時間の中でやらなくてはいけないと思い込み「時間に縛られてる!」と感じて、「やりたいこと」がやれていないと感じてしまいます。
これまで制作のために当たり前に夜中まで作業をしてきたのに、残業に愚痴をこぼす友達をよく見かけるのも不思議ですよね。この問題もまた別の記事で考えてみたいです。

以上の問題をもちろん僕も経験しました。しかし、それを1つずつ自分の中で飲み込んで、代替案を講じて解決してきました。

1.『やりたいこと』が『やりたいように』やれない → 自主制作で解決


これはプライベートでも自己制作を行うことで僕は解消されました。学生時代の友達とコンペなどの自主制作に休日は励んでいます。コンペでは自分たちの自由に方向性を決めていけるので、「やりたいことをやりたいように」やれていてストレスなく楽しめています。一方で、休日に自主制作を始めたおかげで、仕事ではクライアントワークだからできることも見つけられ楽しいです。先方と一緒に意見を出したり、良い言い方ではないですが、どうやってクライアントを攻略していくか、先方の持つデータや先方の組織体制を考えたり…自主制作では考えることのないことを考えられるので、仕事も楽しくなりました。

2.資料の作り方を教えてくれない → 自主制作で解決


この問題も自主制作をすることで解決されました。「自分はサービスやプロダクトを作りたいのになんで資料を作らなくてはいけないんだ?」と思っていました。しかし、いざ自主制作でコンペをやっていても提出用の資料の制作はしなくてはいけません。いざコンペのための資料を作ろうとした時に、仕事の中で教わった資料作りの How to を利用して、資料作りをさらに深く学ぶ必要があるなと感じました。おかげで自分の「やりたいこと」のためにやっているのだと気づけましたし、自分が「やりたいこと」を資料作りのおかげでやれているんだと気づきました。

3.時間に縛られたくない → チェックリストで進捗管理で解決


時間の使い方については個人差があると思いますが、ぼくは気になるところがあるとじっくり納得のいくまで時間をかけ、作業全体の進捗がとまることがしばしばありました。そこで私はタスクを出来る限り細かくしたチェックリストを作成することでこの問題を解決しました。例えば「資料作り」の完成までにしなくてはいけない作業を、目次、各ページのタイトルを入れる、本文作成、レイアウト調整…etc とどんどん書き出していきます。それを1つずつ上から順に終わらしていくことで自分の作業が今どれだけ進んでいるのかがわかります。また、作業中にこれもやらなくてはと増えてしまった作業はチェックリストに追加して、気になっても今は作業をしないようにしています。そうすることで、これまでの制作とは違い進捗を意識しながら作業が進められる事に気づき、時間が足りない!と縛られているように感じることはなくなりました。

まとめ

美大生は一般大学の人たちに比べて社会不適合な人たちが多いと思います。それは人間関係も含めて自分のやりたいことに素直な人が多いからです。社会に出てから思ったように『モノづくり』が上手くいかない人たちは自分の「やりたいこと」とそのやり方を立ち止まって振り返ることが出来れば、気持ちが楽になると思います。そうやって今自分のしていることと向き合えれば、僕のような美大卒の人間にも社会に順応できるのではないでしょうか。

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株式会社ゆめみ。 2019年度新卒入社。UX/UIデザイナー。