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トラックって、なに?(1)

ポート数と似ている言葉で「トラック」という文字もDTMには登場します。
音色関係の話題の最後に、この「トラック」についても書いておきましょう。

さてトラックというと、皆さんは何を思い浮かべるでしょう?
陸上競技では線が引いてあって、走者がその線の内側を走るように、ズラッと並んでいる。
8人の走者が一斉にスタートするなら、8トラックまで必要になるでしょう。

ここでポート数のことを思い出して。そう16ポートの音源だとしましょう。
それなら、ひとつづつ割り当てればいいので、16トラックあれば十分ということかな?

ところがです。MIDIデータを作ったり演奏させたりする「シーケンサー・ソフト」を起動させると、ずらっと縦方向に何本もの線が並んでいるのを見ることになります。

シーケンサーの能力にもよりますが、64トラックまで扱えたり中には無制限に扱えるのも存在します。
どちらにしても16よりは多く使うことになるトラックとは、何者?

パソコンからハード音源へのMIDIデータ送出は、1番ポートから順番に行われます。なので、1番ポートには重要な情報を書き込んである「コンダクター・トラック」が妥当です。
ということは、トラック1は、コンダクター・トラックとして曲の頭で、音源をセットする役割。

もうひとつの約束事は、トラック10には、ドラム音色をセットして10番ポートに割り当てること。
GM規格で、そう決められているので、そのようにする必要があるのです。

でもね、9番ポートまでの音色を処理した後に、リズムやテンポにとっては重要で、バスドラ、スネア、ハイハットなどを同時に鳴らすのは負担が大きくなり、「もたついた」データとなる原因です。

この「もたつき」を解消したくなるクリエイターが取った手段とは、、、。次回へ、続く。

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