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経験と勘による経営から抜け出すには

経験と勘というと職人さんが感覚で製品を作るようなすごいイメージがありますが、私生活の中でも、経験と勘を頼りに動くことがあると思います。

身近なものでいうと、料理や食事でしょうか。
調味料は測らなくてもこのくらい入れれば、いつもの味になるかな。とか、消費期限が少しくらい過ぎていても、なんとなく大丈夫そうだなと思う自分のボーダーラインがあってそこを過ぎていなければ食べる。などありますよね。当てにならないこともありますが…。

日本の製造業でも7割の企業が経験と勘を頼りに製品開発をしていることが、株式会社TOPWELLの調査で分かりました。

今回は、私の学生時代の経験をもとになぜ経験と勘による経営が多いのか。経験と勘による経営を抜け出すにはどうしたらいいのかについてお話していきたいと思います。

学生時代に感じた「経験と勘」

私の通っていた高校は進学校だったので、大学進学に特化していました。しかし、わたしは就職を目指していたので、大学受験ではなく就活をすることに。
通っていた高校は、大学に関しての情報は学校中にぎっしりありました。本やPC、卒業生による講演会などさまざまなところから情報を収集ができます。ですが、就職に関する経験が高校にはないため情報はほとんどゼロ。先生たちに聞いても情報があやふやでアドバイスも貰えませんでした。
自分の高校または成績レベルでは、どのくらいの企業に就職できるのかが全く予測できません。
就職に特化している高校に通っている人から話を聞けば、あの高校のレベルならこの会社はおおむね採用してくれるなんていう基準もありましたが、自分の高校は過去データが存在しないため、よく分からない状態でした。
地元の企業もよく分かりませんでしたが、東京の企業も就職試験を受けるといったときに、どのくらいの基準を企業が求めているのか全く予測ができないため、自分がどのくらいの位置にいるのかも知る余地がありませんでした。

冒頭でお話したように、製造業でも経験と勘に頼る企業が7割あり、製品開発のボーダーラインが明確でなく、あやふやなままです。データがないため、需要予測の精度が低く、過半数は頭を抱えているそうです。柔軟な仕組みづくりが今後求められていきそうですね。

情報が大事

経験と勘に頼る理由として、他の世界の情報が不足しているということが挙げられます。

従来までの経営資源の考え方では、ヒト・モノ・カネの順序で重要性が決定されると信じられてきました。しかし、現代はIT化によって、グローバルな視点でみる経営資源は、情報・ヒト・モノ・カネという考え方がスタンダードになりつつあります。

学生時代の経験でいえば、進学校には就職に対する情報が不足していたことから、自分で就職情報などをかき集める必要があり、ものすごい労力と時間を使ったのを覚えています。情報を集めることはできますが、過去に基づくしっかりしたデータではないため、結局不安のまま就活しました。

企業の需要予測の精度が低いのも、自社の過去のデータがないもしくは外部の情報が薄いためでしょう。

この経験から臨機応変にできる仕組みづくりを行うべきだと感じました。

ISOを使えば課題解決

学生時代に経験した「経験と勘」に対する依存は、今勉強しているISOマネジメントシステム規格を使えば解決するのではないかとと考えました。

ISOマネジメントシステム規格は、要求事項で定められている文書化は非常に大きな役割を持ちます。確かな手法でデータ化することで、合理的に経営判断を下すことができます。

わたしが通っていた学校に就職に関する過去データが存在していれば、自分の成績もしくは高校のレベルでどの企業が受けられるのかが分かれば、より選択肢が広がったかもしれません。
企業でいえば、データ化することで、経験と勘から抜け出し、集めたデータから需要予測をすることができるようになります。
また、文書化することで、経営資源に”情報”が加わるため、よりグローバルな視点でモノゴトをみることができます。

ISOを使うことで、経験と勘というあやふやなものではなく、データ化されたものから判断していくことができるため、業務の効率化を行うことができます。「経験と勘」に悩んでいる企業がぜひ導入すべきツールの一つだと言えるでしょう。

まとめ

経験と勘による経営になってしまう、またはなかなか抜け出せないのはなぜだろうと思っていましたが、情報不足によるものだということが見えてきました。

日本は海外にくらべてIT格差が大きいです。最新機器の取り扱いに抵抗があったり、デジタル活用するよりもアナログ的な手法のほうが長年やってきて慣れているため、わざわざ気難しいほうに変えなくてもいいという考えもあるのかもしれません。
しかし、グローバルな目線でみたらやはりデータ化して合理的に仕事をしていかなければ、現場の経験のようなマネジメントでは歯が立たないのです。
今後を見据えて、ISO規格の取得を考えてみるのもいいかもしれません。

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