磯谷整体

千葉県柏市と東京都中央区で整体をしております。 命の力を高める整体です。 整体操法と呼…

磯谷整体

千葉県柏市と東京都中央区で整体をしております。 命の力を高める整体です。 整体操法と呼ばれる技術です。 https://www.isoyaseitai.com https://twitter.com/isoyaseitai

マガジン

  • 【読書日記】文芸、芸術、ノンフィクション、などなど

    雑多に本を読みます。いろいろ思いついたこと、考えたことをまとめたマガジンです。

  • 哺乳類の進化論

    おもに運動構造から探る哺乳類の進化論です。整体の研究とともに哺乳類の研究をしているうちに独自見解が山のようになりました。ご興味ある方は、読んでみてください。

  • 子育て

  • 【整体で強くなる】風邪を引いて強くなる

    体を強くする一番の方法は風邪を活用することです。 整体の世界では、昔から風邪を積極的に活用してきました。

  • 断章〜体のはなし〜

最近の記事

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風邪は体を強くする。経過の仕方。

風邪は万病の元であるが、 風邪は万病を治す元でもある。 風邪は建設と破壊です。風邪を上手に経過させることは一つ強くなることです。症状のほとんどは元々悪いところに出ます。頭が悪ければ頭痛がして、胸が悪ければ咳が出て、お腹が悪ければ腹痛となります。それら症状を全うさせることで強くなるのです。 強くなりたい人のために風邪の経過の仕方を記します。 【発熱期】発熱中はなるべく通常どおりに動きます。じっとしていると熱が上がりきらなくなるため、身動きとれないほど怠い状態でなければ動いた

    • 『サキャ格言集』岩波書店 【読書日記】

      サキャは1182年チベットに生まれた高僧。 その格言集なので硬い書物と思われるだろうが、結構読みやすい。一項4句の定型文のリズムも気楽に読み進められる。少々引用させていただく。 目次はこんな感じ。〇〇の考察というタイトルが個人的には好感触。 Ⅰ章 賢者についての考察 Ⅱ章 貴人についての考察 Ⅲ章 愚者についての考察 Ⅳ章 賢愚混交についての考察 Ⅴ章 悪行についての考察 Ⅵ章 本性についての考察 Ⅶ章 不相応についての考察 Ⅷ章 行為についての考察 Ⅸ章 教法についての

      • 塩の絵本 【読書日記】

        塩はかつて人間の生活の中で大きな存在だった。世界中で大きな存在だった。その存在感を思い出したい。 世界を変えた塩の物語マーク・カーランスキー『世界を変えた塩の物語』BL出版出版 2008 もう名著過ぎて誰も彼もに教えたい絵本。 絵本といっても大人が読んでも満足できる内容。漢字とフリガナは小学校高学年向けくらいか。 基本的に世界中の塩の民族史といえる。 最初の方に紀元前250年中国四川省が出てくる。 地下の塩水を組み上げ、煮詰め、塩を精製していた。塩水を組み上げる時、同

        • 『海のうた』左右社 海の短歌アンソロジー【読書日記】

          地元の図書館の新しい本コーナーに変わった装丁の本があったので手にとってみた。海の短歌アンソロジーだった。 電話ボックスに文芸の匂いを感ずるのはどの世代までだろう。大切なことを伝えるための場所であった気がする。1970年生まれの私にとっては若い時代の大切なことを伝えた場所であったが、もう少し古い世代の人には人生の後半にある大切なことを伝えた場所であったと勝手に思っている。 波打ち際の電話ボックスは、これまで誰が何を伝えた場所であったのだろう。 誰が「私」を海にしてくれるの

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        風邪は体を強くする。経過の仕方。

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          14本
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          4本
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          7本

        記事

          塩はそんなに悪いのか

          「減塩」と書いてあると健康の象徴のようになっておりますが、どうなのでしょう?ほんとに健康的なんでしょうか? 減塩原理主義ひどいのは味噌とか醤油にも「減塩」と書かれていることです。調味料というのは味の調整をするのですから最初から塩分を減らすのは全く意味が分かりません。世が世なら「ケチってる」と思われるだけですが、世が世なので「健康的だ」と思うのでしょう。 もっとひどいのは梅干しや漬物まで減塩が進んでいることです。保存食というのは塩が沢山入っているから腐りにくいのであって、減

          塩はそんなに悪いのか

          湿気がひどいときの過ごし方

          暑い日が続いた後に、気温が少し下がって湿度が上がると、体が楽になる人と重くなる人といます。 体が楽になる人は湿度が高くても体温調整が出来ている人です。 体が重くなる人は体温調整がうまく行かない人です。 体が重くなる人は足湯(そくとう)をお試し下さい。 内くるぶしの尖ったところまでの部分浴です。 大体46度くらい。測らなくてもいいのですが、やけどしない程度に熱い温度です。 時間は6分くらい。足が赤くなったら成功です。 赤くならない場合はもう一度。片方だけ赤くなっていないなら、

          湿気がひどいときの過ごし方

          21.終了

          やはりマニアック過ぎたようなので、シリーズ終了します。 読みたい人がそれなりにいたら再開します。

          20.哺乳類の棘突起の観察 その3

          つづきです。 今回も骨格標本の観察ポイントとして、棘突起を取り上げます。最初にヒトから。 ヒト出典元:Vertebral column | Anatomy & Function | Britannica 頸椎と胸椎は下方向を向きますが、腰椎はどちらともいえません。 棘間はネコ科ほど広くは空いてませんが、有蹄類ほど近接もしていません。ということは、ネコ科ほどは背骨の丸まる反らす運動が出来ないが、有蹄類よりは出来るだろう、ということが読み取れます。 頸椎棘突起はみんな下向き

