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側腹(脇腹) 〜断章 体のはなし〜

整体では脇腹を側腹(そくふく)という。
腎臓の働きと関係が深い。
肋骨と腸骨の間に指三本入るのが正常。もちろんその人本人の指のサイズが基準。
四十代以上で三本入る人は少ない。積年の疲労があらわれるからだ。
もちろん側腹がよくあいているほうがスタイルがよく見える。

世間では「脇腹のぜい肉」がよく話題になります。側腹の幅が狭くなると肉は自然と外に余ってきます。ぜい肉を落とすことよりも側腹を広げる工夫が必要です。
きれいに広がった側腹の人は、胸郭・骨盤の働きもいいです。

側腹は体を捻じるときによく使われます。背が伸びるように捻じれば側腹は広がりますが、背骨の伸びが悪いと広がりにくくなってきます。

高いところの物を取ろうとすると、自然に背骨を伸ばそうとします。こうした動作のときに側腹は広がります。

胸郭が下がってくると、腕が上がりにくくなってきます。腕の挙上は本来胸郭の挙上がともないますが、大元にある胸郭がついてこないと、その分腕の挙上に制限がかかります。

背伸びをすると、立位においても足は下方向に伸びていきます。もちろん地面にめり込むことはないですが、そのような感覚になります。そうした動作のとき、側腹は広がります。

腰・股関節が硬くなってくると、骨盤が立ち上がらなくなってきて、背伸びが中途半端になってきます。子どもはよく背伸びをしますが、大人になるとやらなくなります。自然発生的な体の調整は、年とともに、あるいは疲労の蓄積に応じて減っていきます。自然と背伸びをしている大人は、いまだ本能が働いているよい状態といえます。

捻じる動作は腎臓の働きをよくします。とくに腕を挙上して片方ずつ捻じるとき、その動きは腎臓に大きな刺激をもたらします。

#断章体のはなし #側腹 #脇腹 #腎臓

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