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横浜中華街で本気の湖南料理「湘厨」

横浜中華街は美味しいです。

美味しいですけど、食べ放題の店は論外として、やはりほとんどのお店が日本仕様になっています。それは味付けとメニューです。

どこに行ってもエビチリとか麻婆豆腐とか、フカヒレとかを置いています。別に食べたいものを食べればいいのですが、カリフォルニアロールだけ食べてる外国人が「ヤミー、スシ!」とか言ってるのを耳にすると、ふーんって思いますよね。

このところそんな横浜中華街のガチ中華を攻めています。さて今回の中華街探訪はですね、湖南料理の「湘厨(シャンチュー)」さんです。

私も中国料理について知識があるわけではありませんが、湖南料理は四川に近い辛い料理が多いということくらいは知っています。

最初はじゃがいもの酸味辛味炒めです。これの冷菜は東北人家が美味しいですがこちらはアツアツ。まだ芯が残っているじゃがいもの細切りは味と食感を楽しみます。

3、4人分というところ
こちらがメニューの写真です

続いて干し豆腐のベーコン炒めです。この豆腐が香ばしくて美味しいのです。そしてベーコンとなっているのはラーロウと言うそうで、豚バラの干し肉です。固くて噛みごたえがあります。こういうの大好物なんですよ。そこに米ぬかで燻製したという香ばしい豆腐を絡めて炒めてあります。そんなに辛くはなくて、紹興酒にめちゃくちゃ合います。

これも3、4人分というところ。

ひとり飯であれば、これに白ご飯というのも通な食べ方だと思いました。

実際湘厨にはひっきりなしに中国人のお一人様が、そんな頼み方だけしてアルコールは飲まず、サクッと食べてサクッと帰っていきます。みんな20代くらいの若者です。

基本お客さんはみなさん中華系の人たちで日本人は少ないです。店内の会話はもちろん中国語しか聴こえてきません。

こちらがやはりメニューです

続きましてこちらが現在マイブームとなっている酸菜魚です。
こちらの酸菜魚はおいしいのですが、酸味、辛さ、痺れのどれをとってもマイルドすぎてワタシ的には残念な結果に。言っておきますが凄く美味しいですよ。これを試していただいてもっと刺激がほしいと感じたら、ぜひこちらの記事で紹介しているお店に行ってみてください。

酸味は少なく山椒の痺れはほぼありませんが、代わりにとてもクリーミーな味わいです
酸菜魚と言うよりは白身魚のスープと思えば最高の一品です

さてこの湘厨さんにはメニューは2種類あります。一つはいわゆるメニューブックになっていて、日本人が好きな定番料理も並んでいます。試していないのでなんとも言えませんが、ここではやはり湖南料理をぜひとも食べていただきたいです。

湖南料理は別メニューになっています。下の写真が本格湘菜メニューです。全体としてはかなり辛そうです。

なかでもイチオシは12番の「刴椒魚頭(ドゥオジャオ・ユートウ)」魚の頭の唐辛子蒸しだそうです。シメに麺を入れるのが正解とのこと。このときの同行者は辛いものがあまり得意ではなかったので、次回リベンジしようと思っています。

冒頭にも書きましたが、最近の横浜中華街は食べ放題の店と食べ歩きに席巻されつつあります。そんななかで、こうした本物を探し求めるのもなかなか楽しいと思います。これまでのお気に入りは「東北人家」「天龍菜館」「湘厨」です。


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