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モーツァルトの宗教音楽では、こちらがお勧めです

 モーツァルトの宗教音楽というと、どうしても「レクイエム ニ短調k626」が有名で、未完ながらも愛好している方も多いことでしょう。
モーツァルトの絶筆の作品ということもあり、今も人気は根強い。

 私もかつては、親族の死に際して「モツ・レク」を愛聴しておりました。
その後、彼の作曲した他の宗教音楽を体験していく中で、飛び切りの作品と
出会うことができました。それが、こちらとなります。

曲目 モーツァルト:大ミサ曲ハ短調k427
演奏 ジョン・エリオット・ガーディナー/
   イングリッシュ・バロック・ソロイスツ/モンテヴェルディ合唱団

 こちらも未完の作品ではありますが、曲の途中で終わる訳ではないです。
楽章的には、まだ本当は続きがあって、それらの最後に「ハ短調」の和音
が鳴らされて、曲全体が終わるはずでした。

 しかしながら最後の「アニュス・デイ」が作曲されていないので、
曲のラストが「ハ短調」で終わらない、という何とも中途半端な作品。

 そこで「レクイエム」同様に補筆完成版を作ってしまおう、という作業も
行われ、いくつかの補筆版が存在しています。

 この辺の話も面白いのですが、今回は全てカットしておきますね。
なぜかというと、私は、それらを聴きながらも、あえて「未完」のままが
一番しっくりとくるからなのです。

 こういう成り立ちの作品なのですが、「レクイエム」がお好きなら、ぜひ、こちらの作品も体験してみて下さいね。
とても劇的でありながらも、優美な面も併せ持つ、お勧め楽曲です(^^♪

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