          20.哺乳類の棘突起の観察 その3

          19.哺乳類の棘突起の観察 その2

          つづきです。 今回も骨格標本の観察ポイントとして、棘突起を取り上げます。 トラ出典元:The South China Tiger Is Functionally Extinct. Stuart Bray Has 19 of Them チーターよりも棘突起に幅(頭尾ラインにおいて)があります。つまり背骨の丸める反らす運動がチーターほどではないということになります。丸める反らすを激しく行うと棘突起同士がぶつかってしまいますので。 それでも胸椎と腰椎で棘突起の方向ははっきり

          19.哺乳類の棘突起の観察 その2

          18.哺乳類の棘突起の観察 その1

          骨格標本の観察ポイントとして、棘突起を取り上げます。 チーター 出典元:Skeletons! – Museum of Zoology Blog チーターの運動性は哺乳類の中でも特化度合いが高いので、その骨格も分かりやすいものとなっております。 胸椎の棘突起が後方へ倒れ、腰椎の棘突起が前方に倒れております。これは胸椎と腰椎で反対方向に動くことを意味しております。(厳密にいうと、境目は下部胸椎) チーターは猛烈な瞬発力で地面を蹴り、その背骨は激しく「丸まる反らす」を繰り返

          18.哺乳類の棘突起の観察 その1

          17.哺乳類の呼吸 背骨の運動から読み解く

          哺乳類は横隔膜を使って呼吸を行います。胸と腹を区分けする横隔膜という筋肉が上下することによって空気の出し入れをしております。 肺そのものは陰圧状態ですが、横隔膜が下降すると強制的に膨らむので空気が入り込んでくれます。そして横隔膜が上昇すると肺がしぼみ、空気が出ていきます。 横隔膜の動きに加え、肋骨の上下、前後径と左右径の拡大も呼吸運動に関わります。 背骨はどうでしょう?呼吸における背骨の運動は、あまり語られることがありません。といいますか、解剖生理学では取り上げておりませ

          17.哺乳類の呼吸 背骨の運動から読み解く

          16.エイの泳ぎ方 ヒレの運動構造

          ヒレの動きにご注目ください。この動きは背骨と同じ運動構造です。 仮りに90度横倒ししたなら、ヒレの波は背骨の波と何ら変わらない印象となるでしょう。 背骨の場合は右と左が逆位相ですが、エイのヒレは背側と腹側が逆位相です。 背骨の運動構造をそのままヒレに転用したのが理解できると思います。 ヒレはあとから出来た器官なので、新しい運動構造を採用することも難しくはなかったと思いますが、背骨で培った運動構造、およびそれに付随する認識を転用しているところが興味深いところです。 運動の

          16.エイの泳ぎ方 ヒレの運動構造

          15.脊椎動物の原型から

          最初に「脊索」という脊椎の原型がありました。脊索はわれわれの背骨のように分かれてはおらず、一本の棒として中心の軸をなしておりました。本川達雄の表現を借りれば、「中にゲルが詰まってぱんぱんに膨れた細長い風船」「ぱんぱんに膨れているから結構硬い。引き伸ばしたり押しつぶしたりするのは困難だが、曲げようとすれば抵抗しながらも曲がり、力をゆるめるとプルンと元に跳ね返る」(『ウマは走るヒトはコケる』中公新書2024)、ということです。 現生動物のナメクジウオは今でも背骨ではなく、脊索を

          15.脊椎動物の原型から

          読書日記 下川正晴『忘却の引揚げ史 泉靖一と二日市保養所』

          半分は個人的な覚え書きです。 下川正晴『忘却の引揚げ史 泉靖一と二日市保養所』弦書房 2017 ジェイソン・モーガンが著書で触れていたので読んでみました。「日本人の引揚げ史を正しく知るためには重要な本だ」といったニュアンスでした。 第二次世界大戦後、大陸からの日本人引揚げが始まりました。よく知られている書物としては、藤原ていの『流れる星は生きている』ですが、この本は1949年発行ということもあってか、悲惨な出来事について強く触れられてはおりません。どちらかといえば、苦労

          読書日記 下川正晴『忘却の引揚げ史 泉靖一と二日市保養所』

          14.ウシの基本的な運動構造 内側優位

          重荷を引く大会のようですね。ちょっと調べたところ、アメリカのロードアイランド州バーリントンというところで催されているようです。フォークリフトでちょっとずつコンクリートブロックを増やしていくので、徐々にウシの踏ん張りが変わっていくのが面白いところです。 ウシは内側優位 腸骨筋と肩甲下筋この動画だけで理解するのは難しいとは思うのですが、ウシが四肢の内側で踏ん張っているのが見て取れるでしょうか?重くなるほどに、後肢が斜めになり、その内側に荷重が掛かっております。 筋肉でいうと、

          14.ウシの基本的な運動構造 内側優位

          13.ウマの基本的な運動構造 外側優位

          四肢には外側の力と内側の力があります。ウマの場合、外側に体を預けるのが特徴です。外側の力感は、見ていて非常に力強さを感じるものです。分かりやすい特徴としては、後肢では臀筋、前肢では三角筋に体を預けるところです。 0:13〜 ウマの剛力がよく分かります。頭を振り下ろし、前肢に荷重を掛けております。その前肢では、三角筋が壁の如く力を受けております。三角筋は外側系の筋肉です。 3:24〜 外側系ではないのですが、項靭帯活用が分かりやすいのでピックアップしました。頭を振り下ろし、

          13.ウマの基本的な運動構造 外側優位