見出し画像

環境リスクの低減を目指す国際規格ISO14001とサスティナブルファッション


コロナ渦で外出自粛をしているため、ファッションに目を向ける機会が減ったような気がします。

その中で今年のa/wでは、エコレザーや再生ウールなど環境に配慮したアイテムを使用している「サスティナブルファッション」という言葉が話題になっており、わたしも注目しているキーワードです。

ファッションの専門学校に行って勉強していたことがあるのですが、ファッション業界は2番目に環境汚染への影響が強いと言われているそうです。

衣食住の“衣”という身近な分野の動きからも分かるように、現代では、社会全体で環境問題への関心が高まっています。

今回は、ISO14001と私の好きなファッション業界の環境問題にもフォーカスをあてながらお話していきたいと思います。

サスティナブルの根源“SDGs”とは

SDGs(Sustainable Development Goals「持続可能な開発目標」)とは、社会や地球環境に関する課題を世界全体で解決するために国連が掲げた17の具体的目標のことで、2015年9月の国連サミットで、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成すべき目標として採択されました。

ファッションに関しては、17の具体目標の中の12番「つくる責任、つかう責任」にあてはまる事柄が多く、地球の自然環境に役立つ事業や自然環境に配慮した行動を継続的に行うことがSDGsの貢献に繋がっていきます。

いま注目されているサステナブルファッションって?

SDGsが掲げられたことで、ファッション業界でも環境に配慮した取り組みが目立つようになってきました。ここで注目されているキーワードが「サスティナブルファッション」です。

サスティナブル(Sustainable)とは、日本語訳で「維持できる、持続可能な」という意味ですが、ファッション業界では、「天然素材に頼らないものづくりや、リサイクルをして廃棄物から新しい洋服を作る」などの取り組みを指します。

サスティナブルファッションの条件とは

アニマルフリー―皮革や動物性素材を使わずに作られた製品
オーガニックコットンー農薬、化学薬剤などを使わずに栽培した天然繊維
リサイクルー着なくなった服やアクセサリーなどを再利用
ヴィンテージー1920年~1975年の間に作られた洋服・古着
リユースー不要になった衣料品を他人に譲ったり販売する


以上はほんの一部ですが、このような取り組みがサスティナブルと言われさまざまな手法でファッションの持続可能性を高めることができるということがわかりますよね。

廃棄物などで作られた服というと少し抵抗がありますが、このサスティナブルファッションでは、質が良く長く愛用できる服が生産されています。
わたしも実際手に取って、試着したことがあるのですが、生地がしっかりしていて着心地がいいものばかりでリサイクルされているもので作られているものとは微塵も感じませんでした。

また、ヴィンテージやリユースにあたる部分はわたしたちにもできることだと思うので、生産者だけでなく、消費者も衣食住をする中で少しでも環境に配慮した取り組みを行うことが大切なんではないかと感じました。

サスティナブルファッションから考えるISO14001

環境リスクの低減を目指すISO14001をご存知でしょうか?有名ファッションブランドなどが環境取組の一環としてISO14001を取得することが珍しくなく、原材料の調達やパッケージングなどで環境を意識した取り組みを行っています。

ISO14001は、環境マネジメントシステムに関する規格で『環境に影響するリスク低減を実現する仕組み構築のためのガイドライン』です。

環境マネジメントシステム(EMS)とは、企業が活動することで、“環境”に対して与える影響を認識し、改善するためのシステムなのです。また、ここでいう“環境”とは、自然環境だけでなく組織環境など企業を取り巻くあらゆる環境のことを指しています。

ISO14001とSDGsの活動はすごく似ているところがあります。しかし、この二つには大きな違いがあります。SDGsは特に審査等を受ける必要はないため“SDGs推進企業”として自由に世間にアピールができます。一方で、ISO14001は然るべき機関の審査を受け、認証してもらうことで、“ISO規格認証企業”として名乗ることができるのです。

サスティナブルファッションはSDGsの一つの活動としてファッション業界が取り組んでいますが、さらにISO14001の国際的な認証を受けたらより正確に環境リスクの低減が目指せるんではないのかなと感じました。

どの業界、企業にも“環境影響”はつきものです。ファッション業界だけではなくあらゆる職種がISO14001についてもっと注目し、世界全体で環境保全に貢献できる世の中になったらすごくいいですよね。

最後に

今回は、環境影響とファッションについてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか。

わたしが学んだISO14001だけのお話だけをする予定でしたが、ちょうどいま「サスティナブルファッション」が注目されているので織り交ぜてかいてみることにしました。
わたし自身、今回の記事を書かせていただいて、“環境問題”について考えさせられるものがあり、すごくいい知識になりました。

生活の中で、環境に配慮できるようなことがあれば徐々に進んでやっていければなと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございます。今後ともISOプロ、わらがい紗羅@ISOプロをよろしくお願いいたします!


☟☟ぜひTwitterのフォローもよろしくお願いいたします!☟☟

ISOプロ  @isopro_haccp
わらがい紗羅@ISOプロ  @iso_waragaisara


☟☟ISOプロのサイトはこちら☟☟


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?