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日本でも簡単にパイナップルを育てられます!

たくさんの方がやっておられるであろう、パイナップル栽培の記録を残しておきます。結果としては3年目の夏に、トップの写真のようにこぶし大のパシナップルを収穫することができました。栽培地は東京近郊ですが、冬場は室内に入れますので、国内であれば沖縄などを除いてどこでも条件はあまり変わらないように思います。1年のうち半分くらいは室内に入れて観葉植物として楽しめます。沖縄では地植えでも可能だと思います。

以下の写真はサイズが小さく申し訳ないです。オリジナルのものが見当たらないのです。


まず普通に売っているパイナップルを買ってきます。デルモンテがいいという話もありますが定かではありません。これはデルモンテのものです。またできるだけ葉が大きくて枯れていないものを選んでください。最近良く見かける台湾パイナップルは日本での栽培に関しての情報も少ないのでわかりません。

最初に、パイナップルの葉の部分を片手で握って、反対の手で実を捻るというか、捻って分離します。包丁などは使いません。2人でやれば簡単です。右回り左回りを数回繰り返すだけで簡単に切り離せます。

切り離した葉の一番根元部分を水でよく洗います。そして一番根元側の葉を2枚分ほど剥ぎ取ります。1箇所ではなく360度分ぐるっとですので、剥ぎ取る枚数は6から8枚分くらいでしょうか。

次にちょうどよいサイズのコップか何かを用意します。できれば透明のものが発根状態を確認しやすいのでいいです。下の写真のように葉をコップに乗せて、落下することなく固定される直径のものが必要です。深さは5センチ以上あると言いです。

葉をコップに乗せて、下部が軽く水に浸かるくらいまで水を入れます。水を入れすぎると下部から腐ってしまうので、1センチほど浸かるくらいの水の量です。そして室内の明るい場所に置きます。季節はたぶん4月くらいがいいのではないかと思います。10日程度で根が出てきます。

ここで大切なのは水換えを必ず毎日行うことです。葉の下部には糖分などが多く残っているので、水の腐敗が早く進むからです。1日1回でいいので、必ず水を全部入れ替えます。継ぎ足しではなくて交換です。

葉がうまく乗るサイズのグラスを用意します
10日くらいでこれくらい音が出てきます。

これまでに8株くらいやっていますが発根率は9割以上です。2、3週間くらいで根が5センチほどに伸びてくると思います。ここまで伸びたら鉢に植え込みます。土は赤玉土がいいです。培養土や観葉植物の土のようなものではなく、通気性と水はけが良い赤玉です。栄養分は必要であれば液肥でまかないます。

根がしっかりと伸びてきました
赤玉に植え込んだ様子

4月に水差しをしたとすれば、6月までには植え込みができると思います。最低気温が15度以上になっていれば、日当たりのいい場所に移します。個も記事は8月1日に公開していますが、冬の時期に水差しを開始しなければ、いまからでも間に合うと思います。

イメージ通りだと思いますが、パイナップルは乾燥に強く、強い日差しが必要です。できるだけ日が当たる場所においてください。水やりは真夏の30度以上の日でも2、3日に一度、鉢底から水が出るまでたっぷり与えます。メリハリがとても大事で、南国のスコールをイメージしてください。水やりは土にかけるのではなく、全体にシャワーのようにかけます。葉水も大事なのと、葉の形状でわかりますが、葉に落ちた水はちゃんと中央部分に流れ落ちていくからです。水が少ないときのためのパイナップルの知恵なんでしょう。とにかく毎日ちまちま水やりすると根腐れします。

秋になって最低気温が15度以下になる頃に室内に入れます。ここからは休眠状態になるので、水やりは徐々に減らしていき、冬場は月に1度位で十分です。この間は成長はしませんが、観葉植物として楽しみます。観葉植物としてもなかなかいい姿だと思います。室内ではできるだけ暖かい場所においてください。床面は案外寒いので、できるだけ高い場所がいいです。

寒冷地で室内気温が5度以下になると死んでしまうようなので、暖房などで工夫してください。

こうしたルーティンを毎年繰り返して行きます。途中葉が伸びすぎと思うで、その場合は先端の尖ったところを必要なだけをカットして構いません。場所も取るし、先端は尖っているので危険です。

このように上部に実が付きます
かわいいパイナップルがとれました
カットします
間違いなくパイナップル!

3年目、または4年目夏前に、花が咲いて小さなパイナップルを付けます。親亀の上に子亀みたいに、小さなパイナップルが上にもう1個伸びてきます。それにはまた最初と同じようにちゃんと小さな葉がついています。

日本ではハワイなどの南国のような日差しと気温が年間を通しては継続できないので、実るパイナップルはどうしても小さくなってしまうようです。でも立派なパイナップルで、味もとても甘くて、酸味が刺激的ですごく美味しかったです。

結果が出るまで3年かかりますが、観葉植物的な楽しみ方もできるので夏場の日差しが確保できるのであればベランダ栽培でも問題なく育てられると思います。かなりほったらかしに近い栽培方法なのでおすすめです。

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