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ISO取得による合理的な経営判断の決定


みなさんこんにちは!わらがい紗羅@ISOプロです。

在宅ワークで実家に帰ってきてから10か月ほど経ちますが、そんなわたしの家での主な役割は、ご飯の準備をすることです。
家族に「この間作った〇〇美味しかったからまた作ってよ。」と言われることがあるのですが、さじスプーンや計量カップは使わず、なんとなくで調味料を入れて、その時の気分で調味料を選んで味付けをしているので何をどのくらいの量いれたのか分からない。といった具合です。

このくらい調味料を入れたらこんな味になるだろう。このくらい焼く・煮ればいい加減になるだろう。と今まで料理してきた「経験と勘」があるのでなんとなくやっていけているのかもしれません。

もしこれが企業ならどうでしょうか。「経験と勘」による経営判断は通用しないと思います。しかし、まだ経験と勘だけで経営判断を下している企業があるのも事実です。
ここで、ISOマネジメントシステムを取得することが組織の合理的な判断を下すためのツールの一つとして考えることができます。

今回は、合理的な経営判断を行うということにフォーカスを当ててISO取得についてお話していきたいと思います。


ISOにおけるPDCAの重要性

ISOマネジメントシステム規格に共通するものとして、「信頼できるデータを収集し、そのデータをもとにレビューを行う」というものがあります。そして、ISOマネジメントシステム規格最大の特徴はPDCAサイクルによる継続的改善です。

これは日本企業の多くが長年囚われ続けてきた「経験と勘による経営」からの脱却を意味します。どういうことかというと、マネジメントシステムを構築することで信頼できるデータを集め、そのデータをもとにレビューを行い、新たに計画していくことで、合理的な経営判断ができるようになってくるからです。

もちろん、経験と勘による経営が100%悪いというわけではありませんが、データをもとに合理的な判断を下すことは競争が激しい市場において有利に働く可能性が高いのです。

料理に置き換えて考えてみた

PDCAを理解するために、料理に置き換えて考えてみます。簡単に「半熟の煮卵をつくる」という目的でPDCAサイクルを回してみましょう。

半熟煮卵を作れるようにレシピを作成します。(Plan)作成したレシピをもとに実際に調理を行います、(Do)調理した煮卵を食べてみます。(Check)もっとおいしくする方法がないか、何が原因で半熟にならなかったかを考えてみます。

これがPDCAですが、これで終わりではありません。PDCAサイクルと言われるくらいですから、これをひたすら繰り返していくのです。

前回の結果を新たにレシピに反映してみます。(Plan)新たなレシピに沿って調理を行います。(Do)出来上がった料理を食べてみます。(Check)前回より良くなっていたのか、そうでない場合、何が原因だったのかを考えてみます。(Act)

そしてさらに分析した結果をレシピに反映していく…。このように繰り返すことでレシピを改良・改善していき、最終的に自分が目指す最高の半熟煮卵が出来るのです。

これが、PDCAサイクルを回すということなのです。

実際に、半熟煮卵を作ってみて思ったのは、記録に残すことの大切さとその記録したデータに基づいて前回より良かったのか悪かったのか判断を下せるようになったことです。

人間の記憶という曖昧な媒体に頼るのではなく、文書・データという媒体に記録するほうが合理的に判断できることが分かりました。

ISOにおける文書化の重要性

ISOのマネジメントシステム規格では、様々なモノゴトを文書化することが求められます。文書化することで、組織は文書を情報資産として管理する必要がでてきたり、文書作成の工数を要したりするため、ISOの認証取得のなかでも最も煩わしいものの一つであるのですが、文書化をすることには、マネジメントシステムの有効性を保つための理由があるのです。

ISOのマネジメントシステムにおける文書化の要求は、必ずしも規格適合性の審査を円滑にする目的で構築されるものではありません。
文書化が必要な理由の多くは「マネジメントシステムを効率的に運用し、有効な状態を保つために必要不可欠であるから」です。

ISOのマネジメントシステムは、経験と勘による経営からの脱却の手段でもあります。確かな手法で収集されたデータを活用して、合理的に経営判断を下すためにも、文書化は非常に重要な役割を果たすのです。

最後に

今回は、ISOにおける合理的な経営判断と文書化の重要性にお話ししていきましたが、いかがだったでしょうか。

実際にわたしも料理でPDCAを回してみて、経験と勘による曖昧な調理方法よりもいつも安定した味付けのほうが、そこから改良したり改善することができるので、取り入れてみてよかったなと感じています。

企業においてもルールが曖昧な会社よりも、きちんとしたルールがある会社のほうが誰がやっても同じクオリティに仕上げることができるので、統一化の大切さが分かりました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今後ともISOプロ、わらがい紗羅@ISOプロをよろしくお願いいたします。


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